七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

ジャパンホイッスル Japan Whistle LowD管

2019年07月07日 | 笛工房 七曜工房

ジャパンホイッスル LowD管製作いたしました 

LowD管~G管~C管~highD管 4種類となりました

ジャパンホイッスルは竹に漆を塗ったティンホイッスルです。
漆器をジャパンと呼ぶところから ジャパンホイッスルと名付けています。
これまで HighD管、C管、G管の3種を女竹で製作販売しておりましたが、
このたび真竹で LowD管を新たに製作しました。

管径を少し太くしウインドウェイ幅や歌口を少し小さくして、
低音が良くひびき、大きな音で、艶のある、明瞭な音が出るようにしています。
和洋いろいろな楽曲が楽しめます。
また アイリッシュのローホイッスルとしてもお使いいただけます。

 

 

 

素材には、竹を使い、指孔は6孔で、塗装は本漆仕上げです。

 ホイッスルは,

 エアリード楽器の中でも呼子笛(whistles)に分類され、小学校で習うリコーダーや世界各地のみやげものの呼子笛、

 また有名な映画「タイタニック」の挿入歌で吹かれていたティンホイッスルなどがあります。

 音出しが幾分むずかしい横笛などに比べて、誰でも吹けば鳴る ところがとっつき易い笛と言えます。

 音出しの点では、ホイッスルが最も易しいのですが、製作の点では最も難しい笛になります

 吹き方の強弱だけで、正確な2オクターブを無理なく出せるように作るのはとても難しいです。

 横笛や尺八は、唇の使い方や角度で音程を調整することができて、

これが難しくもあり、おもしろくもあるのですが、呼子式の笛は、それができません。

 正確な音を出せるかどうかは、ほとんど楽器の性能に支配されます。

  

 ジャパンホイッスルLowD管製作風景
朱漆ぬりのあと水研ぎしてから、黒呂色漆を管外面に塗っています。
ジャパンホイッスルの仕上げ色は、これまでは朱色だけでしたが、
今回、黒色仕上げも製作しています。
 
  
 

ホイッスルの音出しの中心部は、歌口とウインドウェイであり、

微妙な加工や調整を可能にするため、歌口部分は本体の竹とヒバ材で製作しています。

 
 
 

指孔は、前面6穴のドレミ笛です。

基本形状は、ティンホイッスルと同様です。

塗装は、本漆の黒呂色漆や朱漆を塗り重ねて根来調塗り としています。

管楽器は、素材によって響きが変わると言われていますが、この違いを聴き分けるのは、なかなか難しいものです。

 しかし、ジャパンホイッスルは、素材の竹の厚みが薄いからか、響きに竹の響きや和の響きが強く感じられます。

 管の種類は LOWD管~ G管~C管~highD管 の4種類です。

リコーダーやティンホイッスルよりも、管内径を太く、ウィンドウェイ幅を狭くすることなどにより、

低音も高音も艶と張りのある大きな音を出すことができる独奏に向く歌える笛です。

なにか楽器を始めてみたい、早く上手になって楽曲を楽しみたい方へは、最適の笛です。

 

ジャパンホイッスル Japan Whistle   LowD管 演奏いろいろ

「ホトトギス」2 ライトン作曲 演奏 ジャパンホイッスルLowD管2

 

 「宵の明星」 ドイツ民謡ヴェストファーレン地方) 演奏 ジャパンホイッスルLowD管

 

「雨の中の白いサギ」堀之内簫曲  演奏 ジャパンホイッスルLowD管

 

「もみすり唄」 山形県民謡 演奏 ジャパンホイッスルLowD管

 

 ジャパンホイッスルの詳細は  HP「木のクラフトと笛 七曜工房」をご覧ください。

 

 


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