「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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甲状腺乳頭がん、当初問題なし⇒検査でリンパや胸骨に転移等5個⇒転移多数により手術時間超過⇒再手術へ。

2013-10-21 13:54:08 | 福島第一原発と放射能

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 甲状腺がんの転移は遅いとよく言われます。進行は遅く、他の癌より助かる率も高いから、大丈夫と。それはそのとおりなのですが、想定内で進行がすすむのかどうかはやはりケースバイケースとは思うのです。

 今回の話は、想定よりも、転移なとのスピードが速く、部位が思ったよりも拡散しているケースです。直接伺った時も、汚染地域ではなく、しかも40歳位の女性と言う事ですし、ふつうに甲状腺がんが長期間できていて、長期間かけて転移しただけのケースであることも考えられますし、がんの通常パターンならそう考えるのが妥当だと僕も思います。本来であれば、被曝とは何にも関係のない話とも言えるのですが、この女性のお母さんやおばさんなどが、実は最近甲状腺癌や甲状腺疾患がおきているそうです。もしかしたら、本来であればもうすこし時間が経過した後に、みつかるようなタイプの方ではないのかと、思ったためです。

何を考えているのかというと、甲状腺がんをそもそも患っていたり、甲状腺疾患があったようなタイプの方が、少しでも被曝することで、がんのスピードがはやまる事態がありうるのではないのかという想定も、僕の頭の中にはかすめているのです。

また、このお話は、通常書いていることよりも、被曝症状であるのか、そうでないのかという観点で考えるよりも、甲状腺がんが思わぬ速度で進展していたり、転移が著しくなっている成人女性のケースとして、読んでみてください。

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さて、今日メールさせて頂きましたのは、愛知県在住の私の大切な友人が、

甲状腺がんに罹ったことをお知らせしたかったからです。
内容を以下に記します。

①2013年夏、市民の健康診断にて、血液検査など、特に数値には問題なし。
自覚症状も全くなかったようだが、医者の問診で喉元を触診され、『のどがちょっと大きいようだ。大きな病院で検査をされた方がよいかも。』

②愛知県内の大きな病院にて、医師には「見た目は特に問題ないが、検査してと仰られたとのことですから、一応検査しますか?」→はい

③検査で腫瘍がある事が判明

細胞診?精密検査にて、甲状腺がん(乳頭ガン)であると告知される喉元に一センチ、リンパ節に転移、胸骨に1つ、合計5つあるとのこと。ここ最近ではなく、長い時間かけて転移しているようだが、乳頭ガンはあまり進行の早い物ではないので、年末に手術しましょうと医師から言われる→なるべく早い方がいいので、早めに手術をお願いします


⑤2013年秋に手術、5カ所だったはずの乳頭ガンだが、実際開けてみると、多くの転移がみられ
当初の手術予定時間を大幅に時間を越えても、転移した乳頭ガンを十分に取りきれなかったため
一旦閉じたとのこと。体力回復してから再度手術予定。


普段の彼女の生活について
原発や放射能汚染についてはあまり興味や知識がなく、仕事で2週間東北へ滞在した際、海の幸を堪能
さらに仕事仲間たちと汚染地域を見学に行ったそうです。
(現在海で流されて廃校になっている学校など)
魚製品やお菓子など、お土産を沢山買ってきていたなどの様子を見ると、
彼女自身の生活には、あまり放射能汚染に対しての警戒心がなかったのかもしれません。
彼女の親族が、数年前に一度甲状腺がん(乳頭ガン)を経験しているとのことです。

失礼ながら、木下様のブログ内で、様々な方からのご様子を拝読していても
正直、本当なのかしらと半信半疑の部分もあったのですが、一気に現実味を帯びました。

今は、親しい友人の身の上に起きた現実を受け止める事に必死で
これ以上言葉が続きません。ごめんなさい。
彼女の身体が健康になるためには、私にいったい何が出来るでしょうか。

彼女は今、ようやくベッドから身体を起こす事が出来たようです。

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 実はここ数日、甲状腺がんであったり、甲状腺結節などを言われるものの、そのエリアで、どのような病院にかかるべきであるのかという相談を電話でされます。この方とも同じように話したのですが、甲状腺の疾患が被曝かどうかという議論よりも、はっきりいって手術の件数をこなしている医師かどうか、病院かどうかで基本的なところを判断すべきとまずは思います。

 甲状腺がんの手術件数を一定以上こなしている医師や病院でないと、話が始まりません。この情報を確認することから、甲状腺の疾患に対応が強い病院なのか、そうでないのかは、自ずとあきらかになります。

 また、地方の場合は、その道府県にある国立大学の医学部病院が、圧倒的に医師の供給源となっています。そこにどういう医師がいるのかを確認することも必要です。

 甲状腺の専門病院ではなくても、例えば耳鼻咽喉科でそうした専門医はいないのかを確認します、さらには乳腺外科などで、甲状腺の手術歴の多い医師を確認します。

 こうした作業で、わかってくることは多いですし、全国の病院の手術件数を確認していくだけで、甲状腺がんというジャンルの中で、どういう診察実態があるのかは浮き彫りになります。

 「僕の習った大学の医学部は、日本国内でも甲状腺癌に関しては地域特性もあって、熱心に取り組んでいるところで、僕は甲状腺には、そこでの感覚が強くあるのですよ。でもね、東京に戻ってみて、甲状腺に関しては、色んな意味で、医師側の対応がそもそも少ないとは感じていたんですよ。だから、今回の被曝による事態で、そうした東京の医療対応がどうなるのかは、僕は最初から懸念していたんです。」こう話す医師もいます。今まで、甲状腺の疾患が大きく問題になっていなかった地域でも、考えていく必要がおきていることに、医師の側が対処できてくるのかは、難しい問題です。

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