油彩Ｅ－２

詩３０４「ものがたり」

胸を刺す。
ものがたり。
その日。
その時。
その瞬間。
そのために。
今まで生きてきた。
時間があったのだ。
と気付いた。
半ば独白。
のものがたり。
なのになぜ。
こんなにも。
私まで。
胸を刺す。
周到に。
用意され。
そこしか考えられない場面での。
その台詞。
二度はなく。
ただ。
胸を刺し。
二度と抜けることはない。

もこもこ

カセット・コンロス 『パラボラ』

日本ではめずらしい（というか僕はこのバンドしか知らない）カリプソバンド。演奏は中南米南国的なのに歌詞は日本語というのが不思議なギャップを感じますが、慣れるとくせになってしまう。『ラブソング』という曲が好き。タイトル直球ですね。歌詞の内容もわりと直球です。他の曲もね。

油彩Ｅ－１

詩３０３「私は感覚」

考えるのではなく。
感じるままに。
動けたら。
どんなに好いだろう。
理屈ではなく。
感覚のみを。
この身に宿し。
あなたとの。
一瞬が。
触れた身体に凝縮されて。
理屈や方程式では量れない。
永遠の一瞬。
恍惚の身体。
ふたつもひとつも考えられない。
ただ　ただ　今は。
感じていたい。
他の事はどうでもいい。
感覚のみに。
私はなりたい。

雲の向こうに

油彩Ｄ－６

詩３０２「ナントカモドキ」

おう！
それいじょう
ちかづくな。
このしましまが
みえねへのかい。
このおれは
きょうぼうだぜ。
きれたらてが
つけられないぜ。
ひとさしで
あのよいきだぜ。
いまならまだ
ゆるしてやるぜ。
せをむけて
とっとときえな。
でもやるなら
やってもいいんだぜ。
きづいたときは
おそいんだぜ。
やめたほうが
いいとおもうよ。
やめときな。
うん。そう。
やめときな。
とっとといきな。
とっとといきなよもう！

いつもの空は二度とない空