書店で米原万里さんの本を見つけた。
「終生 ヒトのオスは飼わず」
本業?はロシア語翻訳者だがノンフィクションでは歯に衣着せぬ言葉が鋭い。
この本のタイトルはいささか誤解を招くと思うのだが、
中身は犬と猫を多頭飼いされている万里さんの動物たちとの日常を
描いている。
それぞれの個性溢れる犬と猫たちの”仕事ぶり”を細かく愛情をもって
見つめている。
猫の気持ち、犬の気持ちを深く代弁した感じの語り口は動物好きの人には
興味津々の場面が随所にある。
雷の夜、行方をくらましたゲン(犬)の長い長い捜索の日々。
無理・道理・ターニャ・ソーニャとその子どもたち竜馬と志摩(各猫)
の習性の面白さを率直に描写している。
読んでいてその情景がありありと思い描ける。
付記されている写真も文章同様、余計な修飾がない。
先に逝った仔たちを見送る万里さんの心情や
飼い主万里さんを見送った(亡くなった)犬・猫たちのその後の描写は
胸を打つ。淡々と記しているように見えるが深く入り込んでくる。
万里さんが亡くなった後、残った仔たちはそれぞれに新しい生活を
始めている。まるで、以前の生活を忘れたかのように馴染んでいるようだ。
それで、いい。
忘れてくれて今を安らかに過ごせていられたら元飼い主さんだって大きな安心
を得るだろう。
龍馬は我が家のハルに性格が似ている。
私以外は全く受け付けない。
もし、今後何か私にあったらハルはどうなるのやら・・・・。
「終生 ヒトのオスは飼わず」
本業?はロシア語翻訳者だがノンフィクションでは歯に衣着せぬ言葉が鋭い。
この本のタイトルはいささか誤解を招くと思うのだが、
中身は犬と猫を多頭飼いされている万里さんの動物たちとの日常を
描いている。
それぞれの個性溢れる犬と猫たちの”仕事ぶり”を細かく愛情をもって
見つめている。
猫の気持ち、犬の気持ちを深く代弁した感じの語り口は動物好きの人には
興味津々の場面が随所にある。
雷の夜、行方をくらましたゲン(犬)の長い長い捜索の日々。
無理・道理・ターニャ・ソーニャとその子どもたち竜馬と志摩(各猫)
の習性の面白さを率直に描写している。
読んでいてその情景がありありと思い描ける。
付記されている写真も文章同様、余計な修飾がない。
先に逝った仔たちを見送る万里さんの心情や
飼い主万里さんを見送った(亡くなった)犬・猫たちのその後の描写は
胸を打つ。淡々と記しているように見えるが深く入り込んでくる。
万里さんが亡くなった後、残った仔たちはそれぞれに新しい生活を
始めている。まるで、以前の生活を忘れたかのように馴染んでいるようだ。
それで、いい。
忘れてくれて今を安らかに過ごせていられたら元飼い主さんだって大きな安心
を得るだろう。
龍馬は我が家のハルに性格が似ている。
私以外は全く受け付けない。
もし、今後何か私にあったらハルはどうなるのやら・・・・。