七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

一人で建てる木組みの家 ~ 35 汚れ落とし

2010年03月11日 | 『一人で建てる木組みの家』
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1 汚れおとし

建前以来、ずっと気になっていたことがある。

建前が済んでから屋根をかけるまでの間に、何度か雨に打たれた。
又、刻み加工を終えた構造材を屋外に置いている間にも、
雨に打たれて破れたシートから雨水が回りこんだ。
そのため柱や桁や梁に黒いカビのシミがついて黒ずんでいることだ。


柱の汚れ


梁の黒かび


2003年3月刻み加工完了当時は、ピカピカだったのに。

家作りを見に来て、柱は古材かと尋ねた人が二人程いた。
それ程汚れて見える。組手部分や柱の足元部分の黒ずみがひどい。
カンナをかければとれるのだが、
建ち上がった柱や組手の近くはかけづらいし、
ヘタをするとカンナ跡が逆に目立つ。
白木用の洗剤で洗ってみたがとれない。

サンドペーパーをかけるのが良かった。
ただ凄く労力が必要。
電動のサンダーは持ってないので、手でやるしかない。
サンドペーパーがけを、黒ずみの目立つところから順番にやっていくと、
黒ずみだけでなく、作業中に色んなものがぶつかって、
大小のへこみ傷がいくつもついている。
反り小ガンナでへこみ傷を削りおとして、サンドペーパーをかける。
梁のベイマツも黒ずみが目立つものがあり、
広い面積をペーパーがけするのは、しんどい。





削り粉が舞うので、マスクをする。
マスクをしていても、すき間から木粉が入り、鼻の穴が真っ黒になる。




2日半かけて使った#240のサンドペーパーは、ちょうど30枚。
右手の中指と小指の先がすり減って痛い。
このあと、早速に電動サンダーを購入する決心がついた。


2 すき間埋め

組立の加工が思った以上にうまく出来たのか、
組んでみて結構キレイに収まっている。

目立つようなすき間もなく、見た人が感心してくれる。
うまい具合に目立つ箇所の組手がうまく組めている。

しかし、うまく組めていないところも当然あって、
作った本人だけがいつも気にしているところがある。

見られれば恥ずかしいし、早くすき間を埋めておきたいと思いつつ、
最後まで放っておいた。
梁と2階大引の渡り腮の部分の大きなスキ間へ埋め木をする。

あとは、許してもらえるスキ間だろう。


付記 妻ひろより

済んだこと事を悔やまぬ夫にしては、
エラク、柱や梁の汚れを見ては、気にしていた。
1年もかけて刻み、カンナかけしてツルツルになった柱や梁を
「きれいやろ」と、なぜては、楽しんでいた夫である。
落胆している夫が、気の毒になり、
「一緒に、ペーパーかけして綺麗にしてあげるから」
と珍しく、励ましたりもした。
しかし、ペーパーかけの時は、
「そんな高い所は、できひんわ」
「ちょっと、買物行ってくるし」
「すぐ、手伝うから待っててや」
と声をかけているうちに、
人間手動サンダーの夫が、
猛烈に、木粉を撒き散らしながら
ぺーパーかけを終えていた。



   作業期間   2008年3月下旬~4月上旬
        所要日数   3日半





 『一人で建てる木組みの家』は、こちらをご覧ください。
コメント
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