恐怖の食卓

しし唐という野菜は、けっこう使える奴です。

煮ても焼いてもおいしい。

付け合わせにも最高。

たとえばこんな風。



さっと炒めて、しょうゆを絡めるだけで一品になってしまう。

しかしこれが悲劇を生むこともあるのです。

ある日のこと、母親と一緒に夕食を食べることになり、これを作ったわけです。

すると母親の顔がひきつっている。

辛いのが当たったみたいです。

よくあることなので笑いながらおっさんも食べていたのですが、おっさんにも来ました。

それも震えがくるくらいの辛さ。

それから何度も辛いのが当たる。

といっても普通においしいのもある。

まるでロシアン・ルーレットです。

もう食べる気になりません。

翌日、座敷わらしに食べさせたのですが何ともなかったらしい。

母親はやっぱり辛いのが当たったとのこと。

でも、あれは何だったのでしょう？

おっさんも、震えが来るくらいのは初めてでした。

しばらくしし唐は食べれそうにありません。

好きなのになぁ。