日々、思うことをサラサラと。

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ジャンルはコメディですが・・

2007年01月20日 | 喜怒☆楽
「スパングリッシュ」 アメリカ/2006 監督ジェームズ・L・ブルックス

タイトルのスパングリッシュとは、ヒスパニック系の人々によって話されるスパニッシュとイングリッシュが入り混じった言葉の意味なのだそうだ。

シングルマザーの母フローラ(バズ・ベガ)と一人娘はメキシコからロサンジェルスに移り住む。そこでハウスキーパーの職を見つけ、夏の短期間だけは別荘で娘も一緒に暮らすことになる。
 そこでは・・人の繊細な心の動きに聡く優しい一流シェフの夫ジョン、悪気はないが言動と行動が一直線の妻デボラ、大らかな祖母、そして二人の子ども達、と裕福で明るく幸せを絵に描いたような家族に見えた。
が、容姿にコンプレックスを持つ心優しい娘に美しくアクティブな母はついつい自分の基準で物事を押し付けてしまう。娘はこんな母に日常グサグサと傷つけられているのだが事を荒立てず流していく。
この母には抵抗しても分からないだろうという子どもながらに達観した静かさがある。
一方、父ジョンはこの娘の我慢と心根の優しさをよく理解しており時々ギュっと温かく抱きしめてくれる。そう、言葉で伝えづらいときは黙って温かく抱きしめてあげたらいいんだよね。
祖母(デボラの実母)がいい。「Dearフランキー」の祖母も好きだったけど、こちらのお婆ちゃんは毒が抜けて大らか。マザコンぎみの娘デボラを結果的に操縦しちゃってるんだけど、全然毒がないから見ていて笑ってしまう。デボラの不倫を感知したときに娘に「あなたは今崖っぷちにいるのよ。戻ってらっしゃい!!」とあんないい旦那を逃がすんじゃないというような事を毅然と言い放つ。おぉ、爽快であり明快

こんなデボラだからフローラの娘にも余計なお節介を焼く。いや、お節介という生易しいものじゃなく「介入」です。踏み込んではいけない範疇までズカズカと颯爽と介入してくるのでフローラは憤る。フローラの拘り、育て方、判断基準の相違(文化の違い)が共に暮らすうちに歴然と現れてくる。その辺りをフローラは夫のジョンに相談するのだが、話し合っていくうちにお互いの中に共通する「あるモノ」を見つける。物事を思考するときの底を成す基準が似ている、ってこと。
二人は恋愛感情を持つが、お互い娘を家族を思う気持ちが真摯なだけにそっと別れていく。お互い、優先して守るべき人がいる。
どこかに「分かる人がいる」という存在を感じていられれば乗り越えていけることがいっぱいある。

フローラ役のバズ・ベガは魅力的(スペイン人)表情にあどけなさが残り
プロポーションが素敵。四肢が細くて少女のようにしなやかで胸が豊満
。横向きで夜風に吹かれてるシーンはホント綺麗だったなぁ。


コメディ、って笑わせながらも大事な芯を突っついてくる場面が多いので、ちょっとココでコーヒー淹れようなんて気ぃ緩めてられない。


あれれ、スパングリッシュの詳細紹介のURL入力したら「表示できません」でした・・・
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