・・・・続き
二日目AM <聖林寺 十一面観音>
奈良・桜井駅下車 バスで10分
バスから降りてなだらかな山辺の道を、この時期にしては強い日差しを燦々と浴びながら歩くこと5分ほど。赤や白や紫のキレイな銘仙の生地の前掛けをして立ち並ぶお地蔵さま、元気に野放図に育つ草花、背景のなだらかな山並み。山門がとても良い。「山寺の~、おっしょさんが~」といった長閑な風情を残しながらキリリとした威厳も少し。その加減が中に一歩踏み出したときに心地良さを感じる。狭い庭園に濃厚に活き活きと植栽されている樹木。その中に石の五重塔?があり鐘楼があり茶室があり・・・と所狭しといろいろなものが濃縮されたようにあるにも関わらずウルサく感じず、むしろ豊穣さを思うのは押し付けがましさがないせいかな?一目観るまでワクワクしっぱなし。知ってからずっと観たかった観音さまである。いろんな方が美しいと褒めそやし、仏像建築の中では最高傑作と言われる聖林寺の十一面観音。その観音さまの目の前に何十分立ち竦んだことか。「美しい」とはこういうことを言うのだな、と思う。しかし残念ながらガラスに覆われて前面からしか見ることができず、前面と全く印象が違うと言われる逞しい後ろ姿が見られない。後ろに隠された表情が出ると思っている私には残念。非のうちどころのない美しさでした

・・・が、私にとって法隆寺の百済観音を超えることはありませんでした。
〃 PM <元興寺 興福寺>
元興寺の極楽院南庭は是非観たかったスポット。
庭には小さな石仏群があり、石仏と草花のツーショットが楽しみでした。石と桔梗は相性がいいですね。雑誌でこのショットを見つけたときにあまりのロケの良さに一目惚れ。桔梗が終わっていて残念でしたが、色づいた葉っぱや苔などとのコラボで撮ってきました。別名「萩寺」とも呼ばれるほど萩が寺院の廻りを覆い尽くしていてその量や半端じゃないです。萩の頃に必ず再来(期待大)ちょっとだけ時期が遅かった
興福寺は国宝の特別展開催中で無著像(むちゃく)が主目的。彫像の最高傑作とされる像です、一目観たら「ぎょっ」と驚きます。まず、リアル。本物の修業層がそこに居られるような気配。「あなたの全てを知っております、私が引き受けましょう、やっとここまで来られたのですね」と、シンクロして語りかけてくるような雰囲気。この存在感は凄いです

美術館で観たときとはまた違った印象で、美術館の学芸員の展示のセンスに一瞬思いを馳せる。この象、どことなく母に似ている。
<奈良県立美術館 応挙と芦雪 ー天才と奇才ー>
奇才さん(芦雪)の方のファンです。芦雪は本当に面白い!!自由奔放、豪放、縛られてないところに惹かれる。その豪放そのものの「虎」図が展示されていることを道すがら偶然知り急遽、予定変更してこちらの美術館へ向かう。なんというラッキー!!
この「虎」図は、ある有名なコレクターが「虎」一点を手に入れられるなら自分所有の作品を全部手離してもいい、と言わしめた作品です。その虎に、「あっ」と、一瞬に呑みこまれ圧倒された。なんなんだ!?この人は・・・どうしてここまで怖がらない?畏怖。(↑画像は無量寺の襖絵を拝借)こんな豪放な虎を描く人が、朗らかに愉快に遊ぶ狛犬や子どもの日常を楽しみながら描いているかのように描く。皮肉屋のカラス、流麗な鶴・・・どれをとっても斬新



これまで未公開だった作品も多数出品されているという。もちろん、応挙は天才異議なし!!
<奈良国立博物館 正倉院展>
県立美術館から至近距離で良かったぁ。16:00過ぎになると混雑も緩和され全く待たされることなく進む。兼ねてより一度は観ておきたいと思っていたので「気がかり」が消えてスッキリ。ポスターの図案にも使用されている象牙の物差しの緻密さに目が点に。象牙の表面をを紅く染めて彫ったもので紅が美しい。あまりに細かい緻密で繊細な作品が多いので目が真ん中に寄りました
美術館はゆっくり静かに観たいのでいつも平日に行くことにしている。そのために仕事を平日空けている。私にとっての「贅沢」
二日目AM <聖林寺 十一面観音>
奈良・桜井駅下車 バスで10分




〃 PM <元興寺 興福寺>
元興寺の極楽院南庭は是非観たかったスポット。
庭には小さな石仏群があり、石仏と草花のツーショットが楽しみでした。石と桔梗は相性がいいですね。雑誌でこのショットを見つけたときにあまりのロケの良さに一目惚れ。桔梗が終わっていて残念でしたが、色づいた葉っぱや苔などとのコラボで撮ってきました。別名「萩寺」とも呼ばれるほど萩が寺院の廻りを覆い尽くしていてその量や半端じゃないです。萩の頃に必ず再来(期待大)ちょっとだけ時期が遅かった

興福寺は国宝の特別展開催中で無著像(むちゃく)が主目的。彫像の最高傑作とされる像です、一目観たら「ぎょっ」と驚きます。まず、リアル。本物の修業層がそこに居られるような気配。「あなたの全てを知っております、私が引き受けましょう、やっとここまで来られたのですね」と、シンクロして語りかけてくるような雰囲気。この存在感は凄いです



<奈良県立美術館 応挙と芦雪 ー天才と奇才ー>
奇才さん(芦雪)の方のファンです。芦雪は本当に面白い!!自由奔放、豪放、縛られてないところに惹かれる。その豪放そのものの「虎」図が展示されていることを道すがら偶然知り急遽、予定変更してこちらの美術館へ向かう。なんというラッキー!!






<奈良国立博物館 正倉院展>
県立美術館から至近距離で良かったぁ。16:00過ぎになると混雑も緩和され全く待たされることなく進む。兼ねてより一度は観ておきたいと思っていたので「気がかり」が消えてスッキリ。ポスターの図案にも使用されている象牙の物差しの緻密さに目が点に。象牙の表面をを紅く染めて彫ったもので紅が美しい。あまりに細かい緻密で繊細な作品が多いので目が真ん中に寄りました

美術館はゆっくり静かに観たいのでいつも平日に行くことにしている。そのために仕事を平日空けている。私にとっての「贅沢」
