「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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ミャンマー大使館前でサイクロンなどの抗議活動があったそうです

2008-05-10 19:37:05 | その他
僕は現地に行っていませんが
北品川のミャンマー大使館前では
日本在住のビルマ人らによる
ミャンマー軍政のサイクロン対応の酷さや
さらにサイクロン被害を無視した
国民投票実施などに抗議する活動があったそうです。
きょうの状況の写真をアップしておきます。
この災害の多くの被災者を無視して
形式だけの国民投票を強行するミャンマー政府に
強く抗議します。
日本政府も金を出す以上、
国連と歩調をあわせて、強くミャンマー軍政に
働きかけることが期待されています。

なお、きょうの署名は雨でしたので
中野から阿佐ヶ谷駅に場所を移して、
地元商店街のアーケードのある入り口付近で
13:25~14:50でおこないました。
219名の皆様の署名いただきました。
ありがとうございます。


11億円のミャンマーサイクロン緊急支援は評価できます。

2008-05-10 01:35:15 | その他
11億円の緊急支援を日本政府は決めたようです。
スピードは遅かったですが
積極的に評価できると僕は思います。
この金を無駄金にせず
日本政府はミャンマーの今後の体制に
積極的に関与すべきです。
日本国民もミャンマーを積極的に助けることで
この事態を他人事として
受け止めるだけなのはやめてほしいです。
最終的にアメリカの三倍以上にあたる、
これだけの金を出すことができるということは
いかに日本政府がミャンマー軍政に
影響が与えられるのかということでもあります。
長井さんのことから、今のミャンマーの体制の転換に
実は僕らの日本政府が大きな影響力があることを
みなさんに再認識していただきたいです。
これが北の問題との大きな相違点なのです。



以下は毎日新聞の記事。
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ミャンマー:日本政府は11億3千万円の緊急支援
 政府は9日、ミャンマーを直撃したサイクロン「ナルギス」の被害に1000万ドル(約11億3千万円)の緊急支援を決めた。日本はミャンマー政府が昨年9月、民主化デモを弾圧し、日本人ジャーナリストの長井健司さんが殺害されたことなどから政府開発援助(ODA)を削減したが、今回は人道的理由で援助を決定した。すでにこれまでに、テント、発電機、毛布など計6400万円相当の緊急援助物資を送ることを決めている。

 一方、ミャンマー政府は日本が求めている国際緊急援助隊の入国受け入れを「必要ない」と拒否しているため、佐々江賢一郎外務審議官は9日午前、駐日ミャンマー大使と外務省で会談し、入国を認めるよう求めた。大使は「本国に、受け入れるよう伝えたい」と述べた。

【鵜塚健】

【関連記事】
【写真特集】ミャンマーのサイクロン被害
ミャンマー:ユニセフが緊急支援資金8億5000万円
ミャンマー:被災者150万人、国民投票延期を…国連総長
ミャンマー:サイクロン被害 日赤も現地へ
毎日新聞 2008年5月9日 12時02分(最終更新 5月9日 13時16分)
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国連の支援は継続できない状況です。
独裁政権は
外国の人的援助を受け入れることが
自らの崩壊につながるプロローグだと
認識しているからでしょう。
まさに独裁者らしい対応でありますが
大切なのはタン・シュエやその取り巻きでなく、
生死の境にある民衆や子供たちです。
世界の中で、日本の果たす役割は明確ですし、
それは長井さんの志のラインでもあります。
日本政府も日本企業も
長井さんの志に添う形で
ミャンマーと向き合うほかはありません。
大きな流れの中に僕も、僕らも、あなたたちもいるのです。

長井さんが教えてくれたことは大きい気がします。


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ミャンマー軍政、救援物資を差し押さえ…国連は支援停止
5月9日22時44分配信 読売新聞
 【バンコク=田原徳容】ミャンマーに未曽有の被害をもたらした大型サイクロンの直撃から9日で1週間。世界食糧計画(WFP)は同日夜、読売新聞に対し、同国のタン・シュエ軍事政権が、初の救援物資を積んでミャンマーに到着した輸送機4機のうち2機の荷降ろしを許可しなかったことを明らかにし、当面、支援を停止する方針を示した。

 軍の政治的役割を保証する新憲法案の是非を問う国民投票を10日に控えた軍政が、国外からの人的支援を拒み続ける中、一層の被害拡大が予想される。

 WFPによると、8日から9日にかけ、イタリアなどから飛んだ4機が、ビスケットなど食料計77トンの物資をヤンゴン国際空港に運んだ。物資の一部は最大被災地・エヤワディ管区のラブッタに到着し、被災者への配布が始まったが、軍政は、9日に到着した2機については、荷降ろしを認めず、事実上、差し押さえ状態に置いたという。

 軍政は理由を示していないとされるが、独自搬送にこだわるWFP側に不信感を抱いた可能性もある。

 軍政が国営放送を通じて発表した8日夜現在の被害状況は、死者2万2997人、行方不明者4万2119人。国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告では、被災者は150万人ともされ、エヤワディ管区で千葉県の面積にほぼ等しい約5000平方キロ・メートルが水没。住居を失った被災者が、食糧や飲料水を十分得られない状態に陥っている。

 軍政が国連の救援物資を国外から受け入れたのは、今回が初めて。

 国連などによると、今回のような大規模災害の支援には、救援要員だけで数百人、このほか数万人規模の人的支援が必要だが、これまで入国を認められたのは国連の救援要員3人のみで、40人がタイの首都バンコクで待機を余儀なくされている。国連や赤十字の現地要員は計1万人前後いるが、被災地での活動は限定的だ。

 軍政は、9日付国営紙で「救援物資の受け入れを優先させており、外国の救援スタッフやメディアを受け入れる用意はできていない」との声明を発表し、独力で救援活動を進める姿勢を強調。物資運搬などに必要なフォークリフトや発電機などの国外からの受け入れも認めていない。

 被害拡大の背景には、3・6メートルの高波が脆弱(ぜいじゃく)なインフラを襲ったことに加え、軍政も国民も自然災害に対する備えができておらず、復旧活動のノウハウも不足していることがある。

最終更新:5月9日22時44分
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本日は13時より中野駅前で署名活動をおこないます。
よろしくおねがいします。

僕はつまらないことにこだわって何もしない人は嫌いです

2008-05-10 00:51:30 | その他
僕はつまらないことにこだわって何もしない人は嫌いです。
本質的なことならともかく、
細かいことは、この長井さん殺害からおきた一連の流れの中で
僕はほとんどのことを飲み込んで活動をしています。
何か現実に運動を続けていくことは、わずか半年でも
そういうものです。
どうでもいいことにとらわれてはいけません。
長井さんの本質にかかわることを除いて、
それ以外の大半の対立構図は
僕は放棄しました。
何度もいいますが「小異を捨てて大同につく」です。
長井さんを政治利用しようとしたアメリカのソロス財団を除いて
(これは本質的に手を握れない組織です。)
協力的な団体とは、ほとんど手を握りました。
僕の普段の考えとは関係ありません。
細かいことにこだわっていると署名は五万人に
届くはずもありません。

よろしいでしょうか。
何かすることが大切です。
何もしないことはごまかし続けるのはいい加減にやめませんか。
何かを始めるとずいぶん変化するのです。
このブログのビューアーが
一人でも多く、行動してほしいと僕は思います。

サイクロン無策のミャンマー軍政を長井さんは許せない

2008-05-10 00:16:07 | その他
愛媛新聞のコラムで以下のような記事がでています。
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軍事政権下にあるミャンマーを大型サイクロンが襲った。死者が十万人を上回る可能性も指摘される。その惨状はいかばかりか。国際メディアの入国が認められていないので伝わってこない▲
 ミャンマーと聞くと、どうしても長井健司さんのことを思い出す。昨年九月、反政府デモを取材中に射殺された今治市出身の映像ジャーナリストだ。ミャンマー当局はいまだに「偶発的な事件だった」と責任を認めようとしない▲
 その軍事政権は、サイクロンの被害が予想されていたのに、住民への避難勧告などの措置を取らなかった疑いがある。被災後も、旧首都ヤンゴン市内の幹線道路と軍幹部の自宅周辺のがれきを撤去しただけという▲
 「兵士や警官は普段、市民を厳しく監視するが、肝心な時は助けない」と怒る国民との間の溝は限りなく深い。国内の窮状を外国人に見せないためか、「支援物資は受け取るが、援助要員は要らない」態度も不可解だ。人命軽視も甚だしいと言わざるを得ない▲
 長井さんが身の危険にさらされながら取材活動を続けたのは、こうした軍の圧政を世界に伝えるためだった。あらためてその死が惜しまれる▲
 犠牲者の四割は子どもという推測もある。タイのエイズ孤児施設などを取材、「子どもたちを死なせてはならない」と訴えていた長井さん。歯ぎしりしながら見つめているに違いない。
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まったくおっしゃるとおりです。
長井さんは悔しい思いをしています。
寄付以外に何かできることはないのか
僕らも考えなければなりません。

本日はトークイン神戸になります。
今回のサイクロンについても
踏まえたうえでの話になります。
よろしくおねがいします。

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トークイン神戸 ピューリッツア賞記念講演会
「日本社会の問題と長井健司」

日時:5月10日(土)18:00~19:30
(開場 17:45)
講師:島田裕巳
長井さん署名呼びかけ人。宗教学者、中央大学法学部兼任講師。
「日本の10大新宗教」「宗教としてのバブル」(幻冬舎新書)など著書多数。
進行:岸野亮哉 当会副代表。僧侶。写真家。
イラクやビルマ、スリランカ「解放のトラ」などの単独取材も行う。

場所:神戸市勤労会館 講習室308  
神戸市中央区雲井通5丁目1-2
アクセス  三宮駅から徒歩約5分

先着100名 資料代500円
主催:「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/
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また、5/11の日曜日のトークイン徳島が
国立大学である徳島大学のホームページに
掲載されています。
http://www.tokushima-u.ac.jp/ 徳島大学トップ
トークイン徳島 ピューリッツア賞記念講演会
「最前線のジャーナリズムと長井健司」
日時:5月11日(日)16:00~18:00
場所:徳島大学総合科学部(常三島キャンパス)4号館201教室
徳島市南常三島町1丁目1番地   
講師:島田裕巳 氏 
宗教学者。中央大学法学部兼任講師。
長井さん署名呼びかけ人。
「日本の10大新宗教」「宗教としてのバブル」(幻冬舎新書)、
「慶應三田会」(三修社)など著書多数。

   饗場和彦 氏 徳島大学教授、元新聞記者。

進行:木下黄太 当会代表、ジャーナリスト

予約:03-3746-0065 
または tokushima_nagai@yahoo.co.jp
※なるべくご予約ください。お問い合わせも上記で受け付けております。

主催:「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」
共催:徳島大学総合科学部 
   国際政治学研究室/饗場和彦教授

なお以下のように讀賣新聞で
トークイン徳島の紹介記事が出ています。
ネット上では確認できませんが
徳島新聞、朝日新聞、四国放送(テレビとラジオ)、
FM徳島、タウン誌「ASA」でも
掲載、放送していただいています。
本当にありがとうございます。
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ミャンマー取材中殺害 長井さんのカメラ返却求め
徳大で11日、宗教学者ら講演会
 映像ジャーナリストの長井健司さんが昨年9月、取材中に殺害されたミャンマーの現状を伝える講演会「最前線のジャーナリズムと長井健司」が11日午後4時から、徳島市南常三島町の徳島大総合科学部で開かれる。

 長井さんが亡くなるまで手放さなかったビデオカメラとテープの返却を求め、10万人の署名を集める「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」(木下黄太代表)の主催。

 ミャンマーでは昨年9月、僧侶などを巻き込んだ大規模デモが発生。取材中の長井さんが軍に射殺された。

 当日は、同会の呼びかけ人で、「日本の10大新宗教」の著者でもある宗教学者の島田裕巳さんと、元新聞記者で同学部の饗場和彦教授(国際政治学)が話す。

 入場無料で予約優先。予約、問い合わせは同会(03・3746・0065)。

(2008年5月9日 読売新聞)