電脳くおりあ

Anyone can say anything about anything...by Tim Berners-Lee

雪の元旦

2005-01-01 23:52:37 | 日記・エッセイ・コラム
 新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事 
      ──万葉集巻20の最後(4516番)の大伴家持の歌

 今年の元旦は、晴れだったが、昨日は日本中が荒れ模様で、関東も雪に見舞われた。その雪が、家々の屋根や道路や畑を真っ白にしていた。東京で大晦日に雪が降り、元旦を白一色にしたのは久しぶりのことだという。それはとにかくとして、大伴家持の歌のように、今年1年いいことが沢山起こることを期待したい。

 我が家恒例の年末行事として、神棚のお札を神社に納め、1年間のお礼をし、翌年のお願いをし、新しいお札を頂きに行くことにしている。今年は、昨日妻と二人で箱根神社に行った。雪になるという天気予報を聞いて、朝7時半に家を出、高速道路を乗り継いで、箱根神社に着いたのが10時少し過ぎ。1時間ほど、お参りをしたり、お札やお守りを買ったりした。10時半頃から箱根神社も雪になった。帰りが気になり、11時少し過ぎに箱根神社を出て、芦ノ湖沿いに北に進み、乙女峠を越えて御殿場を抜け、途中「鈴廣」により蒲鉾を土産に買い、山中湖経由で大月インターに向かう。雪は激しくなり、チェーン規制に入っていた。

 スノータイヤでゆっくりと雪の中を高速道路を走る。行きは2時間ほどで走った道を帰りは6時間ほどかかった。何度か不安になった。中央高速以外は、通行止めになっている。妻と二人で、何とか通行止めにならないことを祈りながら、八王子を抜け、国道16号線をゆっくり川越の方に向かう。福生を抜ける頃から雪が雨になり、道路も路面が見えるようになった時は、心の底からほっとした。

 途中、何台も車が道路の脇の方に寄せられ放置されているのを見た。多分、もう運転するのは無理だと判断して放置された車だと思う。私たちは、何とか無事家にたどり着くことができた。途中、私が「途中で泊まらなくてはいけなくなるかも知れないね」と不安を口にしたとき、妻は「大丈夫よ!私たちは神様にお参りに行ったんだから。もっと前向きに、明るく考えましょうね!」と叱られてしまった。こんな時は、本当に妻の度胸の良さに感嘆してしまう。おかげで私たちは沈むことなく、陽気に道中を過ごした。

 今日は、昨日とはうって変わって、よく晴れていた。近くの神社で初詣を済ませ、近場の親戚周りをした。雪以外は、とてものどかなお正月だった。夕食後は、妻と子どもと3人で、借りてきたビデオを観た。ビデオは、「ビーンストーク(ジャックと豆の木)」で、親子3人で観るのに丁度いい映画だった。ジャックが大きくなった豆の木を登って天国に行き、そこに住んでいる悪い大男をやっつけて宝物を持ち帰ったというのは嘘で、巨人こそいい男であり、ジャックが天国から盗んできた宝物こそ天国を天国たらしめる力を持っている宝であり、そのために天国は荒れ果ててしまったという話だ。そして、ジャックの子孫がその償いをするというストーリー。なんだか、とてもいい気分にさせる映画だった。

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