思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

同僚と柴犬(後編)

2007-11-25 01:32:41 | 6.女子はたくらむ
 恐ろしく長い時間が過ぎたような気がする。庭から見える通学の列はとっくに途絶えていた。全裸のまま、専門職から特別に仕込まれたペニーに舌で執拗に責められ、僕のおちんちんはもう少しで大きくなるところだった。歯を食いしばり、ぐっと気を張って、ようやく耐えた。疲れきって芝生に横向きに倒れている僕をおば様が見下ろしている。と、突然おば様がホースで僕に水をかけ始めた。
 冷たい。短く悲鳴を上げて芝生の上を転げまわる僕に、容赦なく水が襲い掛かる。たちまち僕は全身ずぶ濡れになった。
「チャコったら脱ぐものなんか何もない丸裸のくせに全身汗まみれで暑そうだったから、水浴びさせてあげたの」
 水道をとめてホースを片付けながらおば様が専門職に説明した。
「よかったわね。親切なおば様で」
 ペニーの頭を撫でている専門職が全裸で震えている僕に笑顔を向けた。
「チャコ。あんたはさっき専門職におちんちんをいじられながら、勃起しなかったでしょ。変な意地を張った。とても失礼な態度よ。土下座して謝りなさい」
 濡れた体のまま芝生の外に出される。ホースの水が流れて、芝生の外は泥濘になっていた。早く土下座しなさい、とおば様に小突かれ、尻餅をついて、背中から泥濘に落ちてしまった。僕は全身泥だらけのまま、泥濘の上で命じられたとおり土下座した。
「申し訳ありませんでした」
「何のこと?」専門職がとぼける。
「おちんちんをいじっていただきながら大きくさせずに、申し訳ありませんでした」
「ペニーに舐められて勃起するほうがよかったかしら。噛み切られたでしょうけどね」
「申し訳ありませんでした」額を泥濘にこすりつけて、大きな声で謝る。もういい加減にしてほしかった。僕をこれ以上いじめないでほしい。
「一つだけお願いしていいかしら。許してあげないこともないから」
 相変わらず屈託のない笑顔で、僕の気持ちなど寸分も考えることなく、専門職が続ける。
「私ね、一度も見たことがないのよ、男の子がオナニーしているところ」
 隣りのおば様と顔を見合わせてから、専門職は僕の顔をじっと覗き込んだ。
「立って、私の前でオナニーしてみて。あなた、見られるの好きなんでしょ」
 いやです、という言葉が出かかったが、通じる訳がない。僕は射精するまで、この場から解放されることはないだろう。今日、僕は学校に行けるのだった。学校にいれば、授業がどんなにつまらなくとも、休み時間がどんなに退屈であっても、クラスメイトがどんなにつまらない奴であっても、少なくとも一人の人間として扱われるという安心があった。そこでは当り前のように服を着て、同い年以下には敬語抜きで話ができる。この家に居る限りは、到底望むべくもないような安心、安堵感。僕は久々にその安堵感に浸ることができるのを、それが限られた時間でしかないのを充分承知の上で心待ちにしていた。
 今日初めて会った人の前で、その人の興味本位のリクエストに応じて、オナニーをさせられるのは、精神的な苦痛を相当に伴うものの、ためらっている限り、僕に残された唯一の安心、安堵感を与えてくれる場所である学校に滞在する時間がどんどん短くなるのは明白だった。もう遅刻どころではない。まもなく二時間目も終わろうとしているのではないだろうか。
 立ちなさい、と今度はおば様の声がした。僕は立ち上がった。
 おちんちんを自分の手でしごく。専門職が真剣な眼差しで僕のおちんちんを見ている。緊張して、なかなか大きくならない。激しく手を動かしても、硬くならない。
「早くしなさいよ。私だって仕事があるのよ。あと六十数えるうちに出さなかったら、素っ裸のまま車に乗せて、ライバル会社の女子寮に放り込むからね」
 手のひらでおば様に力いっぱいお尻を叩かれた。おば様は本気だ。本気だと思うと足が震えた。しかし、足を震わせていては射精まで至らない。
 ペニーが吠えた。僕のオナニーの仕草を見て、何かの威嚇行為と勘違いしたらしい。いまにも襲い掛かりそうな勢いでペニーが吠える。通りを歩いていた三人の農婦が何事かと覗き込んだ。庭で素っ裸のままオナニーをさせられている僕を見て、笑いながら過ぎて行く。専門職がリードを引いて、ペニーに吠えるのをやめさせた。
「あ、出るわ出る、出そう」
 おちんちんの状態からいちはやく声を出したのは専門職だった。専門職がおちんちんに顔を近づける。おば様のカウントは五十を過ぎていた。
「すごい。かわいい。真っ赤になって膨れている」
 快感の波がせり上がって来て、飛んだ。ずっと出していなかったので、水鉄砲のように弧を描いて芝生を越えた。専門職は発射した瞬間、間一髪でこれをよけた。僕は肩で息をしながら、その場に座り込んだ。冷水を浴びた鳥肌が嘘のように消えていた。

 会社に行かなくてはいけない。そう言っておば様と専門職は家の外に停めてあった専門職の乗用車に乗り込もうとしていた。
「待ってください。服はどこですか」
 相変わらず素っ裸の僕はおちんちんを隠しながら、門の外まで追いかけた。
 後部座席に乗り込んだおば様は窓をあけて、僕をちらと見た。
「あなたの服、下着、制服と靴下、靴は縁の下に隠してある盥の中に入っている。Y美がいつもそこに隠しているのよ。鞄は裏口の戸の前に置いてあるから、ちゃんと着てから学校に行きなさい。素っ裸のまま学校に行ったら駄目よ。もう十時過ぎているから、先生には病院に寄って遅れたと言いなさい。家の鍵は全部締めたから、安心してね。もう家に入ることはできないわよ。帰りは深夜になるからね」
 それだけ言うと、専門職に命じて車を発進させた。通りに一人残された僕は、後ろから来た軽トラックのおじさんに裸を見られてしまった。おじさんはにやにや笑っていた。はっとして前を見ると、向こうから野良仕事のおじさんが歩いてくる。慌てて家の敷地の中に隠れた。
 小さい網戸を外して、縁の下に潜り込んだ。頭を上げられない空間を腹ばいで進む。一糸もまとっていない裸なので、固い土の感触が接触する体のあらゆる部位から伝わってくる。四方から差し込むわずかな日の光を手がかりにして、盥を見つけた。あの盥の中に服が入っている。ずんずん進み、手を伸ばしてようやく盥に指先を引っ掛けることができた。縁の下の狭い空間の中では中を覗くことも、手を中に入れることもできない。狭い縁の下の中で土に汚れた裸体をUターンさせ、盥を押しながら外へ向かった。
 途中お尻が出っ張りに引っ掛かって抜けなくなるアクシデントがあったが、腰を地面にこすりつけて穴を掘るようにしてなんとか抜け出すことができた。
 縁の下から出て、盥の中を見た僕は絶句した。そこには何も入っていなかった。糸くず一本入ってなかった。
 騙された。
 どこまでも僕をいじめるおば様が恨めしい。家に入ろうとしたが、おば様の言った通り、表も裏もドアには鍵がかかっていた。全てのガラス戸を確かめたが、鍵のかかっていない窓は一つもなかった。
 この庭のどこかに服が隠されているのではと思い、草を掻き分け探し回ったが、パンツ一枚見つけられなかった。とりあえずトイレ小屋に隠れようとして仰天した。なんとトイレ小屋には南京錠が掛けられていて、中に入ることができないのだった。昨日まで僕はこの中に閉じ込められていたのだ。
 もう今日は学校に行くのを諦めるしかない。今日という今日こそ服をまとえると思ったのだが、その思いも見事に砕かれた。庭の木や草の下に素っ裸の身を隠して、Y美の帰宅を待つよりほかなさそうだった。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女子の友達 (レイ)
2007-11-25 19:17:21
いよいよですね。楽しみです。
返信する
naosuさん、お久しぶりです (jojo)
2007-11-25 20:01:57
 なかなか更新がないのでつまらない毎日をすごしてました(笑)。連続更新とても感激です。
 〝女子のたくらみ″タイトルからして最高です。何か私の最も望んでいた展開になってきてとてもワクワクします。登場人物も増えてきてるのに助ける人が誰一人いないのもverygood!
 “おば様”の更なる意地悪さに期待します。

 
返信する
更新がんばります (naosu)
2007-11-28 07:40:38
レイ様
そうですね。いよいよです。ゆっくりじわじわ妄想を展開しましょう。ねちねちと。

jojo様
お褒めいただき恐縮です。
更新続けます。
ですが、以前のようなハイペースは難しいかも、です。
でもでも、頑張りますので、応援よろしくお願いします。


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好きです (みんみん)
2007-11-30 11:54:57
楽しみにしています。

頑張ってください。
返信する
みんみん様 (naosu)
2007-12-06 23:17:08
みんみん様
コメント、ありがとうございます。
なんとか続きをアップしましたので、ご覧いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
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