個別の土壌調査情報です。大田区の環八エリアに近い場所。少し低いところ。あとは岐阜県各務原市です。こうした、個別の情報でまだらな汚染状態を読み解く作業と、どこまで汚染があるのかを実態として、認識してもらいたいと思います。
大田区久が原(空き地)
EMF211型γ線スペクトロメータ 定量下限値:放射性ヨウ素(<10Bq/kg)、セシウム134(<25Bq/kg)、セシウム137(<20Bq/kg)
ヨウ素131 不検出
セシウム合算 1361.4Bq/kg (セシウム134 628.3 Bq/kg セシウム137 733.1 Bq/kg)
岐阜県各務原市
① 庭の土壌 ヨウ素131 ND(検出限界10Bq/kg) セシウム134 ND(検出限界20Bq/kg) セシウム137 ND(検出限界10Bq/kg)
② 畑の土壌 ヨウ素131 ND(検出限界10Bq/kg) セシウム134 ND(検出限界20Bq/kg) セシウム137 ND(検出限界10Bq/kg)
けさは、横浜市青葉区から、夏休みの間に浜松市内で過ごされて、また戻ってきたお母さんとお話しました。小学生のお子さんがいるのですが、横浜の自宅近辺にいるときは、喉の痛みや、咳、耳の膿などが続いて、治らなかった話がスタートです。まず、以前に頂いたメールです。
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男の子と女の子の母親です。
いつも、ブログを興味深く拝見させていただいております。
子供の体調で非常に気になっており、メールさせていただきました。
横浜市青葉区在住です。
現在、上の子が「滲出性中耳炎」と診断され、薬を飲んでも全く治らない状態です。
中耳炎は、はじめてのことです。
下の娘も同じ時期に「中耳炎」にかかり、投薬して、上の息子より軽かったようで、今はやっとよくなりました。この子も、中耳炎ははじめてかかりました。
3月15日の夜に、横浜から浜松に子供達をつれて避難しました。
子供たちは、15日午前の登校時と、12時付近の下校時に、放射能は吸い込んでしまっていると思われます。
横浜市のデータを見ますと、放射線量が一番多い時間に登下校をしておりました。
上の息子は徒歩で。下の娘は車での送り迎えですので、息子のほうが、多く吸い込んでいると思います。
また、途中で、予想外の静岡県東部の地震が起こり、三島あたりで、5時間ほど新幹線が止まりました。この間は、新幹線の扉は開け放しており、この時にどの程度、放射能を吸い込んだのかが、気になっております。
浜松に着いた直後から、息子が咳がひどく、もともと風邪を引くと、すぐに喉にくる性質のため、「風邪かな?」とも思ったのですが、春休みを浜松で過ごし、新学期にあわせて横浜に帰宅後、咳はますますひどくなり、
3月の原発事故のあとから、結局今まで咳がずっと出続けております。
さらに、最近急に耳の聴こえが悪く、聞いても返事がないことが増えました。
今までは大変耳がいい子でしたので、気になって耳鼻科を受診したところ「滲出性中耳炎」というのにかかっており
鼻が蓄膿を起こしていて、耳にたまった水が排出できず、中耳が炎症を起こしているそうです。
下の娘も、少し前に「耳が痛い」と言って熱が出たため一緒に耳鼻科で受診したところ、この子も中耳炎、と診断されました。
今まで、どちらの子も中耳炎にかかったことは一度もなく、急に二人が立て続けにかかって大変不思議な気がしております。
放射能というのは、粘膜に支障をきたすことが多いとも聞き、とても心配です。
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そして、先ほどの電話では、このあと、一学期を横浜で過ごされ、夏休みはずっと浜松で過ごしたそうです。ところが、浜松で過ごしている間に、お子さんたちの咳は完全に止まり、上のお子さんの、耳の炎症も治ったそうなんです。元々、お子さんたちは、比較的元気なお子さんで、持病もないし、アレルギー的な症状も、3.11以前にはなかったといいます。これなら、よかったねと言う話になりますが、実はこのあと、状況が変わります。
夏休みも終わりで、浜松から戻る新幹線の中は何も変化はなかったそうなのです。新幹線の車内で治ってよかったとメールしたそうです。そして、小田原を降りて、私鉄に乗り換えて何駅かすぎると、上のお子さんが突然咳き込み始めたということです。横浜の自宅に戻っても状態はかわらず、咳は続いています。さらに、電話の後ろで下のお子さんらしい咳も聞こえたのでたずねると、「上よりはましなのですが、咳がでています」との事。ご自身も喉が痛いそうです。「こんなに、はっきりと違いが出るとは思わなかった。子供には放射能の知識は与えていないし、精神的な話とは違うと思います」とおっしゃいます。もちろん、敏感かどうかは、個体差がある話と思います。しかし、感じ取れる人が感じ取っている事が大切です。むしろ、何かがたちあらわれている個体の方が強いケースがあるとも思います(早く生体反応が出ていて、押し返す力がある)。チェルノブイリの時に最初に異常が出なかった子どもが、あとから重くなる状況も知られている話ではあります。
今回の内容は、汚染のレベルがどこのエリアまであるのかを示す、ある意味興味深いデータです。浜松⇒小田原⇒青葉区の間の体調の変化は、国立環境研究所のデータにも符合する部分があります。 http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9bc2ed6847c9e295a8d6d2c8f02c217b 浜松でも複数エリアの土壌を調査したい方は、いらっしゃいますので、いろんな境目がわかる気が僕はしています。
皆さんがおもっているよりも、首都圏の汚染度はすさまじく、それが近接エリアともかなり差があるということです。
三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力メールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、被曝線量の低い場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。
「木下黄太:放射能防御の対話ミーティング京都」
9/4(日)午後六時受付開始。午後六時十五分スタート予定。午後九時すぎ終了予定。
参加費五百円。当日直接会場においで下さい。九十人程度は、入ります。申し込み不要。
「 ひと・まち交流館 京都」 第五会議室
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1 (河原町五条下る東側)
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次は、愛知県の日進市で「日進食育推進サロン・ソレイ ユ」の主催です。
「愛知県日進市で木下黄太さんを囲んでの『一緒に考えましょう!これからの食生活』を開催」
9月2日(金曜日)午後6時半(6時開場)~9時、日進市にぎわい交流館2階会議室で行います。
参加費五百円。お子さんの同伴も可能。
受付メールアドレス:lirica@samba.ocn.ne.jp
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9/3 (土)福岡の講演会は満席です。