米を「スープの具材」として考えたら、雑炊やおじややお粥も「お米のスープ」と言えますね。
【ただいま読書中】『世界のスープ図鑑 ──独自の組み合わせが楽しいご当地レシピ317』佐藤政人 著、 誠文堂新光社、2019年、2200円(税別)
世界140箇国から集めた「スープ(とシチュー)」の紹介です。日本からのエントリーは「豚汁」「味噌汁」「粕汁」「雑煮」「けんちん汁」「お汁粉」。「味噌汁」と「雑煮」だけでも本一冊分くらい「違うもの」が集められそうですが、えいやっと一つだけの紹介にされています。ということは、各国の「ご当地スープ」もまた、本書に紹介されている以外にバリエーションはとてつもなく多いのでしょうね。
写真を見ただけである程度味の見当がつくものもありますし、レシピを念入りに読んでも味がさっぱり想像できないものもあります。ただ、材料の組み合わせに驚かされるものが多いのは、私の頭がいつのまにか固くなってしまったせいでしょうね。いや、味噌汁の具に、トマト、ベーコン、ヨーグルト、アボカドなどと言われただけで驚いているのですから。
「一汁一菜」と言ったら粗食の代表のようですが、具沢山の汁だったら栄養バランスはとても良くなるはず。もうちょっと「一汁」に注目してよいのかもしれません。