一体、なんのための制度だったのか。
国家公務員約22万人を対象に、7月1日からスタートした「ゆう活」が8月末で終了した。仕事時間を1~2時間ほど朝方勤務に前倒しして、その分、夕方は早めに切り上げて残業を減らそうという試みだった。言いだしっぺは安倍首相だが、その張本人が安保法制を成立させるために、戦後最長となる95日間の会期延長を決断。
「ゆう活」は全て会期中となり、多くの公務員が夜遅くまで、閣僚らの答弁準備などに拘束された。始業時間を早めた職員のうちの2割以上が、夕方には帰れず、午後8時以降も残って仕事をしていたという。これでは、ただ単に労働時間が増えただけで、やっていることは“ブラック企業”と同じだろう。
「仕事量を減らさないと無理だ」(内閣官房幹部)や「国会のことは役人には決められない」(厚労省幹部)など、当事者からは不満が噴出。実際に「ゆう活」をした官僚からも「自分が帰宅しても、息子は部活や塾で帰ってこない」(財務省中堅)や「慣れない早起きで体調を崩した」(法務省若手)との声
朝型勤務「ゆう活」大失敗…霞が関“ブラック化”で官僚ら悲鳴
国家公務員約22万人を対象に、7月1日からスタートした「ゆう活」が8月末で終了した。仕事時間を1~2時間ほど朝方勤務に前倒しして、その分、夕方は早めに切り上げて残業を減らそうという試みだった。言いだしっぺは安倍首相だが、その張本人が安保法制を成立させるために、戦後最長となる95日間の会期延長を決断。
「ゆう活」は全て会期中となり、多くの公務員が夜遅くまで、閣僚らの答弁準備などに拘束された。始業時間を早めた職員のうちの2割以上が、夕方には帰れず、午後8時以降も残って仕事をしていたという。これでは、ただ単に労働時間が増えただけで、やっていることは“ブラック企業”と同じだろう。
「仕事量を減らさないと無理だ」(内閣官房幹部)や「国会のことは役人には決められない」(厚労省幹部)など、当事者からは不満が噴出。実際に「ゆう活」をした官僚からも「自分が帰宅しても、息子は部活や塾で帰ってこない」(財務省中堅)や「慣れない早起きで体調を崩した」(法務省若手)との声
朝型勤務「ゆう活」大失敗…霞が関“ブラック化”で官僚ら悲鳴
ダイヤモンドオンラインが「成長したいなら、ブラック企業に行け!」と題した対談を掲載している。登場しているのは、早稲田大学ビジネススクールの内田和成教授と、ボストンコンサルティンググループ(BCG)のパートナー平井陽一朗氏。
元BCGで平井氏の大先輩である内田氏は、対談の冒頭で「『力をつけたかったら、世間で言われているブラック企業に行け』というのが私の持論です」と切り出すと、平井氏は「おぉ~!素晴らしい」と称賛。内田氏は、こう続けている。
”「なぜなら、ホワイト企業に入っても、ぬるま湯では人間は成長できないと思うんですよ」”
■ 元監督官「軽々しい表題をつけた印象はぬぐえない」
その後、内田氏は企業に対し「本当に『いい人』を採用したいというなら、その会社が大好きでしょうがなくて、会社に骨を埋めたい、という人を採った方がいい」と勧め、こんな採用方法を提案している。
”「一番僻地の工場に、『何月何日の朝9時に来い』と召(招)集をかけて、そこに早く並んだ人から採用すれば、『内定を辞退したい』と言われることがなくなるはずですよね」”
しかし就活生がなぜブラック企業に入った方がよいのか、それ以上は理由に触れられていない。単に反感を抱かれやすいトピックを冒頭に持ってきて、見出しをつけただけなのか。読者からは肩透かしを食らったような反応が見られる。
”「煽る見出しだなーと思ったけど内容は論拠も根拠もうっすい話だなあ」”
元労働基準監督官の社会保険労務士も、ツイッターで「決してブラック企業で働いたことのない方ならではの発言のようです」と見出しに注文をつけている。
”「内容は自立せよというニュアンスですが、本当のブラック企業に行くとそういう判断力そのものがつぶされてしまいます。軽々しい表題をつけた印象はぬぐえません」”
■ 「ぬるま湯時代のJAL」を意識した発言か
ブラック企業といえば事業そのものが違法だったり、労働者を過酷な環境で働かせて賃金を支払わなかったりする会社のことだ。存在そのものが反社会的であり、国もブラック企業撲滅を掲げて「過重労働撲滅特別対策班」(通称かとく)を立ち上げている。
そんな中、例えであっても「ブラック企業に行け!」と存在を肯定するように受け取られるタイトルは、褒められたものではない。読者からは「バリバリの違和感」「お前が行けよ」と苛立つコメントも見られる。
その一方で、内田氏の真意を汲み取ろうとする人も。あるツイッターユーザーは、内田氏が東京大学を卒業後、日本航空に入社していることを指摘した。
”「まあ、ぬるま湯時代のJALからキャリアを始めているからな」”
その後、内田氏は退職し、慶大でMBAを取得。激務で知られる外資系コンサルティングファームのBCGに入社している。要するに「ブラック企業のすすめ」が真意ではなく、日航のような「ぬるま湯」では自分はまるで成長できなかった、と言いたいだけなのかもしれない。
「成長したいならブラック企業」に冷ややかな反応 「本当のブラックも知らないくせに」
元BCGで平井氏の大先輩である内田氏は、対談の冒頭で「『力をつけたかったら、世間で言われているブラック企業に行け』というのが私の持論です」と切り出すと、平井氏は「おぉ~!素晴らしい」と称賛。内田氏は、こう続けている。
”「なぜなら、ホワイト企業に入っても、ぬるま湯では人間は成長できないと思うんですよ」”
■ 元監督官「軽々しい表題をつけた印象はぬぐえない」
その後、内田氏は企業に対し「本当に『いい人』を採用したいというなら、その会社が大好きでしょうがなくて、会社に骨を埋めたい、という人を採った方がいい」と勧め、こんな採用方法を提案している。
”「一番僻地の工場に、『何月何日の朝9時に来い』と召(招)集をかけて、そこに早く並んだ人から採用すれば、『内定を辞退したい』と言われることがなくなるはずですよね」”
しかし就活生がなぜブラック企業に入った方がよいのか、それ以上は理由に触れられていない。単に反感を抱かれやすいトピックを冒頭に持ってきて、見出しをつけただけなのか。読者からは肩透かしを食らったような反応が見られる。
”「煽る見出しだなーと思ったけど内容は論拠も根拠もうっすい話だなあ」”
元労働基準監督官の社会保険労務士も、ツイッターで「決してブラック企業で働いたことのない方ならではの発言のようです」と見出しに注文をつけている。
”「内容は自立せよというニュアンスですが、本当のブラック企業に行くとそういう判断力そのものがつぶされてしまいます。軽々しい表題をつけた印象はぬぐえません」”
■ 「ぬるま湯時代のJAL」を意識した発言か
ブラック企業といえば事業そのものが違法だったり、労働者を過酷な環境で働かせて賃金を支払わなかったりする会社のことだ。存在そのものが反社会的であり、国もブラック企業撲滅を掲げて「過重労働撲滅特別対策班」(通称かとく)を立ち上げている。
そんな中、例えであっても「ブラック企業に行け!」と存在を肯定するように受け取られるタイトルは、褒められたものではない。読者からは「バリバリの違和感」「お前が行けよ」と苛立つコメントも見られる。
その一方で、内田氏の真意を汲み取ろうとする人も。あるツイッターユーザーは、内田氏が東京大学を卒業後、日本航空に入社していることを指摘した。
”「まあ、ぬるま湯時代のJALからキャリアを始めているからな」”
その後、内田氏は退職し、慶大でMBAを取得。激務で知られる外資系コンサルティングファームのBCGに入社している。要するに「ブラック企業のすすめ」が真意ではなく、日航のような「ぬるま湯」では自分はまるで成長できなかった、と言いたいだけなのかもしれない。
「成長したいならブラック企業」に冷ややかな反応 「本当のブラックも知らないくせに」
民主党の岡田克也代表は6日、参院で審議中の労働者派遣法改正案について「衆院で反対したのは(維新の党と)一致している。維新も、その大枠は崩さないように対応してほしい」と述べ、
派遣法、維新も反対を=岡田民主代表
派遣法、維新も反対を=岡田民主代表