2014年6月25日に公布された労働安全衛生法の一部を改正する法律により、ストレスチェックと面接指導の実施等を義務づける制度が創設され、2015年4月15日に具体的な運用方法を定めた省令、告示、指針が正式に発表された。インターワイヤード株式会社は、同社のネットリサーチサービス『DIMSDRIVE』を利用し、「ストレスチェック制度」に関する調査を実施。975人から回答を得た。調査の結果、係長クラスの37.2%が「かなりストレスを感じている」と回答。63.2%がストレスチェックを受診したいという意向が見られた。またストレスは測ってみたいが、結果が悪かった際の処遇が気になるという意見も多く聞かれた。
■係長クラスの37.2%が「かなりストレスを感じている」
組織で働く人の『仕事・職場が原因でストレスを感じている』割合は50.4%と半数を超え、多くの人が仕事や職場が原因の“心のストレス”を抱えている事が分かった。「仕事・職場が原因で、かなりストレスを感じている」割合は【係長クラス】37.2%が最も高く、【主任クラス】25.6%、【課長クラス】23.9%も高くなった。いわゆる“中間管理職”は強いストレスを感じているようだ。【係長クラス】では、半数の50%が『ストレスを感じていることを「部署にも会社にも知ってほしい」』と回答しており、辛い状況を分かってほしいと願っている事がうかがえる。
■半数がストレスチェックという名称を聞いたことが無い
ストレスチェック制度の認知については、そもそも『ストレスチェックという名称』を知っている人が49.6%と半数に満たない状況で、現時点では認知率は低い。『義務化されることを知っていた』人は16.9%だった。
■ストレスチェック検査の受診意向
受診意向者は63.2%と半数以上だった。ただし、「受けても良い」35.7%が最多で、意向はあるものの、弱い意向の人が多い。ポジティブな意向者(ぜひ受けたい+できるだけ受けたい)は27.5%で、ネガティブな人(出来るだけ避けたい+絶対に受けたくない)は18.2%だった。
企業への結果フィードバック意向については、「どちらでも良い・こだわらない」が38.7%で最多。『同意する』という人は32.9%、『同意したくない』人は28.4%で、賛・否・中間共に3割前後と意見が分かれる結果となった。日ごろ仕事や職場で強いストレスを抱える人ほど、受診・結果フィードバック共に意向が高く、『自分の辛い状況を会社に知ってほしい』という気持ちが感じられる。
検査を “受けても良い理由”は、ダントツで「自分のストレス具合を測ってみたい」で69.0%だった。主観的にしか測れないストレス具合を測れる、という点に興味を持つ人も多いようだ。義務だからなのか、実施
「仕事・職場が原因でかなりストレスを感じている」係長クラスは37.2%、主任クラスは25.6%、課長クラスは23.9%