「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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「徳島を選んで引越してくれてありがとう」移住者の被曝回避の話を聞いて、そう応える人が本当に多い徳島。

2014-04-12 12:51:32 | 福島第一原発と放射能
 

きょうは、徳島に移住してよかったというお話をストレートに伝えたいと思います。二人の方のお話です。

 
 給食などで、徳島市が放射能のこともあって対応策を積極的に取る状況も全国で先駆けている状態がありますが、交通利便性などの観点で移住者は少ないです。経済的な仕事が成立すれば、この徳島で何かをおこなうという選択も、僕は考慮の余地があると思います。特に被曝防御に関して圧倒的に好意的な状態が、なぜ徳島では一般的であるのか。これは、僕にはひとつのミステリーですが、心地よいミステリーです。

自分が嫌で出た田舎が、自分とシンクロした動きをしているリアル。

世の中は、そういうものかもしれませんが。

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私は横浜から2012年6月に徳島県に引っ越しました。
2011年の秋ごろ、木下さんと一度お電話でお話しさせていただいた事があります。
3年経つ今も、精力的に汚染状況や現状を発信してくださっている事に感謝とともにその熱意の継続を尊敬いたします。
汚染状況や移住等の呼びかけをしていた人達も、時間の経過で様々な方向転換をされ、今動かない人はこれからも動かない・動けないだろうから呼びかけをやめる・・・という事を幾例も見てきました。
 
私は人に移住を勧めたりするほどの発信力はありませんが、それでも子どもを育てている同世代には「私たちは原発事故で起きた国で子育てしている」「事故前と同じ生活はできるわけがない」等呼びかけていますが、厄介者扱いです。
「子どもは私を選んで生まれてきたのだから、私の選択も受け入れてくれるはず」と飲食も生活も何も気をつける事をしない人に言われた時には、これが無関心の現実か・・・と落胆しました。
 
前置きが長くなりすみません。
 

関東で生まれ育った私は、徳島に足を運んだことはありませんでした。もちろん四国にも。

震災が起きて、原発が危ないという連絡をもらい、すぐに西へ!とわかっていながら引っ越しを完了したのは震災から1年が過ぎた頃でした。

母子で後先考えずに直ぐにでも動きたかった。動いた後で先の事を考えればいいと思いましたが。。。最終的には家族揃って徳島へ引っ越しました。

私が徳島を選んだ理由はいくつかありますが、そのうちの大きな理由は「作れる自然と場所がある」「作っている人たちがいる」と言う事でした。

震災が起きて食べ物の安全性に不安や疑問を持ち、産地を見て選ぶ自分に苦しさを感じました。 原発に近い産地のモノは避ける自分。子どもを守るためには、産地の選択は仕方のない事なのだけど、いつもどこかに心苦しさがありました。

だけど色んな情報が後から後から出てくる。口に入れたものが、後から「実は汚染が見つかりました」なんて私には耐え難い。学校給食で後出し情報を経験し、もう信用できないと思いました。

生協の宅配などでも西日本産の農作物を希望し注文しても、数が足りなかったと併記され、別の産地のものが配達されたり。

どこまで信用できるのか?気になりだしたらきりがなくなりました。

自分で作る!!!自分の目で確かめる!!!将来を考え、これしかないと思いました。 

都会では「できたもの」を買うことが当たり前だったのを、自分で作るという選択肢がある暮らしです。

農作業はもちろん、お餅とか蒟蒻とか、梅干しとか昔ながらの加工品作りなども地域の方から習います。蒟蒻や梅干しは原材料から作れますし、畑や山に行けば原材料があります。

なんて可能性に満ち溢れた生活なんでしょう!

どの地域でも直売所などがあるので、自分で作っていなくても出処がハッキリした食材が入手しやすい。気になったら名前を調べて問い合わせたり畑や製造所を見に行ったりもできる。それくらい、出処が身近にあるのです。顔が見えない業者に産地を問い合わせて疲弊していた頃を思い出すと、ストレスなく食材を揃える事ができるのは本当にラクです。

そして人が優しい。とても親切です。暮らす地域にもよるかもしれませんが、皆さん引っ越してきた家族をとても気遣ってくださったり、いつも何かと気にかけてくださったり、私たちが引っ越してきた経緯などに興味を持ってくださって話も聞いてくださいます。小学校の給食では気になる事もありますが、きちんと伝えれば牛乳の停止も弁当持参も可能です。

関東にいる頃は、飲食はもちろん学校行事も気になることが多く、休ませたり見学させたり、先生にはその都度お話しを聞いていただき対応していただきましたが、そうした生活を続けるのは不自然だなと感じていました。

 引っ越し・転校をする際、校長先生が「お母さんの選択は正しいと思います。しかし、私たち教師は公僕なので上からの指示が安全だとなればそれに従うしかなかったんです。」と、最後の言葉をかけてくださいました。

徳島に暮らして気づいたのは、こちらの方達がきちんと話しを聞いてくださるという事です。関東の方が麻痺をしているからか、私の話などは鼻から馬鹿にして聞いてくれない事も多かったのですが徳島の人は興味本位かもしれませんが話しを聞いてくれます。話しを馬鹿にする事もなく、聞いた上で「徳島を選んで、引っ越して来てくれてありがとう」という言葉をかけてくださる人が何と多いことか。関東に比べたら不便を感じるかもと思いましたが、それほど不便を感じることはありません。

子ども達がのびのびできるようになりました。一緒に畑に行って土に触れる事ができる。運動会も参加できる。プール授業も受けて泳げるようになりました。

地域の方達に親切にしていただき、毎日感謝の気持ちが絶えないほど。自然に囲まれ、食べ物を自分で作り出せる環境に、安心感と感謝が溢れます。顔見知りの人達が作ったお米を受け取り、野菜を受け取り、自分たちでも食べ物を作り、それらで家族の身体は作られ守られています。本当に有難い毎日です。徳島は人が温かくて、心も土地も豊かなところです。ここに暮らし始めて本当に良かったと心から思います。

私は徳島で旦那と一緒に仕事をしています。自然がきれいな状態で残されている場所で農業をしながら、地元で栽培されるものの食品加工などをしています。

ここは「可能性がたくさん眠っている」と思います。

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この徳島でまもなく4/20(日)にウクライナ報告会を開催します。

給食対応では全国でスバ抜けていた徳島でも開催。

【4/20(日) ウクライナ報告会 IN 徳島】

開場13:00 開始13:30~16:00

アスティとくしま 3F第2特別会議室 (徳島市山城町東浜傍示1)

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/155644/

予約すると、当日料金よりは、やや安いそうです。

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徳島に移住してー   


きっかけは3.11でした。2011震災の日、3歳の長女とお腹に5ヶ月の赤ちゃんがいました。 

いきなりの揺れで家の駐車場に逃げでたのを思いだします 。

友達の旦那さんが大学でレントゲンの研究をしているかたからアドバイスで爆発時は 家から出ず、水も買いに行ったりと気をつけていました。テレビでの事後報告に呆れて、3.11より政治に疑問をもつようになりました。 

長女が幼稚園に入園し、二人目を出産し、母乳が出ず粉ミルクをあげて 直後に粉ミルクにセシウムのニュース。 
改めて食事に気をつけるようになりました。

東京から離れて被曝から体を休めたほうがよいのではないか?と思い子供二人と三人で2ヶ月徳島に滞在しました。 

同じ考えをもつ仲間に出会い、滞在後移住を考えるようになり 9ヶ月後を目標に準備を始めました。 

夫は徳島で知り合った方とのご縁で料理をする事に 、私は移住のため資格を取りました。 

2014の四月に引っ越ししてきて一年が経ちました。 
引っ越ししてきてまず、甲状腺の嚢胞検査。夫と子供は無事でしたが、私は三ミリの嚢胞が三つ確認されました。 

子供達の生活を最優先にしゆっくりと馴染んでいきました。 

私はパートを始めたり、資格を取ったマッサージでのお店も開く事になりました。 
引っ越ししてきて不安定になることもありましたが、仕事をして地元の人と信頼を築いてきた事でやっと安心できました。
移住して何より良かった事は安全な食材を近所で手軽に買え、温かい人達と知り合え、助け合い生きられる事です。 

都会は何でもあり、便利でした。
徳島は都会に比べたら不便だと思うかたがいると思いますが、不便だからこそ助け合いがあります。 

色々な事に気づかされ、色々な人に助けられ、思いも寄らなかった人生を送っています。 


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 移住のメッカとなっている岡山で、来週土曜日にウクライナ報告会を開催。

 【4/19(土)ウクライナ報告会 in 岡山】

13時半開場 14時開演 

きらめきプラザ(岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)3階 (岡山市北区南方2丁目13-1)

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/148732/

4/21(月)に、東京で甲状腺や血液像を確認し続けてきた三田医師が、

岡山で開院予定です。来場している皆さんにはその情報もお伝えいたします。


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  【5/17(土)木下黄太ウクライナ報告会in 函館】

13:30開場、14:00開演 

場所 市民会館大会議室 函館市湯川町1-32-1 

入場料大人800円、学生無料 (予約不要)

原発に反対する函館市で、原発の問題を考えている市民や、被曝による健康被害を考えている皆さんに、ウクライナでおきている現況をお伝えします。 


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急遽開催決定! 札幌でのウクライナ報告会。

5/18(日) ウクライナ報告会 IN 札幌】

13:30開場。 1400開演~16:00終演予定(三十分程度は延長可能性あり)。

佐藤水産本店文化ホール (札幌市中央区北4条西3丁目交洋ビル3)

申込⇒http://kokucheese.com/event/index/164701/


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【放射能防御プロジェクト 北米】 を設立

 参加申込⇒https://www.facebook.com/groups/RDP.NorthAmerica/

 北米大陸に今いる方で、放射能防御に関心のある方がメインですが、北米大陸と仕事や人間関係でつながりのある方、過去に在住歴のある方、これから移住を計画している方などの参加も歓迎します。

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被曝防御という観点で、いろんな情報をお知らせください。

特に健康被害を考えられる事象については、細かくお伝えください。

また、日本全国の給食でどのような問題があるのか、この自治体ではこうだ、この学校ではこうだという問題について、メールで知らせてみてください。

情報連絡先⇒nagaikenji20070927@yahoo.co.jp