思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

射精したら負け

2008-09-03 18:32:46 | 6.女子はたくらむ
 玄関の姿見に映った自分の惨めな格好を見て、足が竦んだ。僕は夕食後も引き続き、素っ裸のままY美とS子から性的ないじめを受けていたのだが、今はその恥ずかしい体にガムテープが巻かれている。それは、乳首の横から始まって乳首を通り、お臍の下あたりまで三重に巻かれていて、お尻から股間を通り、おちんちんの袋やおちんちんをすっぽり包んでいるのだった。
 どうしても散歩に行くのだと決めたY美を翻意させることは無理だとしても、なんとかこの恥ずかしい姿を不特定多数の人に見られる危険を回避する方法はないものか、切羽詰って必至に考える僕を、S子が押した。よろめいて靴箱に体をぶつけた。蛙の鳴き声が一際大きくなった。Y美が玄関のドアを開けたのだった。
 いざとなったら走って逃げるしかない。体勢を立て直して靴を履こうとすると、Y美の白い運動靴に素足を踏み付けられた。
「誰が靴を履いていいって言ったかな。奴隷のくせに勝手な真似をするんじゃないよ」
 手を引っ張られ、無理矢理外に引っ張り出された僕は、家の中と外では空気の感じが全然違うことを露出させられた肌全体で感じた。肌寒い空気だった。アスファルトを踏むと、足の裏に小石があった。愚図愚図歩く僕をS子が後ろから押して行く。飛び石伝いに鉄扉まで来た僕をY美が待っていた。
「ほんとに外に出るんですか」
「素っ裸で外に出されたのは、これが初めてではないよね」
 これ以上言ったら怒る、という目をして、Y美が僕を睨んだ。鉄扉を開けてY美が通りに出た。続いて僕が、最後にS子が出て、鉄扉を閉めた。田舎で夜中だから、人も車もそれほど通らない。Y美は、さっさと右へ歩き始めた。半袖シャツに短パン姿、運動靴を履いた二人の女の人に挟まれて、僕は体にガムテープを巻いただけの素っ裸のまま、素足で何十年も昔に舗装されたきりのごつごつした路面を踏み分けながら、歩かされた。
 前方にヘッドライトが見えて、思わず僕は傍の草むらに隠れようとしたが、Y美とS子に腕を押さえられてしまった。軽トラックは、特に速度を落とすことなく、通り過ぎた。続いて後方からも車が来たが、同じように通り過ぎた。僕はほっと一息ついた。前後に背の高い着衣の女の人がいるから、案外と僕の裸は目立たないのかもしれない。先頭を歩かされたらどうしようと思ったが、その心配はなさそうで、Y美はぐんぐんと歩いて後ろを振り返らない。僕も差が広がらないように足を速めた。
 信号のない交差点をまっすぐ突き抜けて50mほど進む。と、右手の暗がりにY美の姿が消えた。幼児向けの小さな公園に入ったのだった。ブランコと滑り台と砂場が寂しげな街灯の下に照らし出されていた。
 ベンチに腰を下したY美とS子の前で、僕は正座させられた。足を組んだ彼女たちの足先が僕の目の前で揺れている。裸の僕には肌寒く感じられる風も、服を着た女の人たちにとっては、気持ちのよいものらしかった。いよいよ迫る夏休みに胸をときめかせて、Y美とS子は、雑談に耽っている。彼女たち特有のころころ変わる話題は、僕の射精に及ぶと、まるでそこがずっと探していた場所であったかのように、もう他の話題の入り込む余地を与えないのだった。
 なんで射精しないのか、Y美が僕に質問した。まるでテレビドラマのこととかクラスの友人のことを話す口調だった。僕は、もう四回以上も射精させられたから、今日はもう出ないのだと恥ずかしい思いを押し殺しながら、答えた。
「嘘だよ。もっと出るはず。最後に出してから、だいぶ時間が経ったでしょ。もう回復してると思うけどな」
 騙そうとしても駄目だと言わんばかりにS子が口を挟んだ。軽蔑の眼付で正座する僕を見下ろしている。この鋭い視線に対抗する気力が、僕にはない。がっくりと首を押した僕は一言、「ほんとです」とだけ返事をして、彼女たちが少なくとも今晩は僕の射精鑑賞を諦めてくれることを念じた。
「じゃあ、試してみてもいい?」
「え?」
「あと一回だけ試して、それでもどうしても出なかったら、もう二度とお前の精液を出すところを見たいなんて言わないし、おちんちんを弄んだりしないよ。それどころか、常時裸の奴隷の身分から、解放してあげる。今は、学校に行く時以外は、基本的にパンツ一枚しか穿かせてもらえないし、全裸に剥かれていることも少なくないけど、もし制限時間まで射精を我慢できたら、ほんとにこういう生活から解放してあげる。もう普通に服を着て、学校から帰っても自由に遊びに行っていいんだよ」
 思わぬY美の提案に僕はびくっと首を上げた。ほんとだろうか。俄かには信じられない。しかし、試してみる価値はありそうだ。確かに僕は今日一日だけでたくさん射精させられたし、これ以上は出せそうにない。Y美がS子の手首を少し傾けて、S子の腕時計を僕に見せた。蛍光塗料の塗られた文字盤は、夜でも青白く時間を浮かばせている。
「今はほら、11時30分でしょ。12時まで射精しなかったら、お前の勝ち。もし出したら私たちの勝ち。お前が負けた場合は、相応の罰を受けてもらうけど、それはいいよね。覚悟しなさいよ。どう、この勝負、受ける?」
 あと30分。もしここで応じなかったら、この先、ずっと後悔の念に苛まれるだろう。いつも理不尽にも素っ裸にされ、いろんな人におちんちんを見られたり、いじられたりするのは、もう勘弁してほしかった。普通に服を着て普通に勉強できる生活に戻って、僕のために住み込みで働いている母親を安心させなければいけない。
「ほんとに僕を奴隷の生活から解放してくれるんですね」
「しつこいな。絶対約束は守るよ」
「分かりました。では、どうぞ自由にお試しください」
 立ちなさい、と小声でY美が命じた。僕の前にY美とS子が迫った。
「まず、この邪魔っけなガムテープを取らないとね」
 そう呟きながらY美が乳首の横のガムテープを取ると、S子がお臍の下で千切られたガムテープの端を掴んだ。二人は目くばせすると、僕の体に巻き付けられたガムテープを一気に剥がしにかかった。
 下半身だけでなく上半身にも巻かれていたので、その痛みは、和室で受けた時よりも酷かった。よろめいて砂場に倒れた僕をY美とS子が踏み付ける。ガムテープを剥がされ、文字通り一糸まとわぬ裸にされた僕の背中や腹に砂場の砂がびっしりと付着した。
「この砂場に穴を掘りなさい」
 制限時間内は、彼女たちの命令に従わなければならない。もし命令に対してためらったり、抵抗の意を示したりしたら、ルール違反になって、この賭け自体が無効になるかもしれない。僕は、Y美に言われるや、すぐさま体を起して、穴を掘り始めた。
「水飲み場のところに黄色いバケツが転がっているでしょ。あのバケツを使って、掘った穴に水を入れなさい。水をいっぱい入れて、ダムみたいにするんだよ。ただし、水は、この公園を出て右に行ったところに野菜の直売所の小屋があって、小屋の横に蛇口があるから、そこから汲んでくること」
 どんなことをY美が企んでいるのか、考える余裕はなかった。今は命令に従うだけで精一杯だった。僕は黄色いバケツを手に取ると、恐る恐る公園の外に出た。暗い通りの向こうの指定の野菜直売所まで30mぐらいある。そこまで全裸のまま、幼児用の黄色いバケツを持って水汲みに行きなさいとY美は命じる。砂場の穴を水で満たすには何往復することになるのだろう。僕は緊張のあまり、思わず生唾を飲み込んだ。
「早くしなさいよ。愚図愚図してると約束違反で、ゲームが無効だよ」
「分かりました」
 覚悟を決めて、公園を出る。道路脇の歩道をバケツ片手に素っ裸のまま走った。
 野菜直売所の小屋は、夜中は無人になるらしかった。そっと小屋を回って、誰もいないことを確認して、水道の蛇口を捻る。幼児用の小さなバケツは、すぐに溢れた。しかも、バケツの底にはひびが入っていて、水がたらたらとこぼれ、小走りで公園に戻る僕の内股を濡らした。
「遅いよ。五分以内にダム造れなかったら、この勝負、無しにするからね」
 息せき切って穴に水を注ぐ僕に、Y美が容赦なく罵声を浴びせる。すぐさま空のバケツを持って、水汲みに向かう。なかなかの重労働だ。
 最初は肌寒く感じられた風も、今では涼しくて有難かった。全身から汗を吹き出しながら、僕は懸命に水汲みに走った。道路の右手は草むら、左手には畑が広がっていて、車が通らない限り、人に見つかる心配はなかった。
 途中、ヘッドライトで夜道を照らした自動車に何度か出くわした。一度目は、バケツに水を入れている時で、僕がしゃがんでいたこともあり、発見されなくて済んだ。二度目は水をぴしゃぴしゃ跳ね飛ばしながら公園に向かっている時で、正面から照らされてしまい、隠れるタイミングを完全に逃してしまった。その白い乗用車は、しかし何事もなかったかのように通り過ぎた。
 問題は三度目の時だった。砂場と水道を走って、四往復目だった。疲れて、歩くような速度でしか走れなかった僕の背後からその車は来た。公園まであと少しというところだった。車は、法定速度を軽く超えるスピードだったにも関わらず、急ブレーキをかけて停止した。助手席の窓が開いて、運転席の男が首を伸ばしてきた。
「何やってんだ、君は。なんだ、男の子か」
 スーツにネクタイの男は、驚いた目で全裸の僕を見ていた。僕は説明が面倒だし、時間もないので、無視して歩き出した。と、スーツの男は、車から降りて、僕を追った。
「おい、待てよ」
 手首を掴まれ、仕方なく僕は立ち止った。バケツを握っている手を一つ放して、おちんちんを隠した。
「こんな夜中に何してるんだよ」
「水を汲んでるんです」
「君は、真っ裸じゃないか。真っ裸で水を汲んでるのか」
「罰ゲームなんです。ほっといてください」
 スーツの男の手を振り払って歩き始めると、いきなり背後から腕を取られた。その弾みでバケツの水が全部こぼれてしまった。絶望で胸がかきむしられるような思いだった。もう少しで砂場に着いたのに、また汲みに行かなくてはならない。
「何するんですか」
「子どものくせに、大人をなめるなよ。夜中に君みたいな子どもが丸裸で歩いているなんて、どう見たって異常だろ。水汲みなんて、馬鹿なこと言うな。おじさんは今から君を警察に連れて行く」
 強引に僕を車に連れ込もうとするスーツの男に抗いながら、僕は、必死に説明した。
「やめてください。ほんとにただの罰ゲームなんです。その証拠に、そこの公園には、友達が僕を待っています」
 だが、スーツの男は僕の弁に耳を貸さず、ぐいぐいと力ずくで僕を車まで連れて行く。片手で僕の耳たぶをつまんだ男は、後部座席のドアを開けたが、すぐには僕を中に押し込もうとはせず、しばらく耳たぶを引っ張られて煩悶する僕を眺めていた。
「ちっちゃなおちんちんだな。小学何年生だ?」
「中学一年です」
「嘘つくな。これが中学一年のおちんちんか?」
 見ず知らずの人におちんちんのことで嘲笑われて、ムッとした僕の股間に、男が手を伸ばした。手の平で僕のおちんちんを転がし始めた。
「やめてください、やめて」
 思わず大きな声を出してしまった。と、道路に駆け出す足音が響いた。Y美とS子だった。僕の戻りが遅いので様子を見に顔を出したのだろう。二人は、スーツ男に耳たぶを引っ張られて、つま先立ちの苦しい姿勢のまま、おちんちんをいじられている僕を認めると、ゆっくりと近づいて来た。
「すみません、その子が何か失礼なことしてしまったみたいで。私たち、その子を保護してるんです」
「この子、すごい変態で、目を放すとすぐ素っ裸になって、外に出てしまうんです。いろんな人におちんちんを見られるのが好きみたいで・・・」
 Y美とS子が交互に出鱈目を述べた。Y美の僕を見る目付から口答えは許されないようだった。スーツの男は、きょとんとした顔をして、耳たぶから手を放した。

 公園の砂場に戻された僕は、Y美に、池のように水を湛えた穴の中に体を横たえるように命じられた。僕が掘らされた穴には水がいっぱい溜まっていた。僕が野菜の直売所まで水汲みに行っている間に、S子と二人で公園内の水飲み場の水を引いていたのだと言う。
「お前がのろのろしてるから手伝ってやったんだよ。感謝しなよね」
 恩着せがましくS子がそう言うと、スーツの男も一緒に笑った。
 結局、スーツの男には、Y美とS子がすべての事情を正直に打ち明けたのだった。午前零時まで僕が射精しなかったら、僕は、普通に服を着て、性的ないじめとは無縁な生活を送ることができる。だから、何としても射精させて、ずっと奴隷として弄んでいたいのだとY美が言うと、スーツの男は深く共感して、Y美たちの手伝いを申し出るのだった。
 砂場に掘った穴は意外に深く、横たわる僕の首から下は、水の中に沈んだ。
「冷たくていい気持ちでしょ。いっぱい走ったから汗を流すのにいいわねえ」
 砂場の縁にしゃがんだS子が膝に肘を立てて、頬杖つきながら、僕を冷やかした。僕は、無防備にしゃがんで、股を開いているS子の生白い足に見とれてしまった。
「せっかくS子が話し掛けてるのに、無視するって何事よ。おじさん、いいから、こいつ、ちょっと反省させてよ。水の中で反省」
 ばしっと僕の頭を叩いて、Y美がスーツの男にそう言うと、砂場の縁にしゃがんでいたスーツの男は、いきなり僕の髪の毛を掴んで、水の中に沈めた。やっと顔を出させてくれたかと思うと、すぐに沈める。この繰り返しが僕は苦しく、やっと水中から顔を上げてもらっても、息を吸うのに精一杯で、「反省したか?」というスーツの男の問いに答えることができず、不興を買ったスーツ男にまた沈められてしまうのだった。
 砂場の濡れた砂で全身泥まみれになった僕は、Y美に砂場の即席ダムの底からどろどろの砂をすくって、おちんちんに塗り付けるように命じられた。
 知らないおじさんにまで水の中に顔を沈められるなどのいじめを受けた僕は、水の底からすくった泥をおちんちんに塗り付けながら、べそをかいていた。S子が背後に回って、僕のお尻を広げると、肛門にまで泥を塗りたくる。
「どう? ひんやりして気持ちよくなってきたんじゃないの? いつまでもべそかいてんじゃないよ。感じなさい」
 腕を組んだY美が、のろのろといじけた気持ちで命令に従う僕を叱咤した。と、そこへ自動車の停車する音が聞こえた。
 車が二台、公園に横付けした。車から出てきたのは、新興宗教みなみ川教信者のごま塩頭の老人だった。
「ああ、ここだここだ。ここにいたのか。おうい、こんな公園にいたぞ」
と言いながら、振り返って、車の中にいる人たちにも呼び掛ける。
 その声に促されて、二台の車からぞろぞろと人が降りてきた。みなみ川教信者の家に住む老人たちで、最後に車から降り立ったのは、ヘルパーのIさんだった。
「おやおや、元気かな、チャコ君。相変わらず素っ裸でいじめられているんだのう」
 紫の着物に懐手して、ごま塩頭の老人がのらりくらりと近づく。
「私、この子には何度も会ってるけど、いつも丸裸なのよ。私、この子が服を着てるところ、見たことないの。パンツ一枚穿いているところみたことないの。ほんとに不思議だけど、いつも素っ裸なの。どうしてかしら」
 微笑を浮かべて首を傾げながら、ヘルパーのIさんがY美に話し掛けた。突然のギャラリーの登場に僕だけでなく、Y美もS子も、スーツの男も呆気にとられていた。いきなり入ってきた7人の老人たちがじっと僕を見ていることに気づいて、慌てて、両手で泥だらけのおちんちんを隠した。その仕草を見て、ごま塩頭の老人がにやりと笑った。
 ヘルパーのIさんの説明によると、こういうことだった。僕が野菜の直売所の小屋の横でバケツに水を入れている時、一台の車が通り過ぎたけども、僕はしゃがんでいて、車はそのまま何事もなかったかのように通り過ぎたから、自分は発見されなかったのだと思っていた。が、違ったのだった。車を運転していたのはヘルパーのIさんで、僕らしい男の子が素っ裸でいることを目撃したIさんは、ひらめくものを感じて、その場を通り過ぎてから、Uターンしてもう一度引き返した。今度は正面からバケツをぶら下げた僕の裸体がヘッドライトにはっきり浮かび上がった。裸で水汲みをさせられているのが僕であると確信したIさんは、仕事を終えたばかりのみなみ川教信者の家に戻って、精通まもない若い子の貴重な精液を入手するまたとないチャンスだからと、すでに就寝の老人たちを誘って僕を探しに来たのだった。
「それは私たちにとっても有難いです。実は、私たちも賭けをしていて、午前零時までにこの子を射精させなくてはいけないんです」
 息を弾ませてS子がIさんに言った。利害の一致を見た僕以外の全員が、泥だらけのおちんちんに手を当てて小刻みに体を震わせている丸裸の僕に視線を向けた。
「あなた、午前零時までと言ったわよね。今何時か分かってるかしら。10分前よ」
 腕時計を見ながらIさんがそう言うと、それが合図であるかのように、老人たちが一斉に動き出した。指揮を執っているのはごま塩頭の老人で、老人たちは、たちまち信じられないほどの機敏な動きで、ブランコ台からブランコを外した。そして、一人がいやがる僕を後ろから抱き抱えて、ブランコ台まで運ぶと、縄で両方の手首と足首を縛り始めた。七人の老人に加えて、スーツの男も手伝っているので、僕はまったく抵抗のしようがなく、彼らにされるがままの形になった。ただ、口でだけ「やめてください」と連発しながら、恐怖のあまり泣いていた。
 気づくと、僕は、ブランコ台の下に立ったまま、X型に縛られていた。手首に結んで左右の腕を引っ張っている縄は、ブランコをぶら下げていた上部の横の棒に括りつけられていた。足首に結んで両足を引っ張っている縄は、ブランコの小さな鉄柵にがっしりと結わえられていた。
 がっしりとX字に固定された僕の体に、着物のお婆さんが接近し、おちんちんの前で膝を落とした。お婆さんの隣りにごま塩頭の老人がいて、相変わらず懐手のまま、薄笑いを浮かべている。
「やめて、やめてください」
 泣きながら哀訴する僕は、恐怖で裸体をがくがく震わせていた。Y美、S子と七人の老人とスーツの男が僕の体に触れるほど近づいて、恐怖に怯える僕を見ていた。と、ヘルパーのIさんの声が老人たちの後ろから聞こえた。
「では、時間がないから始めてください。人数の関係でおちんちんをいじることができない人は、この子の体に触ってください。お尻、胸、首、お腹、お臍、どこでもよいです。撫でてください。きっと皆さんはパワーを感じるはずです。精液でおちんちんの先が濡れてきたら、それをこの子の体に塗ってあげてください。その上から撫でると、より大きなパワーを授かります。お尻の穴も精液を使って広げてあげるとよいです。お尻の穴に指を入れて回した後、その指をこの子の口に入れてきれいに舐めさせてあげると、その唾液で皆さんはより元気になります。とにかく、精液はパワーの源です。この子の精通まもない精液は、大変に価値のあるものです。みなさん、がんばりましょう」
 そして、悲鳴を上げる僕にかまわず、老人たち、スーツの男が僕の体という体を撫でたりつねったり、叩いたりした。お婆さんが二人いて、交互におちんちんをしごく。何か知らないが緑色のねばねばした液体をおちんちんの袋の裏側からおちんちんにかけて塗りつけられた。お婆さんの妙に冷たい指がおちんちんを挟んで激しく動いた。
 縛られた不自由な体を弄ばれて悶えている僕の姿を、Y美が遠くから見ていた。その表情はどこか怒っているようだった。また、悲しみに浸っているようでもあった。S子は僕の肛門を広げたり、疲れたお婆さんに代わっておちんちんをしごいたりして、みんなと一緒に熱中していた。途中何度かS子が振り返ってY美に参加を呼びかけたが、Y美は首を横に振って加わろうとしなかった。
「午前零時まで後3分よ、みんな頑張って」
 Iさんが叫ぶと、皆の動きは更に激しくなった。あと3分、3分我慢すれば奴隷から解放されるんだ。僕は歯を食いしばって、今の自分に猛烈に襲いかかっている快楽の波に耐えた。しかし、一度快楽の波を意識してしまったら、もうその波は静まることなく、ぐいぐいと上昇するのだった。僕は喘ぎながら、固定された四肢を震わせて必死に感じまいと抗う。だが、3分は途方なく長い時間だった。
 大きくなったおちんちんの先は濡れて、その精液を体じゅうにくまなく塗られた僕の体は、てかてかと妖しく街灯の光を返していたことだろう。お尻の穴には入れ替わり立ち替わり何本もの精液を塗り付けた指が入って、その指も何本しゃぶらされたか分からない。おちんちんの先がぴんと張って、もうすぐそこまで這い上がってきた精液の塊が放出の時を今か今かと待っている。僕は下腹部にぐっと力を込めて、その勢いを押し留めようと踏ん張った。S子がしごいていると、お婆さんが「もう充分休んだから」と言って、S子に代わってしごき始めた。冷たい指が緩急自在におちんちんをしごく。
 Iさんが「あと、1分よ」と宣告したのと同時だったと思う。僕はとうとうY美との勝負に負け、奴隷の身から解放される機会を失った。射精の瞬間は、その場にいた全員が目撃したと言う。ごま塩頭の老人は空中に放った精液を手で受け止め、居合わせた老人たちに羨ましがられた。その精液はカプセルの容器できちんと保管するのだとIさんがY美に話していた。
「じゃあ私たちはこれで」
 精液を自分の手にこすり付けたりしながら、老人たちが引き上げて行った。自分たちの欲望を満たしてしまえば、全裸のままXの形に拘束されている僕のことなど、どうでもよいのだろう。スーツの男は、いつの間にか消えていた。車に乗り込む老人たちに向かって、S子が無邪気に手を振っている。
 そんなS子の姿をY美が見ていた。薄暗い街灯から、顔色が青白く、その表情は少し怒っているようにも見て取れた。
 
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4 コメント

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Unknown ()
2008-09-03 20:07:34
久しぶりの更新ですね!嬉しいです。

しかし正直男とか老人とかは出してもしょうがないような・・・
返信する
Unknown (Gio)
2008-09-03 20:42:58
ずっと更新がなかったんで心配してました。無理はしないで頑張ってほしいです。
返信する
Unknown (Unknown)
2008-09-04 18:24:17
更新があってよかった。無理せず続けてくださいね。
男や老人もいいと思います。
勝手な好みを押しつける↑↑みたいな人もいますが
気にせず好きなように書いていってください。
返信する
多謝 (naosu)
2008-09-04 19:36:36
D様
コメント、ありがとうございます。
ほんと気まぐれにいろいろ出てきますが、
懲りずにお付き合いいただければ幸いです。
これからも、よろしくです。

Gi0様
ご無沙汰しています。
あたたかいお言葉、ほんとに嬉しいです。
先のことはわからないので、また更新途切れちゃうかもしれませんけど、話はまだまだ終わらないです。
よろしくお願いします。

Unknown様
やさしいお言葉に感謝いたします。
好き勝手に書いたものを読んでいただき、感想をいただけるのは、それだけで嬉しいものです。
これからもお言葉通り、がんがん話を展開させますので、どうぞ気長にお付き合いくださいませ。

最後に読んでくださっている皆様の健康とご多幸をお祈り申し上げます。
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