公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

同時ですよ、同時!2019年度奈良県教員採用試験小学全科3

2019-10-18 11:00:00 | 教員採用試験
青色の面が3つ、赤色の面が2つ、黄色の面が1つでできている立方体が2個ある。この立方体2個を同時に投げるとき、上になる面が青色、赤色1つずつとなる確率として正しいものを、次の①〜⑤から1つ選べ。                 ①1/16 ②1/9 ③1/6 ④11/36 ⑤1/3                  こういった問題の場合、出題者は、必ず、肢③1/6のような選択肢を入れます。これは罠です。                  問題文をあまりよく読まず、(または、なんとなくそう思うから)以下のように考えてしまう人が結構いるからです。                  6つの面のうち3つが青色だから、青色の確率が3/6、つまり1/2。                  6つの面のうち2つが赤色だから、赤色のが2/6、つまり1/3。                  これが同時に起こるので、1/2×1/3=1/6。                  これは、「2つの立方体を2回投げて、1回目が青色、2回目が赤色になる確率を求めよ」のときの正解です。                  えっ?何が違うか分からない?もう一度よく本問を読んでください。                  本問は、同時に立方体を投げています。同時に投げるので、青と赤の順番は関係ないのです。よって、こうします。
正解は、肢⑤です。                  場合の数や確率は、順番が関係あるかないかで、答えの数字が変わります。                  しかしながら、たまたま答えが変わらないこともあり、勉強している人は、間違ったやり方をしても、正解と一致しますので、「よっしゃー、出来た〜」と思ってしまうのがこわいのです。                  確率を勉強している皆さん、そんなことがないか、もう一度確かめてみて下さいね。ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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