
もう、古家には、
夫の木工道具と木工品、そして
みかん宅配用品や妻のハーブクラフト材料が
残っているだけです。
5年前、大三島移住当時にリフォームした古家は、
所帯道具がなくなり、掃除すると、
住んでいた頃より、すっきりと、綺麗なものです。
当初より、古家は、
木工作業場と、木工品のショールームにする
夢がありました。

がらんとした古家
床の間に、七曜工房の木工品を、ちょっと飾ってみた。

古家は、台風時の高潮で浸水する心配があるので
夫は、床を上げて、天井を抜くという、
大改修工事をすると言い出しました。


天井を抜いて、床を上げるぅ~
また、家ごと、倒れるでぇ~

絶対、反対

古家の構造には、決して触るな

築100年廃屋倒壊事件を、忘れたのか

今度も、倒壊したら、下敷きになって、死ぬで。
妻は、夫の古家大改修案には、猛反対です。


夫が、築100年の廃屋を解体中に
突如、柱が揺れて、廃屋本体が倒壊したのです。

築100年の廃屋が解体中に倒壊した直後
九死に一生を得た、鳥肌の立つような感覚を
夫も、思いだしたのか、
古家の再リフォームは、
“できるだけ、簡易に 安価に” が 基本方針になりました。
しかし、
労力と努力だけは、決して、惜しむことのない夫です。

まずは、
天井裏の掃除から始めたではありませんか。

古家の土ぼこりの元凶は、
屋根の葺き土や天井裏の壁土にあるというのです。

天井裏の壁土の様子 屋根裏からは、葺き土も落ちてくる。
ホウキとチリトリ、掃除機を持っての屋根裏掃除です。

天井裏に上がり、レーキで、壁土や、落ちてくる屋根の葺き土をかき集める夫
「天井抜かんといてや~! 落ちんといてや~!」
「ネズミとかヘビとかが、住んでへん?」
天井裏のおぞましさに、怖気づき
下から、叫んでの応援だけを する妻です。


今度は、あまりムク材に、こだわらず
壁や床材は針葉樹のベニヤ板です。

材木屋のおニイさんとも、すっかり顔馴染みになりました。
ショールームは、2部屋を畳のまま使うつもりです。
が、畳の高さが違っていて、フカフカが気にいらないとか
あら床板を張り直します。
あ~ぁ なにも、全部張り直すことないのに。

ショールーム予定の部屋の畳を上げて、あら床板をはずす。
結局は、全部張り直し、補修もして、
納得のいく水平の床に仕上げています。

コツコツの、あら床板を張り続ける夫
木工室に改造予定の4部屋は、
100キロもの木工機械を、いくつも置くので、
床の補強が必要です。
根太を増やして、補強するらしいですが、
元の根太を、やっぱり全部、はずしてしまいました。

根太の高さが、微妙に違っているのが、気にいらないのです。
まっすぐ、キッチリ、すっきりが夫の信条ですからね。
夫の満足、納得いくように、
調整しながら、水平に、高さを合わせて、
細かく、たくさんの根太を打ち直しました。

しっかりと補強した根太の上に、
針葉樹のベニヤ板を打ち付けて
木工室の床は、頑丈にします。

針葉樹のベニヤ板を張る。
木工室の木ほこりが、
ショールームに、はいりこまないように
これも、針葉樹のベニヤ板の壁で仕切るつもりです。

壁下地出来上がり
天井裏も床下も大掃除できました。
畳も、干しています。
クモの巣も、綿ぼこりも、土ぼこりも掃除しました。
なんで、
住んでいる時は、
こんな風に、掃除しなかったんやろうね。




