新年早々に”良い”映画に出合った。立て続けに2度観てしまった。
「Dear フランキー」 2004/イギリス![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
監督 ショーナ・オーバック
何かから逃げるように引越しを繰り返す家族がいる。
9才のフランキー(ジャック・マケルホーン)はワケあって難聴で耳が聞こえない。
母リジー(エミリー・モーティマ)は、フランキーに父親は船乗りで各地を廻っているため会えないのだと偽っており、彼女自身が父親を装ってフランキーと手紙のやり取りをしている。ある日、乗船している”はず”の船がフランキーの住む街に寄港することが分かり、リジーは嘘が露見しないように一日だけの代理の父親を探すのだが・・・。
どの登場人物も余計な過剰さを感じさせないところがいい。
賢く物静かなフランキーには豊かな自分の世界がある![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
それはフランキーの部屋に凝縮されて描かれており、特に絵が優しい。耳が聞こえないというハンディのもと洞察力が優れており、この辺りをこの子は抑えた表情で見事にこなす。こんな難しい役を・・・凄いなァ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
母親のリジーはそこそこ美しいが”探されている”ため常にオドオドと安定感がないのだが、フランキーを守ることに繊細な愛情を注ぐ。この休まらない不安定な心情と、まだ若く美しい女性としての瑞々しい感情表現に、リジーに愛おしさまで感じてしまう・・・か弱そうに見えて”強い”人だ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
祖母役(メアリー・リガンズ)は、”上手い”!!
う~~ん、一言でいったら知性派な祖母です。新聞のコメントを読んで韻を踏んでないことを指摘し、食事しながら新聞を読んだりする。
ちょっと辛口トークだけれど娘と孫への眼差しが温かい。この祖母がいたからこそのリジーの強さが保たれ、フランキーの豊かさが存在する。
セリフがなくても画面の表情だけで繊細な部分が充分伝わってくるようで見事。
そして、初対面で父親の代理をすることになる男(ジェラルド・バトラ-)
この人はこの作品ではほとんど”眼”だけで演技する。
DVD開始から59分39秒のこの人の映像を(眼を)何度もリピート。水族館の中でフランキーを見つめる眼は深いところでフランキーを理解し、尊厳まで称えているような眼差しでした。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
他には行き付けの店員マリー。この人の”関わり方”には学ぶことが多い。
余計なお節介と感じさせず、しっかりとフォローしていく清清しさがある。
それはお店の客捌きにも現れていて、客との会話、忙しい中での動作が素晴らしくこなれている。こんなワンシーンの中で既にマリーの人間性を描き切ってしまうんだよなぁ。
母・・・「難聴のわりに・・・・・」
マリー・「”年”のわりに・・」
と、即座に切り返すシーンのマリーの気転と思いやりに唸る。
母と息子、母と娘、男と女、どの関係もしっかり丁寧に追っていく。
どの登場人物も過剰な表現を排し、物静かに深く繋がって関わっている。背景のロケもも適度に潤っていて気持ちがよい![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
フランキーの住むアパートの共用部分の階段沿いの壁画が美しい。
祖母のお金をかけないおシャレも素敵。
「Dear フランキー」 2004/イギリス
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
監督 ショーナ・オーバック
何かから逃げるように引越しを繰り返す家族がいる。
9才のフランキー(ジャック・マケルホーン)はワケあって難聴で耳が聞こえない。
母リジー(エミリー・モーティマ)は、フランキーに父親は船乗りで各地を廻っているため会えないのだと偽っており、彼女自身が父親を装ってフランキーと手紙のやり取りをしている。ある日、乗船している”はず”の船がフランキーの住む街に寄港することが分かり、リジーは嘘が露見しないように一日だけの代理の父親を探すのだが・・・。
どの登場人物も余計な過剰さを感じさせないところがいい。
賢く物静かなフランキーには豊かな自分の世界がある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
それはフランキーの部屋に凝縮されて描かれており、特に絵が優しい。耳が聞こえないというハンディのもと洞察力が優れており、この辺りをこの子は抑えた表情で見事にこなす。こんな難しい役を・・・凄いなァ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
母親のリジーはそこそこ美しいが”探されている”ため常にオドオドと安定感がないのだが、フランキーを守ることに繊細な愛情を注ぐ。この休まらない不安定な心情と、まだ若く美しい女性としての瑞々しい感情表現に、リジーに愛おしさまで感じてしまう・・・か弱そうに見えて”強い”人だ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_pink.gif)
祖母役(メアリー・リガンズ)は、”上手い”!!
う~~ん、一言でいったら知性派な祖母です。新聞のコメントを読んで韻を踏んでないことを指摘し、食事しながら新聞を読んだりする。
ちょっと辛口トークだけれど娘と孫への眼差しが温かい。この祖母がいたからこそのリジーの強さが保たれ、フランキーの豊かさが存在する。
セリフがなくても画面の表情だけで繊細な部分が充分伝わってくるようで見事。
そして、初対面で父親の代理をすることになる男(ジェラルド・バトラ-)
この人はこの作品ではほとんど”眼”だけで演技する。
DVD開始から59分39秒のこの人の映像を(眼を)何度もリピート。水族館の中でフランキーを見つめる眼は深いところでフランキーを理解し、尊厳まで称えているような眼差しでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hikari_blue.gif)
他には行き付けの店員マリー。この人の”関わり方”には学ぶことが多い。
余計なお節介と感じさせず、しっかりとフォローしていく清清しさがある。
それはお店の客捌きにも現れていて、客との会話、忙しい中での動作が素晴らしくこなれている。こんなワンシーンの中で既にマリーの人間性を描き切ってしまうんだよなぁ。
母・・・「難聴のわりに・・・・・」
マリー・「”年”のわりに・・」
と、即座に切り返すシーンのマリーの気転と思いやりに唸る。
母と息子、母と娘、男と女、どの関係もしっかり丁寧に追っていく。
どの登場人物も過剰な表現を排し、物静かに深く繋がって関わっている。背景のロケもも適度に潤っていて気持ちがよい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
フランキーの住むアパートの共用部分の階段沿いの壁画が美しい。
祖母のお金をかけないおシャレも素敵。