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漲るこの人の自信

2010年02月25日 | フィギュアスケート
バンクーバーオリンピック・フィギュアSPの結果は
キム・ヨナが歴代最高得点を叩き出しトップ。
4.72差で真央ちゃん2位。

真央ちゃんもほぼ完璧に滑り終えての4,72差だ。
キム・ヨナの自信に溢れる態度・言動はここに”あった”と思う。
周りが(恐らく日本人だけが)ライバル視し、マスコミがテンション
を高めるために煽いでいるが、キム・ヨナはとうにライバルとして
肩を並べる者はいないと分かっていた。

ヨナには全てが揃っていた。
曲目の斬新さ・・・落とすところ盛り上げるところパーフェクト。加えて気の強いヨナ
の眼差しをピシっと瞬間芸で利用している。

振り付け・・・しなやかな肩のライン・長い腕・ヨナの美点を余すところなく引き出している。
この振り付けがなかったら最高得点は生まれなかったのでは?

コスチュームセンス・・・この人の衣装はハズれたことがない。自分に似合う色を
よく知っていて、しなやかなボディラインを生かすように工夫されている。


なにより強みは”天性”の体表現ができる人なのだ。
例えば、日常の生活の中でも意識しなくても手(腕)の動きが自然に綺麗な人がいる。
殊にこの人のしなやかな肩のラインが好きだ。
SPの振り付けはその武器である肩ラインを綺麗に駆使している。
振り付けの勝利だと言っては誤解を招くかな?

それにしてもなんとメンタル面が強いのだろうか。
会場が沸く真央ちゃんの余韻が残る次の演技でパーフェクトとは。
揺るぎない自信。とてつもない自信だ。TVで高慢とまで映るような
強気の表情は他の追随を許さない強固な意志を感じる。
そう、プルシェンコのような孤高の高慢。
今回、日本の選手たちの多くが語る「楽しみたい、感動を伝えたい」と
いうような生ぬるさ(ゴメン)で糊塗することなく、確実に実力を完備し
孤高の域に登り詰めた、もはや敵なし。
でも・・・初心忘れるべからずを忘れてないか。この人に不足しているもの
はそこだけ。

真央ちゃんはタラソワさんの拘りに摑まり選曲ミスが痛かった今季。
SPもフリーもその過剰な思い入れの振り付けが私にはつまらなく映った。
だが、どんどん自分のものにしていった経緯は凄い。
もしかしたら・・・今回、金メダルは逃してもそれは必ず次へのシナリオ
へと続くと読みたい。今回得たタラソワコーチからの指導は品格のある
スケーティングを修めることに必要だったし、4年後の23才という年齢
はスケーターのピークと聞く。
ここで頂点に立つより4年後のシナリオを愉しみたいと無理に思ったりする。
真央ちゃんのファンだから・・・。

キム・ヨナは昨日の会見でおよそこんなコメントを出していた。
「過去のオリンピックを見て来た経験から、運や神の加護も必要だと思う。
金を逃したときはそれはそれで受け入れる用意はしている」
おぉ、この冷静な対応(19才とは思えない)


ガンバレ、真央ちゃん
これほど騒がれて奢りがなく、ひたむきで、努力家のあなたに
オリンピックの神さまが微笑んでくれますように。


余談・・・
真央ちゃんの地元である名古屋の川村市長がズバリあっけらかーんと
コメントしてました。
「一番難しいトリプルアクセルを成功させているのに点が低いのは
どういうこっちゃ」と。

私もここんとこが素朴な疑問です。
一番難度の高いトリプルアクセルを跳んでも、3回転ー3回転より点が低いのはナゼ?
大技4回転を繰り出すプルシェンコも大技勝負を無くして競技としての魅力はない
と述べている。
私はダンスに関心があるので演技重視派だが、やはり競技としてフィギュアを
見た場合異論はあるだろう。この点、特殊なスポーツですね。
そもそも芸術点というカテゴリが曖昧で、それぞれの審査員の傾向が
介入してしまうことは否めない。
まぁ、そういうところも含めて面白いスポーツであることには変わりがないが。

今回の審査員はどうも演技力を高く評価していそう。
真央ちゃん、トリプルアクセル成功させても、ヨナさん優位かな?



追記
もしかしたら。ジェニファー・ロシェットがくるかもしれない。
今の彼女の状況からしても、凄い気迫と哀切が演技に表出されている。
願わくば、今ここでヨナか真央どちらかに金が渡るより、4年後の
23才での新たな金への挑戦をみてみたい。






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