思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

引っ張られる裸

2009-11-14 22:07:51 | 7.夏は恥辱の季節
「あ、やめて。ひどい」
 まさかN川さんがここまでするとは思っていなかった。真っ裸で四つん這いの姿勢を取らされている僕のお尻の穴に、N川さんの指が挿入されたのだった。水道水で濡らし、石鹸を塗りつけたN川さんの指が僕の肛門を撫でていたが、Y美に急かされて、押し込まれた。苦悶して暴れる僕の背中を風紀委員が手のひらで叩いた。
「おとなしくしなさいよ」
 そう言って風紀委員は叩く手に力がこめる。僕の前方に立つY美がおちんちんの根元を縛り付けたロープをぐいぐいと引っ張った。
 言葉にならない声を上げて身悶えする僕は、のろのろと前へ進むのだが、お尻の穴の中に入ったN川さんの人指し指の動きが次第に大きくなり、ついには縦横無尽に動き回るので、手足ががくがく震えて、おちんちんを引っ張られる痛みだけが増すようになった。
「うんちする時みたいに踏ん張るのよ。痛くなくなるから」
 Y美がアドバイスを送った。正確なアドバイスで、恥ずかしいけど思い切ってその通りにしてみたら、N川さんの指の出し入れがよりスムーズになり、僕自身が感じる痛みも大幅に和らいだ。それどころか、うんちが出る時の一瞬の気持ちよさがあった。
 普段ならば特に意識することもなく、感じてもすぐに忘れてしまう排泄の快感でも、それだけを取り出したように集中して何度も反復して味わわされると、次第にその快感が忘れられないものになってくる。今後は、うんちをする度にこの屈辱と快感の体験を思い出すことになるだろう。
 気が付いたら、僕は肛門をまさぐったN川さんの人指し指をなめ回していた。
「お尻の穴に指を突っ込まれて感じるなんて、ナオス君も相当に変態なんだね」
 しみじみとN川さんが呟いた。そして、風紀委員に顔を向け、四つん這いで膝を立てた状態で歩かされている僕を後ろから見ていて、もっといじめたくなったと話した。剥き出しになった肛門の下方におちんちんの裏側が袋ごとひょこひょこと揺れていて、その根元がロープで縛られている。痛々しくも見えたけど、せっかくだからナオス君の体をもっといじってみたくなったのだとN川さんが言うと、にっこりと微笑んだY美が、
「素直でよろしい」
 と、返した。そして、再びロープを引っ張って、流し台の向こうのトイレに向かった。Y美が僕を引き入れたのは女子トイレだった。
「では、これから水差しの中を片付けないといけないんだけど」
 トイレのピンク色のタイルに僕を正座させ、Y美が物々しい口調で述べた。Y美はもちろん、風紀委員もN川さんもトイレ用のサンダルを履いていて、歩くとタイル張りの空間に音が響いた。風紀委員が僕のおしっこの入った水差しをY美に手渡した。
「チャコ、お前聞いてるの?」
「はい」
 冷たい声に反応して、俯いていた顔を上げると、Y美の険しい表情がそこにあった。おちんちんを縛ったロープの先端をぐるぐる回して、その気になればどこへでも僕も引きずり回すつもりであることを僕に示している。
「では、この水差しなんだけど、中の液体は、お前が全部飲み干すこと」
「いや、許してください」
 後じさりする僕を後ろから風紀委員が押さえつけ、後ろ髪をつかんで下へ引いた。両端が黒くなっている蛍光灯が見えた。一歩近づいたY美が僕を見下ろした。
「やだ。これ、ナオス君のおしっこなんじゃないの?」
 さすがに呆れたような顔をしてN川さんがY美に問う。
「そうだよ。この臭い中身は、チャコのおしっこ。でも、水差しにしたんだから、飲んでね。この水差しは飲み水を容れるものなんだから。お前もそのつもりで、ここにしたんだろ」
 最後の一言を僕に向けて、Y美が水差しを突き出す。返事のしようがなくて、ただ首を小刻みに横に振る僕の頬を両手で挟んで、風紀委員が微笑んだ。その時、僕は下腹部に張りを覚えた。肛門に刺激を受け、その違和感がずっとあったが、ついに便意となって僕を苦しめるに至ったのだった。
 女子トイレのタイルに素っ裸のまま正座させられている僕は、下腹部に手を当てながら、トイレに行かせてほしいとお願いをした。Y美たちの噛み終えたガムをお尻の中に突っ込まれたので、それが刺激となって、うんちを催したのは間違いない。
「いいよ、トイレに行かせてあげる。でも、飲むもの飲んでからね」
 そう言って、Y美は水差しの口を僕の下唇にのせた。これを飲まない限り僕はトイレに行かせてもらえず、タイルの上に汚物を撒き散らすことになる。お尻に埋め込まれたガムが便意を刺激してやまない。もうあまり我慢していられる時間はなかった。
 水差しの先端を口に当てた僕の後ろ髪が引かれた。風紀委員の眼鏡が蛍光灯を反射している。Y美が僕の口にぴったり付けた水差しを傾けた。生温い液体が喉を通過する。ただ静かに通過させるしかない。これがおしっこだとは考えないようにする。便意は限界に近く、正座した足をもじもじ揺すりながら、液体を喉へ流し込む。
「やだ。自分のおしっこ飲んでる」
 中腰のN川さんが僕を横からじっと見つめていた。その呟きが耳に入った途端、僕は咳き込んでしまった。水差しからおしっこがこぼれて、僕のお腹と膝を濡らした。
「ばか。何してんのよ」
 なおも水差しを傾けたまま、Y美が叱声を浴びせる。水差しの口を喉に当てて、正座する僕の体におしっこを流してゆく。おちんちんを下に押し込んですぼめた股間におしっこが溜まった。咳き込みが止まると、すぐに僕の口に水差しが来た。風紀委員が僕の後ろ髪を掴み、顔を上げさせた。
 こぼしたおかげで残りは少なかった。目尻から涙がこぼれ続けていた。Y美が空っぽになった水差しを振った。水滴が僕の胸や腕に飛んだ。僕は俯いて、おしっこに濡れた自分の体を見た。これでトイレに行けるという気持ちがあった。すぐに便器のある個室に駆け込む。股間に溜まっていたおしっこが床にこぼれた。
 個室に足を踏み入れた僕は、後ろからロープを引っ張られ、よろめいた。おちんちんの根元にくくりつけられたロープが忌々しい。猛烈な便意に苛まれている僕に対して、ドアを閉めたら駄目だとY美が言った。みんなの見ている前で排泄を命じる。
 開け放したドアを肩で押さえたY美が僕のお尻を蹴った。僕は泣きべそをかきながらY美の翻意を促したが、Y美は頑として最初の考えを譲らなかった。
「早くうんちしなさいよ。我慢しなくていいから」
 和式便器に跨った僕の肩を風紀委員がぐいと下へ押す。おちんちんをくくり付けたロープがうんちで汚れないように股から抜き取られ、胸の前を通って肩から後ろへ向かった。僕は和式便器にしゃがんだまま、体をがくがく震わせていた。
 おしっこを飲まされた僕は、口中に残る生温かい液体の気持ち悪さに吐き気を催しながら、便意に耐えていた。
「お願いだから見ないで」
 涙を流しながら哀願を繰り返すものの、女の人たちには雑音にしか聞こえていないようだった。僕はついに観念した。しかし、いきなりうんちをするのは抵抗があるので、まずはおしっこから出すことにした。しょぼしょぼとおちんちんの先からおしっこが流れる。N川さんが便器にしゃがむ僕の前に来て、膝を曲げた。
「おしっこ飲まされたと思ったら、今度は出すんだね」
 クスクス笑いながらN川さんがおしっこを放出するおちんちんへ視線を注ぐ。便器の前の狭いスペースに窮屈そうに膝を曲げるN川さんの紺のスカートが艶めかしい生き物のように見える。白いブラウスからは下着のラインが透けて見えた。
 おしっこの途中でN川さんがロープを上げた。おちんちんが上を向き、おしっこがおちんちんの裏側を伝って、肛門の近くでしずくを垂らした。おしっこが終わると、N川さんの手が伸びてきて、おちんちんを摘まんだ。軽く振って、おしっこの滴を払った。いちいち黄色い声で大袈裟に驚くN川さんにY美がうんざりしたような声で、そこから出るように命じる。
 便器に跨って便意に耐える僕の背後では、Y美と風紀委員とN川さんの三人が僕の排泄を待っていた。いつまでも我慢できるものではない。恥ずかしくてたまらないけど、限界だった。僕は目をつむり、お尻の力を抜いた。同時に女の人たちの悲鳴が響いた。
「信じられない」
「よく恥ずかしくないよね」
「ナオス君、女の子の前でうんちするなんて」
 口々に罵声を浴びせる。詰め込まれたガムも我慢していたうんちと一緒に出たようだった。トイレットペーパーでお尻を拭き終わると、いきなり冷たい水が僕の腰からお尻にかけて、かかった。
「動かないの。きれいにしてあげるんだから」
 悲鳴を上げてトイレの個室から出た僕を狙って、Y美がホースの口を狭める。水色のホースの先から勢いよく飛び出す水が僕の体を濡らし続ける。僕の体に付着したおしっこが流されてゆく。冷たい水が肌を刺して痛い。
 逃げることもできずトイレの端まで追い込まれた僕は、しゃがみ込み、頭を抱えた。冷たい水の攻撃は容赦なかった。髪の毛一本一本が水中に落ちたかのように濡れたと思った時、攻撃が止んだ。N川さんに蛇口を閉めさせたY美はホースを手放すと、ぶるぶると震えている僕の前に近づき、腰に手を当てたまま、言った。
「きれいになってよかったじゃん。じゃ、オナニーをやって見せてよ」
 ぽたぽたと水滴をこぼす僕の体が引っ張られ、無理矢理立たされた。Y美が背伸びしてロープの先を投げ、個室トイレのドアの上に通して、ドアの隙間からロープを取った。そして、手にしたロープをぐいぐいと引っ張る。おちんちんの根元に固く結ばれたロープがぴんと張って、僕は個室のドアに体をぶつけた。おちんちんが上へ引っ張られて、みじめな形で裏側を見せていた。
 足元に水滴を垂らし続ける僕は、ロープでくくられたおちんちんを手で隠しながら、個室のドアに体をぶつけるようにして立っていた。N川さんの目が大きく見開かれていた。好奇心の火がついたようだった。
「N川に見せてあげなよ。おちんちんから精液が出るところ」
「できません。許して」
 震える声で難から逃れることを願う僕は、冷たい水を浴びて小さく萎んだおちんちんをそっと見た。
「できませんじゃないの。やりなさい」
 ほとんどおば様の口調でY美が命じる。すると、風紀委員が僕のそばに寄り、しゃがみ込んだ。隠している僕の手の甲を叩いてどけさせる。指の間におちんちんを挟むと、手首を小刻みに動かし始めた。
「いい子だからね。おとなしくお姉さんたちの言うことを聞くのよ」
 おどけた声で風紀委員が僕を冷やかし、おちんちんの皮を剥いて亀頭を露出させる。指を絡めて、震わせる。刺激を与える。少しずつ気持ちが良くなってくるのを僕は抑えることができない。
 喘いでしまう僕に心ない言葉を浴びせて、Y美が笑った。おちんちんが半分硬くなったところで、風紀委員が手を放して、Y美のそばに戻った。
「ここから先は自分でやってね」
 風紀委員が人指し指でおちんちんを指しながら、笑顔を向けた。
「私たちの前できちんと精液出したら、今日はもういじめないよ。お母さんがお前の服を持ってくるから、服も着れるよ。少しぐらい恥かしくても我慢しなよ。私の前では何度もやってるくせに」
 と、Y美が促す。ためらっていても、仕方がないことは分かっていた。しかし、N川さんまでもが見ている前でおちんちんを扱くのは大きな抵抗があった。おちんちんに手を当てたまま動かない僕に苛立ったのか、Y美がロープを引いた。
「ひいい、やめてください」
 つま先立ちになりながら僕は個室のドアに体をぶつけた。ロープで根元をくくられたおちんちんが引っ張られると、もうなす術がない。痛みに泣き叫びながら、ロープを緩めるよう哀願する。
「だったら、早くしなよ」
 軽蔑の眼差しで僕を見つめながら、Y美が急かす。彼女たちの前で精液を出さなければ、ロープを引っ張られる。もしも引っ張り上げられたら、おちんちんの袋にロープが食い込み、そこに僕の体重が加わり、痛みは激しくなるだろう。もう迷っても仕方がなかった。僕は覚悟を決めた。
 死んだ気になっておちんちんを扱き始めると、N川さんがポッと顔を赤らめ、手で口を覆った。うんと刺激を受けながら、今日はまだ一度も精液を出していなかったので、おちんちんはすぐに刺激に反応した。呼吸が一際荒くなる。おちんちんに視線をやりながらY美がN川さんに注意を促した。
「先っぽがきゅっと締まった感じになったでしょ。もうすぐだよ」
「なんか変なの。男の子って、こんなことやってるの?」
 凝視したまま、N川さんがぼそりと呟く。
「ほら、手の動きが遅くなったよ。ぐずぐすするな。早く出しなさい」
 このまま絶頂を迎えることにためらいを覚えた僕を叱りつけ、Y美がロープを引いた。ぐいとおちんちんの根元が引き上げられ、トイレのドアに肩をぶつける。おちんちんの袋にロープが食い込む。踵が宙を浮いた。逃げることができない今のこの状況では、このままおちんちんを扱き続けるしかなかった。
 言われた通り、指におちんちんを挟んだ自分の手を振動させるように素早く動かす。おちんちんの袋が引き締まってきた。女の子たちがじっと見つめる中、のぼりつめてきた精液が亀頭を圧迫する。この一瞬だけ闇が世界を覆い尽くせばいいのにと願いを込めて、目をつむる。放出。頭の中が真っ白になる。
「やだ。すごい」
 おしっこやうんちだけでなく、射精の瞬間まで同じ日に見てしまったN川さんが感動の声を上げた。タイルに飛んだ白濁の精液をN川さんと風紀委員がしゃがみ込んで見つめる。Y美がロープから手を放した。僕はびしょ濡れの体を震わせながら、その場に座り込んでしまった。
 ホースの水でタイルの上の精液を流すと、Y美はホースの先を僕に向けた。再び冷たい水が全身に浴びせられる。短い悲鳴を上げて逃げる僕の足を払ったY美は、雑巾でタイルを拭くように言いつけるのだった。タイルに背中を打ちつけた僕は、泣き声を洩らしながら、雑巾でタイルをこする。
 終わると、Y美がロープを引っ張って、廊下に出た。
「どこへ行くんですか」
「うるさいな。黙ってついてきなよ」
 階段を下りるY美の後ろを中腰の姿勢の僕が続く。ロープでおちんちんを引っ張られて、少しでも遅れると、ロープがおちんちんの袋に食い込んでしまう。遅れないように小走りで階段を下りる僕の後ろでは、風紀委員とN川さんが並んで歩いている。
 連れて行かれたのは、1階の事務室だった。中に入ると、おば様がヌケ子さんに何か話をしていた。ヌケ子さんは頭を垂れて、黙って聞いている。おば様が顔を上げ、鋭い目つきのまま、Y美とその後ろの僕を認めた。
「あなたたち、どこで遊んでたのよ」
 明るい声で尋ねたが、おば様は明らかに不機嫌そうだった。目の下の皮膚が時折、痙攣したようにピクピクと動いた。仕事で不快なことがあっても家には持ち込まないおば様の主義がここでも貫かれ、Y美に対しては優しい口調を装うのだった。
「まあ、素っ裸にされて」
 憐れみの一瞥を向けてそれだけ言うと、おば様はY美と風紀委員、N川さんの顔を順に見つめた。
「どこで遊んでいたの。夕食のお弁当を用意したから食べて。N川さんも召し上がってね」
 お弁当を配るヌケ子さんが両手でおちんちんを隠している僕の股間に垂れている紐を見て、にやりとした。お弁当は3つしかなかった。Y美と風紀委員と僕の分を想定しておば様が用意したものだった。N川さんは予定に入っていなかったと思う。しかし、N川さんもすでにY美たちと一緒にテーブルについて、弁当を前にしている。僕の分がないことに気付いたヌケ子さんがおば様に相談した。
 少し考えてから、おば様は僕にN川さんに譲るように言った。男の子はこういう時、女の子に譲るものだと僕を諭した。昼にサンドイッチを三切れ口に入れただけだから、お弁当を見たら急に空腹を覚えた。しかし、おば様に譲るように強要された以上、どうにもならない。
 かてて加えて、僕の座る椅子もなかった。Y美が所在なく立っている僕を睨みつけて、目障りだと罵った。おば様が僕の肩を叩き、その場に座るように命じる。ぺたりと座り込んだ僕の目に、椅子に座った女の子たちの足が飛び込んできた。
 食事を始めた女の子たちはお喋りを楽しんでいた。まるで学校の昼食時間のようだった。N川さんが弁当の量の多さにたまげて、こんなに食べられないと嘆息した。すると、風紀委員が自分も同様だと述べた。おば様が弁当の蓋を取り出して、食べられないと思う分はここに出すように言った。蓋の上には、たちまちご飯とおかず、漬物が盛られた。女の子たちは蓋にご飯やおかずをのせながら大声で喋ったり笑ったりした。N川さんが奇声を発し、風紀委員が蓋に持ったご飯の上に涎を垂らしたことをY美に告げた。風紀委員が照れ笑いする中、Y美が気にすることないと言い、涎以外にも自分たちの唾がいっぱい入っている筈だと推測した。そして、ぺっぺっと蓋に盛られた白いご飯に向かい、唾を吐いた。風紀委員もそれに習った。二人の女の子が唾を飛ばすのを見て、N川さんは赤い顔してしばらく黙って見ていたが、Y美に睨まれると、覚悟を決めたかのように一度目をつむってから、力なく唾吐きに加わった。
 正座させられた僕の前にご飯とおかずを盛った弁当の蓋が置かれた。三人の女の子の唾がたっぷり唾を吐きかけられてある。僕は土下座して食事の許しを乞い、おば様から食事の許可を得ると、再び頭を深深と下げて、感謝した。
 箸を求めたが弁当の数しかなかった。おば様は手を使わず、口で直接食べるように僕に命じた。手で食べると手が汚れていけないというのがその理由だった。僕が床に四つん這いになって口を付けて食事をしていると、N川さんのくすくす笑う声が聞こえた。素っ裸でまるで犬のようだと評するのだった。おちんちんをロープで縛られているのが飼い主のいることを示しているね、と風紀委員が続けた。
 おちんちんの根元をロープで縛り付けたのは誰かとおば様が尋ねると、Y美が自分だと答えた。ヌケ子さんがロープで長時間縛り付けるとおちんちんに良くないのではないかと真面目な顔をして疑問を呈した。おば様が大きく頷いた。
 食事を済ませた僕の口元をおば様が香水の匂いがするハンカチで拭ってくれた。そして、僕を立たせ、手を後ろに組み、少し股を開くように命じた。
 言われた通りにした僕の前にしゃがみ込み、おば様がおちんちんの根元にくくり付けられたロープをほどこうと試みた。ヌケ子さんも傍らでその様子を見守っている。その後ろではN川さんのお母さんが心配そうな顔をしていた。
「こんなにきつく縛ることないのに。ほどけない。指が痛くなった」
 匙を投げたおば様に代わってヌケ子さんがおちんちんへ手を伸ばした。Y美たちも固唾を飲んでその様子を見守っている。僕はおちんちん見つめられながら、隠すこともできず、じっと耐える。ロープほどきに余念がないヌケ子さんの目は真剣そのものだった。が、やはりどうしてもほどけない。ヌケ子さんもついに諦めた。続いてY美が試み、風紀委員がおちんちんの袋を持ち上げて押さえた。
 細いロープは団子結びをされて、結び目が五つ以上もあるらしかった。おば様が二つの結び目をほどいただけで、それ以上は誰が試みても同じだった。N川さんまでもがロープの結び目の間に指を入れようと粘ったが、叶わなかった。
 ナイフで手っ取り早く切ってくれないものかと思った僕は、事務室を見回した。机にカッターナイフがあった。おば様に教えると、なぜか首を横に振った。このロープはおば様の会社の備品だからむやみに切断はできないと答えるのだった。
「ま、諦めて我慢してね。かわいそうだけど」
 軽くロープを引っ張っておちんちんを上下に動かしながら、Y美が憐れむような目で僕を見つめた。僕は帰り支度をするおば様に、持ってきてもらっている筈の僕の服のことを訊ねた。おば様は首を傾げた。
「あなたの服は確かにあるけど、おちんちんにロープの付いた状態では服を着ることができないでしょ」
 そう言って、僕に裸のままでいることを強要するのだった。僕はせめてシャツだけでも着せてほしいと哀願したが、おば様に無視された。
「動物に服はいらないのよ。チャコ、お前は犬なんだから」
 ロープを引っ張るY美が振り向いて、僕を冷やかした。荷物を持って、みんなが事務室を出る。事務のおじさんが事務室の電気を消し、施錠した。正面玄関からおば様とヌケ子さんが表に出て、N川さんのお母さんとN川さんが続いた。Y美にロープを引っ張られ、自動ドアに向かった僕の素肌を生温かい風がなぶった。
 雨はすっかりあがって、月が輝いていた。一糸まとわぬ裸のまま外へ出され、強制的に歩かされている僕をN川さんが振り返った。
「勇気あるね、ナオス君。真っ裸で外に出るなんて」
「ひどいよ、そんなの」
 おちんちんを引っ張られて歩く不安な僕に対して放ったN川さんの一言は、幾ら素朴にそう思っただけにしても痛烈な嫌味以外の何物でもなく、さすがに僕は抗議の声を上げるのだった。しかし、N川さんは知らん顔をして、
「また明日ね。ばいばい」
 と、手を振った。
「はい、さよなら」
 Y美がそっけなく答える。N川さんは、おちんちんをロープでぐいぐいと引っ張られて羞恥に喘ぎながら前へ進む僕へ視線を向けたまま、「ばいばい」と小声で繰り返し、機械仕掛けの人形のように手を振り続けた。
 公民館の広い駐車場が恨めしかった。何よりも利用者の利便性を優先するおば様は、自分の車を入口から最も遠い場所にしか停めない。雨後のアスファルトは水溜りも少なくなかった。Y美が僕の足場を少しも頓着しないで、ロープ片手にどんどん進むので、僕は何度も水溜りに足を突っ込んだ。その度に背後から、風紀委員の小さく笑う声が聞こえた。
 車まで着くと、おば様が運転席に座った。助手席には足元に段ボールが積まれてあった。五人乗りの車で一人分の乗車スペースがないことになる。Y美がおば様に言った。
「トランクをあけて」
「なんで?」
「チャコはトランクに入れればいいでしょ」
「無理。荷物がいっぱいだから」
 結局、Y美、風紀委員、ヌケ子さんの順で後部座席に乗り込み、僕は後部座席の床に横たわることになった。ロープを引かれ、中へ引きずり込まれた僕の背中やお尻を三人の足が踏みつける。
 静かに体重を加える足がお尻にあった。おちんちんが床に押し付けられる。呻き声を洩らして顔を上げた僕は、偶然Y美と目が合ってしまった。Y美の長靴が僕の顔の上へ動いた。
 車の走行中、Y美と風紀委員は中学一年の女子らしい話題で会話を楽しんでいた。時折、おば様やヌケ子さんも話に加わった。Y美はよく笑った。笑うと、僕の頬を踏みつけている足に力が加わった。長靴の硬い靴底で踏まれ、半開きの僕の口から涎が垂れ続けた。
 中央の座席に腰かけた風紀委員も口や舌と同じくらいに足を動かした。爪先でツンツンと僕の脇腹や下腹部を蹴る。時折思い出したように強い蹴りが下腹部に入り、僕を悶絶させた。お尻を上から強く蹴られた時は、我にもあらず悲鳴を上げてしまい、Y美と風紀委員の失笑を買った。
 運転するおば様にヌケ子さんがガムを渡した時、おちんちんの袋に痛みが走った。ヌケ子さんの足がうつ伏せの僕の股間に入って、おちんちんの袋を押さえつけるように踏んだのだった。そのままヌケ子さんは足を動かさない。まだ体重をのせていなかったが、おちんちんの袋を直接ヒールで押さえつけられた恐怖は僕に脂汗を流させた。
 体を動かせない僕の気持ちも知らず、Y美や風紀委員は、気まぐれに僕の裸の体をあちこち踏み付ける。ヌケ子さんに足をどかすように丁重にお願いすると、Y美の長靴の爪先が口に入ってきた。
「うるさいんだよ。静かにしてろ」
 苦しくて言葉にならない声を洩らす僕に、ヌケ子さんが笑いながら同情の言葉を寄せた。


10 コメント

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Unknown (ちゃま☆)
2009-11-15 00:46:05
更新うれしいです☆
とてもおもしろかったです!
次の話がかなり気になります!
返信する
まだまだ続きます (naosu)
2009-11-15 20:16:59
コメント下さった皆様、どうもありがとうございます。
温かいお言葉にいつもパワーをいただいております。とても感謝しています。

更新が遅れに遅れて、申し訳ありません。
しかし、このまま終わることはありません。
まだまだ展開させる予定です。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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Unknown (ぺんたろ)
2009-11-16 00:01:30
出たぁ。話が進展してますね(興奮)
たくさんの女性の前で全裸で晒し者に
なって、その上家畜やモノとして扱われ
るなんて羨ましい限りです。
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快調ですね (ごう)
2009-11-22 04:07:58
ますます素晴らしい展開ですね。
オチンチンを晒し者にされ、
おしっこ、うんち、オナニーまで。
ほかに、見られて恥ずかしいものと言えば、
なんでしょう。わくわくしながら、
次の展開をお待ちしています。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-12-19 23:41:33
すばらしい
次もきになる話だなぁ
返信する
お節介かな (勃起志願)
2010-01-03 11:56:13
楽しませてもらってるが、ナオス様が煮詰まってる気がして勝手に案じてます。
余計な雑音と聞き流して下さって結構ですので…。
Y美やナオス君のクラスメイトに幅を出してはどうでしょう?
具体的には、女の魅力(下着や肢体)を使って勃起させる子がいた方が、話的に楽。
Y美やS子のような暴力的は竿シゴキだけでは、ストーリー上も勃起に時間がかかる。しかも真性マニアにしか受けない。
でも普通の女子のように、女の魅力を使って勃起させる子を出せば、準マニアのような人まで取り込める。
N川さんやメライちゃんをそういう風にして欲しい。そうすれば肌を見せる事を嫌がってるY美と明白に区別できるし、Y美の極端さも間接的に表現できる。
話上はY美を怒らせないために勃起で留めておく。できれば「Y美、ペットにも優しさが必要よ」位の事は言わせた上でね。勃起とセリフに怒ったY美が何かすれば、順調に話は進む。
こうする事でY美の更なるハード化と、ソフトエロな級友(の一部)という幅が出る。
ブレーキのない車に乗れないように、集団でのイジメには形だけでいいから止め役が必要。あくまで形だけなので、止めは更なるハード化・やり方の転換に繋がったりする。
映画のように緩急をつけないとダメ。ナオス様はハード志向すぎて一本調子になる傾向がある。
エロといっても、ブラ紐を見せる・ミニスカートをパンティーが見えるギリギリまでたくし上げる、といった程度でいいんですよ。それじゃないと作品世界を壊しちゃうしね(笑)。でもその程度もY美はできない(←ココがポイント!!)。
エロ味を出すことで、級友(の一部、人間様!)はY美に異議申し立てを間接的にできる。でもナオス君(ペット身分)は一切の抗議ができない。これでもう一つの対比ができる。
エロ味を出すときに加えて欲しいのは、「ペットに見られたってなんともないハズ」「ペットが勃起するなんて生意気!→金玉攻撃」「裸には解放感もあるよね。恥ずかしがんな!」といった言葉かな。
勃起以外はY美への間接的な攻撃にもとれる点が重要。男性嫌悪と、女の子として見せたい気持ち、この狭間で悩むY美もいいんじゃない?

次シリーズでメライちゃんが出てきたら、ナオス君の気持ちを考慮して、キーワードは「勃起が止まらない=何度でも勃つ!」にして欲しいです。
返信する
Unknown (Gio)
2010-01-03 20:37:05
正月ぐらい急かすのはやめましょうよ。作者さんにとってはつらいでしょう。自分はいくらでも待ちます。
返信する
アドバイス多謝 (naosu)
2010-01-04 22:22:06
勃起志願さま

貴重なアドバイス、ありがとうございます。
小説的な工夫ということについて無頓着だったのですが、それがための行き詰まりということで、その工夫についての具体的なアドバイスは目から鱗でして、小説とか創作をされていらっしゃる方とお見受けしますが、いや、とても感服しました。
これはわたくし自身の小説的才能のなさに起因すると思われる問題ですが、登場させる女の子がみんな似たような性格になってしまうのです。少しは違う性癖の女の子を、ご指摘のようなソフトな女の子を、と思うのですが、書いているうちにわたくし自身の欲望がエスカレートして、気付けば似たようなキャラになってしまうのですね。困ったことです。
欲望のエスカレートもよく考えてみると、わたくし自身の過去を執拗に反復しているだけなのかもしれません。小説ってこわいですね。
返信する
Gioさま (naosu)
2010-01-04 22:28:15
いつも温かいお言葉、ありがとうございます。
もうまもなく更新しますよ。
仕事が忙しくならないうちにどれだけ書けるかが勝負です。

返信する
Unknown (Unknown)
2017-05-31 15:35:50
悪影響且つ最低最悪な超絶猛変態下等性癖物と言うべきSM事の助長(特にドSとかホザくドブス女郎)する等以ての外、誠に怪しからん限りで有る! 

ダメ!ゼッタイ!!!(💢怒💢)

SM事の悪質悪漢悪影響且つ最低最悪な超絶猛変態女郎のションベンウンコたれヤロウは、









悪漢ベェーーー!!! 💢猛怒💢
返信する

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