思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

観察の名人

2007-06-14 23:58:33 | 4.とんだ災難
 水が岩の間から轟々と落ちてくる。
 川の中で岩にしがみついている僕は、パンツが脱げて素っ裸になってしまったことを、岸辺にいるY美たちに知らせようとして、ためらっていた。
 幾十もの岩にぶつかってできた白い水しぶきが、僕の今の格好を隠してくれている。
 僕は岩を伝ってY美たちとは反対側の岸辺に着いた。首から下は水の中だが、先ほどよりも流れが緩やかになっていて、水は透明さを取り戻している。向こう岸からY美が大きな声で呼びかけた。
「なんでこっちに来ないんだよ」
「流れが速くて危険です」僕は岸辺の岩をつかんだまま、答えた。
「だったらそっちの岸から上がって、もっと流れのゆるやかな場所からこっちに渡りなさいよ」と、Y美がもっともな忠告をしてくれる。
 僕の様子をじっと見ていた雪ちゃんがY美のスカートを引いて、Y美に何か囁いた。それを聞いたY美はにっこり笑い、向こう岸で水の中に体を隠している僕に、呼びかけた。
「チャコ、水の中から上がってよ。その場で」
「上がってよ、チャコ」と、雪ちゃんもY美と並んで呼びかける。
 水の中から出ようとしない僕を見て、彼女たちの疑惑は確信に変わったようだった。さらに強く、水の中から今すぐ上がるように命令するのだった。
「早く上がりなさい。言うことを聞かないと、恥かしい思いをするだけだよ。さあ早く早く」と、Y美が急き立てる。
 体を隠すような岩を探したが、あいにくこちらの岸には草しか生えていなかった。仕方がないので体を捻じ曲げて、前も後ろもあまり見せないようにして岸に上がると、おちんちんを隠しながら潅木の茂みの中へ急いで回った。
 Y美と雪ちゃんと幸ちゃんは、僕が素っ裸であることを認めて、「ほらね」と言い合っていた。
「なんでパンツ穿いてないのよ」と、Y美が大きな声で問う。
「川底で木に掴まってたら、釣糸が巻かれていて、その釣り針にパンツが引っかかって取れなくなったのです」と、僕が説明すると、雪ちゃんは手を叩いて笑った。
「はさみ、ありますか。あれば貸してください」潅木の茂みの中で、僕は全裸の身を縮ませながら、叫んだ。
 Y美と雪ちゃんが話し合っている。しばらくして、Y美が「はさみ、あるよ」と言った。
「雪ちゃんがはさみ、持ってるって」
「貸してください」
「貸してあげてもいいって。鉱石をあと10個採ったら貸してくれるって」
 Y美たちが下流に向かって歩き始めた。並行して、僕も川岸の草地を全裸のまま歩く。すぐ先では、釣り人たちが腰まで川に浸かって釣糸を垂らしていた。
 川に入ると、胸までの深さだった。あまり人に見られないうちにパンツを取りに行かなければならないので、僕は急いで潜って、鉱石を拾い集めた。ようやく10個の鉱石を採って、岸の上に置くと、Y美が岸にしゃがんで、全裸で川に浸かっている僕を見下ろしていた。
「雪ちゃんはあっちの草はらにいる。草はらに鞄を置いてきたんだって。鞄の中のはさみを取りに行ったのよ。チャコも鉱石を約束の数だけ拾ったんだから、渡しに行こうよ。はさみを貸してくれるよ」と言って、僕を川から引き摺り上げた。
「この格好のまま、行かなければいけないんですか」
「そうだよ。愚図愚図していると、人に見つかるよ」と、Y美は僕の背中を叩いて、先に進ませるのだった。
 草はらの中では、雪ちゃんが一人で座っていた。僕がおちんちんを隠しながら、おずおずと一糸まとわぬ体を現わすと、雪ちゃんはくすくすと笑った。僕は鉱石を渡した。雪ちゃんは黙って受け取り、代りに僕の手のひらにはさみを置いた。
 Y美が僕の頭を小突いて、「お礼の言葉もないの?」と言った。僕は礼を述べ、おちんちんを隠したまま 後ずさった。と、Y美にぶつかった。
 背後からぐっと手を伸ばしたY美は、僕の手首を掴むと、いきなり上に持ち上げて、
「せっかくだから見せてあげなさいよ、あんたの可愛いおちんちん」と、羽交い絞めにするのだった。雪ちゃんは足をばたばたさせて抵抗する僕を涼しい眼差しで見てから、すぐに僕のおちんちんに視線を定め、しげしげとこれを眺めるのだった。
「どう雪ちゃん。おもしろい?」と、Y美は何も言わずに凝視している雪ちゃんに話し掛けた。しばらく間を置いてから、雪ちゃんは、
「おもしろい。私、おちんちん、初めて見た」と、言った。
「触ってもいいよ」と、Y美がそそのかす。草はらの外には人がいて大声を出すわけにも行かず、僕は抑えた声で拒否の意思を表し、足をばたつかせた。Y美が片足で僕の足を引っ掛けて動きを封じると、僕のお尻を思いっきりひねった。Y美は、痛みに呻き声を発する僕に「暴れないの」と言った。
 指がまた僕のお尻をひねっている。抵抗すると、また嫌というほど強くひねられてしまう。雪ちゃんが僕のおちんちんに手を伸ばし、いじり始めた。皮を剥いたり、引っ張ったりした。おちんちんの袋をぎゅっと握りしめ、僕が苦痛に顔をしかめるのを確認した。
 しばらくしてから雪ちゃんが顔を上げてY美に聞いた。
「お尻はどうなっているの? お尻も女の人と違うの?」
「お尻か。まあ、見て、自分の目で確かめてごらんよ」と、Y美は掴んでいた僕の手首を握り直すと、くるりと僕を回転させ、お尻を雪ちゃんのほうに向けさせた。
 じろじろと見つめられているようだった。雪ちゃんのため息が僕のお尻にかかった。Y美は恥かしさに唇をかみ締めている僕を見て、言った。
「雪ちゃんはね、春休みに書いた犬の生態というレポートで県から表彰されたんだよ。そういう観察の名人に、おちんちんやお尻を調べられて、チャコも嬉しいんじゃないの? 年下の女の子にオールヌードを観察されるってどんな気分かな」
 両手で僕のお尻を掴んで、ぐいと左右に広げる雪ちゃんをY美が見て、くすくす笑った。
「やだ。肛門は女の人とおんなじだよ」
「見てみたいの。私、女とか男とかに関係なく、肛門をこんなに近くで見たことないから」と、雪ちゃんはぼそりと答え、珍しい生き物に遭遇したかのような熱い視線を肛門に注ぐのだった。
 ようやく雪ちゃんの観察から解放されたのは、草はらに小学四年生の妹の幸ちゃんが入ってきたからだった。「お姉ちゃん、そろそろ帰ろうよ」と、草を掻き分けると、全裸の僕がY美と雪ちゃんの間で小さく丸くなっている。幸ちゃんは素っ頓狂な声を上げた。「お姉ちゃんたち、なにしてんの」
「なんでもないのよ」と、Y美は落ち着いた口調で幸ちゃんの頭を撫でると、僕のお尻をぴしゃりと叩いて、「行くよ」と言って、ずんずん一人で行ってしまった。僕は草の上に落ちていたはさみを拾うと、全裸のままここに取り残された恥かしさから、駆け足でY美の後を追った。

 川には釣り人が増えていた。河原で遊んでいる人たちも少なくない。ここを誰にも見つからずに全裸のまま通り抜けるのは至難に思われたが、Y美がサインを送ってくれたので、それを頼りに草かげや岩に隠れながら、やっとのことでパンツをなくした場所までたどり着くことができた。しかし、ここにも人がいた。若者のサークルがバーベキューの準備をしていた。
「私が連中の気を引くから、あんたはその間に川の中に入ってしまいな。川に入ってしまえば、あんたがオールヌードでも分からないから」と、Y美が言った。
 すみません今何時ですか、とY美が若者たちの群れに訊ねに行った。その隙に、僕は川の中に入り、潜って、例の釣糸が巻きついてある古木を探した。すぐに見つかった。釣針にかかったパンツがひらひらと揺れていた。僕は流されないように股で古木を挟んで、はさみを使って針のかかった箇所を切った。と、安心したのも束の間、股の力だけでは流れに抗うことなどできず、激流に背中を押された僕はバランスを崩して、パンツもろとも流されてしまった。はさみもパンツも僕の手から消えていた。
 川は深く、流れは速かった。ぐいぐい流された僕はそのまま滑らかな丸い岩の上に押し上げられた。幸い体を傷めることはなかったが、水面10cmほど下にある岩の上で、岩の端に掴まって急流に耐えている僕は、なすすべもなく全裸をさらして、バーベーキューの若者たちの好奇の的になってしまった。
「ねえ見て見て、あれ」
「あの岩の上でしょ。あの子、すっぽんぽんよ」
「こんなに人がいるのに、すっぽんぽんで泳ぐなんて、いい度胸してるな」
「泳いでたら、流されてしまったんだろ。岩の上でお尻を丸出しにしてるよ」
「ここは遊泳禁止だろ。泳ぐなんてとんでもない。ましてや、すっぽんぽんでなんて」
 そのうち、若者の一人が丸い岩の上で全裸をさらしている僕に話し掛けてきた。
「おうい、君。なんで、すっぽんぽんなんだい?」
「パンツが流されてしまったんです」と、岩にしがみ付いたまま、僕は答えた。岩を掴んでいる手が疲れてきた。また流されたら、今度こそ岩に激突して大怪我をするかもしれない。僕は若者たちに助けを求めた。
「流れが速くて、ここを動くことができません。助けてください」
 承知した、と言って、若者の一人がロープで縛った浮き輪を投げてくれた。何回目かにやっと浮き輪を捕まえた僕は、浮き輪の中に入ろうとして、滑って、お尻からすっぽりと浮き輪にはまってしまった。浮き輪が岸まで引き寄せられた。若者たちが岸辺に集まっている。僕はおちんちんを隠していた手を片方だけ外して、浮き輪から抜け出ようとした。しかし、びくとも動かない。若者のガールフレンドが「両手じゃないと抜けられないんじゃないの」と言い、若者がその通りだと頷いた。みんなが見守る中、僕はおちんちんを隠していた手を浮き輪の左右に移動させ、力をこめて浮き輪から抜け出ようともがいた。しかし、無駄だった。
 普通に手を貸してくれれば、多分浮き輪から簡単に抜け出せたのだと思う。しかし、その時に若者たちが思いついた方法は、浮き輪ごと川から持ち上げるというものだった。やめてくださいとは言えなかった。持ち上げられた浮き輪の中で僕の胸と腿がぴったりくっ付いていた。おちんちんから肛門まで何もかも剥き出しの状態で、僕は浮き輪ごとバーベキュー場まで運ばれた。グループの半分くらいが女の人たちだったけれども、彼女たちはキャーキャー騒ぎながら剥き出しの下半身を覗き込んでいた。
 リーダー格の男が浮き輪を木の枝に吊るした。僕は浮き輪の中で身悶えしながら、「ここから出してください。お願いします」と、繰り返していた。
「駄目だね」リーダー格の男がきっぱりそう言うと、あられもない格好で吊るされた僕の前に折り畳み椅子を取り出して、どっかりと座った。男の目の高さに僕のおちんちんと肛門があった。
「これからおもしろいことを始めよう」
 リーダー格の男がそう言うと、浮き輪に拘束された全裸の僕の周りに、グループの若者たちがぞろぞろと集まってきた。
 助けて、Y美、どこに行ったんですか、助けて。
 僕は恐怖に震えながら一心に念じていた。

人気blogランキングへ
FC2 Blog Ranking



 


コメントを投稿