「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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日本新聞協会との電話など

2008-09-05 19:11:05 | その他
わりと役人的な対応に終始されました。
なぜこちらが違和感を感じているのかも
よく分からない感じでした。
とりあえず月曜日に面と向かって
話します。

その後、呼びかけ人数人とも話しましたが
僕が感じたような違和感もみな覚えています。

長井さんを撮った映像に
賞を与える感覚があるのなら
まず長井さんをどう捉えるのか
あきらかにすべきだと思います。
カメラなどの返却についても
新聞協会は不明瞭です。

ジャーナリストの組織としては
本当に不可解です。

日本新聞協会は長井さんをどう考えているのか、問い質す。

2008-09-05 01:44:06 | その他
長井さん銃撃を撮影したフジテレビが
新聞協会賞を受賞しています。
賞を与えた新聞協会とはどういう組織で、
さらにその受賞理由をホームページより引用します。

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日本新聞協会は、新聞倫理綱領を制定し
実践する自主組織として、
全国の新聞、通信、放送各社が1946年7月に創立した
社団法人です。
現在の会員数は、新聞109、通信4、放送27
(ラジオ単営4、テレビ単営17、ラ・テ兼営6)の計140社です
 各社の代表者で構成する総会、理事会のもとに、
各種の委員会、専門部会が設置されています。
また、事務局が設けられ、事務処理と調査研究活動に当たっています。
事務局には約120人の専属スタッフがいます。
なお、各社の論調や事業はあくまで各社の自由であり、
新聞協会は新聞倫理の向上と新聞教育の普及、
会員共通の利益の擁護を目的としています。
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授賞理由
 フジテレビジョンは、
平成19年9月27日、ミャンマーのヤンゴンで、
反政府デモ取材中の日本人ジャーナリスト、
長井健司さんが治安部隊兵士に銃撃され、
倒れた瞬間をとらえ、翌28日朝のニュースで報じた。
 ミャンマー政府は長井さんの死亡を流れ弾に当たったと説明し、
事実を闇に葬り去ろうとしていたが、
このスクープ映像が故意に銃撃された事実を立証し、
ミャンマー政府の虚偽と残虐性を暴いた。
 言論弾圧の厳しいミャンマーにおいて、
反政府デモの情報を事前に察知し、
周到な準備のもと撮影したこの決定的な映像は、
各国メディアが報じ、全世界に衝撃を与えた。
各国政府の対応と報道の流れを一変させた
国際的影響力を持つ価値ある報道として高く評価され、
新聞協会賞に値する。
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われわれは
まず新聞協会が日本を代表する
メディア各社の
横断的な代表団体であり、
その賞が新聞協会賞であるとわかります。
とすれば、長井さんを銃撃したシーンを
撮影した映像に対して受賞させるのであれば
そもそも日本人ジャーナリストとして
日本のテレビで前日も取材内容を伝えていたのは
長井さんです。
ある意味、長井さんの
ミャンマーでの取材活動は
フリーランスの立場とはいえ、
新聞協会加盟社の取材内容として
部分的に伝えられたものです。
長井さんを銃撃したシーンが価値があると
日本新聞協会が判断したとすれば
同じジャーナリストであり
日本のメディアの一翼として
しかもフジテレビよりも
あきらかに前線で取材している長井さんに対しての
評価も示すべきとわれわれは思います。
長井さんのカメラもいまだ戻ってきていません。
組織メディアの横断組織である
新聞協会はこの点をどうするのでしょうか。
アメリカのメディア掲載写真に与えられる
アメリカでの
ピューリッツア賞とは訳が違います。
日本のメディア団体が長井さんをどう評価するのか。
長井さんを銃撃するシーンに賞を与える前に
考えるべきことがあるのではないでしょうか。

長井さん自身のことよりも
長井さん銃撃映像の評価を優先する
新聞協会は、本末転倒であるし
組織メディアの傲慢を感じ取るしかありません。
極論すれば「死人に口なし」的な感覚でしょうし
フリーランスを下に見る無意識が
果たして、そこにはないのでしょうか。

フジテレビの傲慢は
この延長線上にあります。
新聞協会の賞が
こんな形でぼくらに嫌な思いをさせました。
詳細な事実関係も含め、
後日追加します。
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長井さん殺害に抗議の署名が
十万人に到達しました。本当にありがとうございます。



全国の関係者の皆様にお願いです。
全国集計の都合もあります。
8月末までに必ず集約し、
9/10必着で東京へ送付して下さい。