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忍びの国の役者たち

2017年07月02日 | 映画
「忍びの国」7月1日公開~
  監督:中村義洋  脚本:和田竜(原作者)
  主演:大野智 石原ひとみ 伊勢谷友介 鈴木亮平 立川談春 でんでん 国村隼 他

原作が面白かったので昨年の映画化のニュースからずっと気になっていた作品だ。
夕刻、入館し「忍びの国」劇場の中を見回すとこれまでに見たことのない現象が起きつつあった。
老若男女、見事に揃っているんである。若い女性は予測どおりだけど、親子連れ、中高齢の男女、若い男性、
カップルとあらゆるジャンルの年齢層が観にこられていた。
一人で見に来る中高齢・若い男性たちは、日頃”映画好き”を自称するような方々だろうな。
結構、映画は見ているがこんな現象を見たのは初だ。

作品は全編をとおしてよく仕上がっていたと思う(脚本が原作者ということもあり)
正直、”コメディ”?と訝しんでいたが、そこは大野智が自然になんの気負いもなく笑いを
放ってくれている。観客に意識させない自然な笑いを誘発させてくるって相当難しいんだけど。
こういうところが大野の上手さだ。
そして後半のクライマックスで大野智の真骨頂ともいえる”予告1”で度肝を抜かれた場面に突入する。
ありったけの”怒”の感情を一言で表すセリフ回しの上手さ、怒り、哀切という感情をこれほど一瞬の目で表現できるとは。
この役者の際立つ特徴は特異な声質と目だ
声の抑揚で馴染ませて観客を目で射ることができる稀有な役者だ。
(話題となっていた決闘シーンは期待以上でした)

他に伊勢谷友介・鈴木亮平は熱演で作品に厚みをもたせてくれた。
このお二人、アカデミー助演男優賞ともに捕るかも(1作品一人?)
国村隼は僅かな出演ながらさすがの存在感をしめし、でんでん・談春・マキタスポーツ・満島慎之介
総じてみんな頑張った感がある。

石原さとみはこの作品の本当に美しく気高くそして智い。
”出来る”人だけど、上手く抑制された演技だったと思う。


公開されたばかりでネタバレになってしまうので、この辺で。
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