瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

瞑想合宿レポート11

2005年01月15日 | 瞑想日記
◆吉祥天
6日目、午前3時ごろに目覚める。起床時の4時まで40分ほど寝床の上で座禅。ほとんど思考が入らず、腹の動きにサティが持続する。起床後の座禅も同様であった。

ダンマトーク終了後、最初の座禅も同様にクリアなサティが続いた。たまに思考が入るが、すぐサティされた。何回か、ある女子生徒のイメージが浮かんだ。一瞬、その女子生徒の姿が、棟方志功の版画に描かれる女人の姿に重なった。「吉祥天だ」と思った。

その女子生徒は何年か前に前任校で教えていたのだが、実は彼女のイメージは3日目か4日目あたりから、頻繁に脳裏に浮かんでいた。10回、いや20回をくだらなかった。元気のよい子だったが、髪を黄色に染めたおきゃんな生徒であった。フリーターをやるといって卒業していった。私は彼女に、とくに好感情も悪感情も持っていなかった。なぜ彼女のイメージが、これほど頻繁に浮かぶのか、分からなかった。

彼女が、棟方志功の描く女人の姿に重なったのである。ぽっちゃりとしていたから、輪郭はある面で似ていたかもしれない。ところで、後にインターネットで調べたところ、棟方の作品に吉祥天を描いたものは見つからなかった。「弁財天妃の柵」という作品はあったので、それとの記憶違いだったのだろうか。

◆娼婦、魔性の女
その後の瞑想は、歩行瞑想で思考がやや多かったが、座禅はクリアなサティが続いた。夕方、面接終了後、風呂に入り、そのあとまた座禅。相変わらず腹への集中は続く。ただしメガネがいやに大きい。大きすぎる。なぜこんなに大きいのか理解できなかった。

9時半前後に、毎晩喫茶室で補給をした。今回はミロに蜂蜜をたらしたものを一杯と、朝か昼に出た菓子類の一切れを食べるのことにしていた。朝いちばんの瞑想がエネルギー切れにならないようにするためだが、もしかしたら、菓子類の補給は不必要だったかも知れない。

その補給の前か後に、テーブル脇の椅子に座って瞑想していた。またあの女子生徒のイメージが浮かんだ。今度は、彼女が娼婦となり、化け猫の妖怪となり、魔性の女へと変化した。

10時前から、寝床の上で最後の瞑想をした。メガネがまた大きい。意識をそこにもって行くと、一瞬メガネが泣きべそをかいている印象が浮かんだ。メガネは、抵抗してフレームを巨大にしたものの、無駄な抵抗だとは知っていて、それで泣きべそをかいているのだなと感じた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 書き直し | トップ | 瞑想合宿レポート12 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

瞑想日記」カテゴリの最新記事