日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

お茶目な実

2006年11月07日 | 喜怒☆楽
友人の携帯カメラのアルバムから「うり坊」発見
カラスウリの実ですが、これは生まれたての頃がとても可愛い
ので勝手に「うり坊」と命名してます。
生まれたての頃は、瓜を”圧縮”したように小さく小太りで
、この小さいクセに一ッ丁前~、という感じが愛しいのです。
やがて・・こんなふうに紅く色ずいて、それはそれでイイ風情
になってきます。
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たびたびの、旅

2006年11月04日 | 美術展・本
・・・・続き

二日目AM <聖林寺 十一面観音
奈良・桜井駅下車 バスで10分バスから降りてなだらかな山辺の道を、この時期にしては強い日差しを燦々と浴びながら歩くこと5分ほど。赤や白や紫のキレイな銘仙の生地の前掛けをして立ち並ぶお地蔵さま、元気に野放図に育つ草花、背景のなだらかな山並み。山門がとても良い。「山寺の~、おっしょさんが~」といった長閑な風情を残しながらキリリとした威厳も少し。その加減が中に一歩踏み出したときに心地良さを感じる。狭い庭園に濃厚に活き活きと植栽されている樹木。その中に石の五重塔?があり鐘楼があり茶室があり・・・と所狭しといろいろなものが濃縮されたようにあるにも関わらずウルサく感じず、むしろ豊穣さを思うのは押し付けがましさがないせいかな?一目観るまでワクワクしっぱなし。知ってからずっと観たかった観音さまである。いろんな方が美しいと褒めそやし、仏像建築の中では最高傑作と言われる聖林寺の十一面観音。その観音さまの目の前に何十分立ち竦んだことか。「美しい」とはこういうことを言うのだな、と思う。しかし残念ながらガラスに覆われて前面からしか見ることができず、前面と全く印象が違うと言われる逞しい後ろ姿が見られない。後ろに隠された表情が出ると思っている私には残念。非のうちどころのない美しさでした・・・が、私にとって法隆寺の百済観音を超えることはありませんでした。

 〃 PM <元興寺 興福寺>
 元興寺の極楽院南庭は是非観たかったスポット。
庭には小さな石仏群があり、石仏と草花のツーショットが楽しみでした。石と桔梗は相性がいいですね。雑誌でこのショットを見つけたときにあまりのロケの良さに一目惚れ。桔梗が終わっていて残念でしたが、色づいた葉っぱや苔などとのコラボで撮ってきました。別名「萩寺」とも呼ばれるほど萩が寺院の廻りを覆い尽くしていてその量や半端じゃないです。萩の頃に必ず再来(期待大)ちょっとだけ時期が遅かった

興福寺は国宝の特別展開催中で無著像(むちゃく)が主目的。彫像の最高傑作とされる像です、一目観たら「ぎょっ」と驚きます。まず、リアル。本物の修業層がそこに居られるような気配。「あなたの全てを知っております、私が引き受けましょう、やっとここまで来られたのですね」と、シンクロして語りかけてくるような雰囲気。この存在感は凄いです美術館で観たときとはまた違った印象で、美術館の学芸員の展示のセンスに一瞬思いを馳せる。この象、どことなく母に似ている。


<奈良県立美術館 応挙と芦雪 ー天才と奇才ー>
奇才さん(芦雪)の方のファンです。芦雪は本当に面白い!!自由奔放、豪放、縛られてないところに惹かれる。その豪放そのものの「虎」図が展示されていることを道すがら偶然知り急遽、予定変更してこちらの美術館へ向かう。なんというラッキー!!この「虎」図は、ある有名なコレクターが「虎」一点を手に入れられるなら自分所有の作品を全部手離してもいい、と言わしめた作品です。その虎に、「あっ」と、一瞬に呑みこまれ圧倒された。なんなんだ!?この人は・・・どうしてここまで怖がらない?畏怖。(↑画像は無量寺の襖絵を拝借)こんな豪放な虎を描く人が、朗らかに愉快に遊ぶ狛犬や子どもの日常を楽しみながら描いているかのように描く。皮肉屋のカラス、流麗な鶴・・・どれをとっても斬新これまで未公開だった作品も多数出品されているという。もちろん、応挙は天才異議なし!!

  <奈良国立博物館 正倉院展>
県立美術館から至近距離で良かったぁ。16:00過ぎになると混雑も緩和され全く待たされることなく進む。兼ねてより一度は観ておきたいと思っていたので「気がかり」が消えてスッキリ。ポスターの図案にも使用されている象牙の物差しの緻密さに目が点に。象牙の表面をを紅く染めて彫ったもので紅が美しい。あまりに細かい緻密で繊細な作品が多いので目が真ん中に寄りました

美術館はゆっくり静かに観たいのでいつも平日に行くことにしている。そのために仕事を平日空けている。私にとっての「贅沢」

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悲運閣??

2006年11月03日 | 美術展・本
これから予想される紅葉の混雑を避けて、数日前に奈良・京都方面へ行ってきた。第1の目的地はミホ・ミュージアム。

先ず、のっけからコケてしまった予約した新幹線早割りチケットの出発日が1日後に印刷されている?家を発つ直前に気がついた。・・・結果、キャンセル料3割を徴収され、新たに普通?チケットを購入することになった。かくして割安を目指した結果、とんでもない割高になってしまった教訓=日付はしっかり確認しよう!

一日目AM  <飛雲閣へ>
某雑誌に、ある建築家のこんな記事が載っていた。「日本の伝統建築のデザインにおいて難しいのは①どのように二階三階と上へ積み重ねるかであり②どう建築を接地させるかである。これは難易度Aの超難問なのである」この飛雲閣はプロを唖然とさせるほどの名解答(or迷解答)で造られており・・・・。この建築のとんでもないともいえる自由な創意工夫は「あの人」ー秀吉ー以外いないんじゃないかという推測はもっともである、と・・・。
 
こんな件を読んだら私は気になってしょうがないのである。で、現地に辿り着いて唖然。。。拝観できず(春・秋の数日の期間限定だけ11/10~)高い外塀の上から屋根がほんの少し仰ぎ見えるだけの寂しい結末となる教訓=行く前に現地へ電話して確認とろう。

<銀閣寺庭園>
銀閣寺はあまりに名の知れたスポットでわざと避けていた感がある。が、やはり「美しい庭園はここをハズせない」という類の名文に酔い寄ってきました。苔びっしりの庭園に、あれもこれもとカメラに収めたい緑美しい苔の色彩が溢れて見事。門を入ってすぐの広大な椿の高塀が咲く頃にまた来て見たい。

PM<ミホ・ミュージアム 青山二郎の眼>滋賀県
京都駅より琵琶湖線で13分、「石山駅」からバスにて50分。ガタゴト山間を揺られて「酔いそぉぉぉ・・」のちょい手前で到着。第一印象は山の中の豪華なホテルって感じかなぁ。チケットを買って、・・左右どちらをみても展示室があるほどの奥行きがない?なんと、さらに山を登ってその先に美術館があるという。送迎用の電気自動車もあるがのんびり歩いて少し行くと巨大なトンネルが構えていて、そこを抜けるとミホ・ミュージアムだった。何がなんでも見たかった企画展!骨董の日本随一の目利きと言われた「青山二郎さん」の眼が選んだ作品の数々。ただ、ただ面白かった(赤)そう、面白いという表現がぴったりなんです。この人らしい基準で選択された作品は居丈高にツンと並んでいるのではなく、優しく、お茶目に飄々と鎮座してます。思わずクスっと笑ってしまいそうな「虫歯」というタイトルの小さな湯飲み茶碗の斜めに歪んだ造形が忘れられない。なんというタイトルの上手さ、造形の豊かさよ。ー来年6月 東京に巡回ー
 ミホ・ミュージアム

 画像は美術館内から周辺の山並みを撮影。
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