ベーカリーの売上
プロの技術者1人で生産できる数量、売価ベースで約12~15万円、スクラッチで冷凍生地を使用しなくてもこの程度の生産能力はあります。短期であれば、例えば2~3日のセールなど、20万円以上の能力を持っています。これは、空いた時間に焼き菓子を焼く、プリンを焼く、臨機応変にお客様の喜ぶことが出来る。頭に入っている配合だからできる技、自身の配合でなければ記憶することも難しく、他人の作った天然酵母を使い、その会社の配合に依存していては全く無理です。まあ最近はここまで作れる人材は少なくなりましたが、素人が騙されて開店した場合幾ら作れますか?1日3回のピークに合わせて短時間で品揃えを充実すれば売上が確保できますが、瞬発力が無く、常に同じペースで作業していては売上を逃がします。素人は生産能力が低いこと、瞬発力の無いこと、これが致命的です。
素人、素人と馬鹿にしていますが、本当に馬鹿にしています。特にパン学校卒業者を馬鹿にしています。卒業した時点で変にプロ意識を持っている馬鹿者が多すぎること、作れると思い込んでいる事、何種類のパンを何回仕込んで焼いてきたのか、せいぜい1週間に数回程度でどれだけ知識が得られ、経験となるか。叩き上げのプロは、毎日仕込みを20回、30回とこなしてきている、工場であれば、さらに多くなり、工程にあわせ捏ね上げ温度を揃え、工程が遅れないよう麺台、オーブンの手伝いをしながら、感と技術を養う。マニュアルでは作れない最上のパンを作る、これがプロ、パン学校ではプロの感までは教えない、教えないではなく教えられる腕を持つ教師も少ない。単品を作らせたら教師でも、パン屋の工程を熟知した製パン法、感を教える教師は皆無、毎日微妙に異なる生地に合わせ、パンチ時期を決めパンチの強さを変え、工程の進捗を考えたパン作りができなければプロではない。
日本では、プロでなければパン屋を開業できないわけではないが。