「いま ここに 在ることの 恥」 ー辺見 庸著ー
読みにくい本です。
が、読み進めていくと知らない・気づかないことの怖さ
に突き当たります。
作者の辺見氏は、2004年脳出血で倒れました。
その後、「審問」と「・・恥」を出版されてます。
身近に脳梗塞で倒れて数年という人がいる私にとって
、脳出血で意識不明となり記憶が曖昧となった時点での
意識の在り方、回復過程を知りたいという思いがこれら
の本を手にとるキッカケだった。
病状は人それぞれではあるが、意識が混濁しているとしか
思えない状況の中、自分がこれからどうなってしまうのか
という畏れをしっかり意識していることにまず驚く。
その語り口はなんと舌鋒鋭く明快なことか。元々、辛口の人
だけどこんな脳出血という状況を経てここまで強気でグングン
押してくる気概
もう、怖いものがないんだろうな。
いろんなモノ事が透けて見えてしまうんだろうな。
江藤淳氏は、脳梗塞に遭い心身の不自由が進み「形骸を断ずる」
と言い残し自死しました。このことに対し辺見氏は・・・・
「 病院で「形骸」と見なされてしまう人々をたくさん眼に
しました。私たちは彼らをじっと視る。しかし、彼らはただ
押し黙って”視る専制者”の餌食になっているわけではない
。彼らもまた内側からじっと視ている。反転した自分の内側
の深みに視線を注いでいたりする。そこに気づかなければ
ならない。その「形骸」といわれる者の実在こそが想像され
、表現されなければならないと思うのです。もの書きである
私がそれらの想像を放棄し、「形骸を断ずる」などという
ことがいえるでしょうか」 -中略ありー
この言葉は、自身がそこに立ったことのない者の発言だったら
絵空言に聞こえますが、今そこに凛と立つ人の言葉ゆえに
衝撃でした。ガツンときました。(江藤氏を否定しているのでは
ありません)
こんなガツンという衝撃とポカリという拳骨が随所にあります。
マスメディアを小泉さんをスパスパ切ります。
どっしりぎゅっぎゅっと重たいモノが詰まってますので
私の表現力では伝えきれないことが残念です。
読みにくい本です。
が、読み進めていくと知らない・気づかないことの怖さ
に突き当たります。
作者の辺見氏は、2004年脳出血で倒れました。
その後、「審問」と「・・恥」を出版されてます。
身近に脳梗塞で倒れて数年という人がいる私にとって
、脳出血で意識不明となり記憶が曖昧となった時点での
意識の在り方、回復過程を知りたいという思いがこれら
の本を手にとるキッカケだった。
病状は人それぞれではあるが、意識が混濁しているとしか
思えない状況の中、自分がこれからどうなってしまうのか
という畏れをしっかり意識していることにまず驚く。
その語り口はなんと舌鋒鋭く明快なことか。元々、辛口の人
だけどこんな脳出血という状況を経てここまで強気でグングン
押してくる気概
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もう、怖いものがないんだろうな。
いろんなモノ事が透けて見えてしまうんだろうな。
江藤淳氏は、脳梗塞に遭い心身の不自由が進み「形骸を断ずる」
と言い残し自死しました。このことに対し辺見氏は・・・・
「 病院で「形骸」と見なされてしまう人々をたくさん眼に
しました。私たちは彼らをじっと視る。しかし、彼らはただ
押し黙って”視る専制者”の餌食になっているわけではない
。彼らもまた内側からじっと視ている。反転した自分の内側
の深みに視線を注いでいたりする。そこに気づかなければ
ならない。その「形骸」といわれる者の実在こそが想像され
、表現されなければならないと思うのです。もの書きである
私がそれらの想像を放棄し、「形骸を断ずる」などという
ことがいえるでしょうか」 -中略ありー
この言葉は、自身がそこに立ったことのない者の発言だったら
絵空言に聞こえますが、今そこに凛と立つ人の言葉ゆえに
衝撃でした。ガツンときました。(江藤氏を否定しているのでは
ありません)
こんなガツンという衝撃とポカリという拳骨が随所にあります。
マスメディアを小泉さんをスパスパ切ります。
どっしりぎゅっぎゅっと重たいモノが詰まってますので
私の表現力では伝えきれないことが残念です。
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