水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

なんとか

2025-01-07 | 日記

年末から運気ダダ下がりでどんよりしてましたが、底を打ったかもしれない

 

詐欺メールのせいでアドレス変更する羽目になりそのために楽しみにしていたグッズを買い損ね

更に配信関係でトラブっていたんですが、丁度年末年始の奇跡の9連休とやらに引っ掛かって、

宙ぶらりんのまま年を越すことに魚の骨が喉に引っかかったみたいな気分でした

でもそれも解決しましたやれやれです。

 

週末に忍たま映画を見に行って、お財布を買い変えたお蔭かもしれない

忍たま映画超面白かったです忍たまミリくらいしか知らなかったんですけどね

子どもが小さい頃にたまに見てただけなので

 

このまま運気が上がるといいなぁチケ運とかチケ運とかチケ運とか

 

そして懲りずにまた配信を買おうとしてるんでした

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2025年

2025-01-03 | 日記

明けましておめでとうございます

 

毎日晴天ですが、あんまり気分は上がらないです

観劇初めはまだ先ですし。

今年も宝塚はチケットが降りてくる限り、ゆるゆる全組観ようと思ってますが

 

映画でも見に行って気分を上げようかな、それで買い物でもして

 

今年はますます更新が不定期になりそうですが、よろしければお付き合いください

 

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大ボケの年末

2024-12-30 | 日記

今年の観劇納めは月組でした。

千秋楽は観れませんでしたけど(無事の完走おめでとうございます

お芝居もショーもすっかりこなれてて(というかフリーダムになってて)メチャクチャ楽しかったです

何しろ友会さんが超超久しぶりにお友だちになってくれたんですよね

1階センターブロックそれも通路席コロナで長いこと客席降りが止まりましたし、

せっかく通路席に当たっても客席降りが無かったりで、ホント久しぶり。

 

降りてくる生徒さん全員とハイタッチ出来ると思ったら手にポンポンを持ってるんでした

というわけでポンポン振って笑顔で通り過ぎる生徒さんを見送って、私の隣には、まのんちゃん(花妃舞音)

カ、カワエエ~お芝居のアイダも可愛い!上手い!ってなってましたけど、

間近で見る、まのんちゃんの満面のキラッキラの笑顔凄い破壊力でした

でもごめんね~簡単な振りだから覚えてるよね、と思ったら三週間ぶりで真っ白に

アワアワしてポンポン振ってるだけになってしまって~ホント残念過ぎる私の海馬だわ

 

さて、ここからは愚痴です。グチりまくるので大丈夫な方だけどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は2週間ほど前、メールアドレスを変更しました。

携帯を持つようになってから一度も変えたことが無かったので20年以上同じアドレスでした

原因は迷惑メール(詐欺メール)です

 

ありとあらゆるところを騙った詐欺メールが来ましたね。

大手の銀行やクレカ会社、サラ金、聞いたことも無い存在するかどうかすら知らない、クレカ会社に信用金庫や地方銀行、

農協や漁協関係、密林、果ては猫を運ぶ運送会社さんまで。

「あなたが送信した荷物が」“送信”ってなんだよ。荷物を送信なんてしないよボケが

そんな感じで見た瞬間怪しいのがわかるので、アドレスを確認して片っ端から迷惑メール報告してやりましたけどね

 

アドレス変更するのは面倒くさくてやりたくなかったんですよね~

なので数ヶ月我慢してましたけど、詐欺メールが無くなりはしないんだなあ~

それにいつか、ついうっかり引っかかるかもしれないですし。

さすがにウンザリして、チケット関係とかで一番影響が無さそうなこの時期を選んだつもりでした。

 

家族友人知人にお知らせするのは大したことなかったんですけど。

チケット関係、配信関係、グッズ関係が結構な数あって

配信のサイトはなるべく増やさないようにしてたつもりでしたが、いつのまにか増えてましたし。(二、三か所にまとまってくれればいいのに~

登録情報を変更するのに大体本人認証しなきゃいけないのが、クソ面倒くさいまぁしょうがないんですけど。

 

それでもなんとか終わってやれやれ。迷惑メールが来なくなってスッキリした日常が戻って来た、そこまでは良かったんです。

楽しみにしてた「円盤の発売日決まったよ~」っていうtweetを見て、あ~あれか~、やっと発売なんだあれ、どこに頼んだっけな?

って思いながらすぐ確認しなかったのが間違いの元。

発売日の前夜!になって確認して、「あ、そう言えばここはアドレス変更してなかったな」と気が付いて変更したんですが。

 

マイページに「あなたへのお知らせ」があって開いて見ると、円盤の「支払いのご案内」だったんです

え?支払い?カード落としじゃなかったの?????それに期日が過ぎてる

円盤とかグッズとかチケットとか、大抵申し込んだ時か当選が決まった時にカード決済、

またはコンビニで数日内に入金っていうことがほとんどじゃないですか?

注文したのは夏前で、とっくに支払いが済んでると思い込んでたんですよね

 

う、嘘だろ~ど、どうしよう、なんとかなるかな、とサイトに問い合わせてみたら、

残念ですが期日を過ぎたらキャンセルになりますって返事が~

 

他所では販売がない限定品だったので、多分再販は無い

目の前が真っ暗になって、思い出す度今も、自分の間抜けさに落ち込んでます

 

残念な年末になってしまいましたが、おかげで、おかげで?大掃除がこれまでになくはかどりました

来年はチケット関係でイイ年になりますように

 

 

そして私のアドレスを流出させた奴、詐欺メール送ってきた奴らにバチが当たりますように

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映画「君たちはどう生きるか」

2023-07-18 | 日記

宮崎駿さんの新作「君たちはどう生きるか」の感想を簡単に。

 

ジブリの作品を全部見てるわけじゃないし、タイトルが妙に説教臭いのでどうしようかと思ったんですが、

もしかしたら宮崎さんの最後の作品になるかもしれないので、見て来ました。

思えば随分と長い付き合いになったなと思います

 

見て良かったです。時間の都合がついたら、もう一回見たいな。

普通にファンタジーとして、冒険物語として、主人公の成長物語として面白かったです。

アニメの表現にジブリの過去作を思い出させる一瞬一瞬が紛れ込んでいてオーバーラップしたり、

他の人はやらないような独特な表現方法があったり、洪水のように溢れ拡がるイマジネーションの波が素敵でした

 

宮崎さんが好きなように作ったら、こうなったって感じかな

別に可哀そうでも、超感動して心が震えたわけでも、悲劇的な展開や結末でもないのに、

終わった時に気が付いたら涙を流していて止まらなくなっていました。

静かに、こころとからだの中が満たされて浄化されていく感じ、というか。

 

なんだかね~遺言のようでした。決して押しつけがましくはないんですけど。

宮崎さんの意図したことをすべて理解できた訳ではないですが、私もそこそこ年寄りなので素直に共感できることがいろいろあって。

多分政界や財界で権力にしがみついてる、邪で強欲な爺さんたちには金輪際理解できないだろうな。浄化のしようがない

 

哲学的で観念的で文学的で。それでいてリアルで土着的で優しくて。

理想や綺麗ごとだけでは無いのが宮崎作品だなと思いました。

あの少年はどんな大人に、そしてどんな年寄りになったでしょうか。

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語・余談

2023-03-26 | 日記

長々と刀ステ禺伝感想にお付き合い下さりありがとうございます

まあ感想と言うよりは、ごちゃごちゃになった頭の中をなんとか整理してみた、って感じですけど。

綺伝とか過去作を見てから見ると、また新しい発見があったりするんだろうな~

 

 

☆笹貫に会いに京博へ。

1月にゲームの刀剣乱舞に出て来る笹貫という太刀を見に京都国立博物館に行って来ました。

通常展示なので、すっごい安かったです

刀剣関係は刀より拵えとか刀装具の展示が多くて、それはそれで凄く面白かったです。

他に仏像とか日本画とか考古学関係とか、各室ごとに展示されてるのが見ごたえがあって行って良かったなと思いました

 

その中で一番印象に残ったのが実は、空海の絵巻物語で。

面白すぎて凄かったです

もうSFヒーロー物ですよ!日本人って昔から変わらないなぁ、漫画やアニメの源流はこれか?と思いました

イヤどこの国の人も同じなのかもしれないですけどね

あれを見せといて「物語は罪」と言われてもね~、説得力ないなと

宗教と一緒にするなバカ者!と怒られそうですが

 

 

☆TDCと永青文庫に行った話。

今回の禺伝はチケ運に恵まれなくて私自身は円盤先行で1枚押さえてたんですが、

大阪での公演期間が短かったせいもあるでしょうが、娘のチケットがどうにも出来なくて。

一般前売りに参戦、土日は勿論他の日もチケットが取れそうになかったので最終手段、

東京の平日を見に行ったらチケットがまだあったので、見切れ席でしたが行くことにしました

東京ドームシティホールがどんな劇場なのか行ったことがなかったので、つい好奇心もありましたし

 

でも初見で観る席じゃなかったな、というのが感想です

下手のバルコニー席で舞台にすごく近いので、リピートなら楽しむ自信がありますが

ほぼ真横から見る形になって舞台奥のスクリーンが半分見えず、舞台奥のお芝居も見えないので、

脳内補完してなんとか話についてはいけましたけど

次がもしあるなら、初見であの席はやめとこうと思いました

 

平日日帰り弾丸遠征で、観劇の前に永青文庫に行って来ました。

丁度歌仙兼定や古今伝授の太刀など細川の名刀の展示があったので

早稲田の街を通って行きましたがお洒落なお店がいっぱいで、さすが都会は違うな~、ってなりました

そして永青文庫は急坂の上にありました

「胸突き坂」って名前でした。そうでした、滅多にいかないので忘れてましたけど、東京は坂の町でしたね~疲れました

 

永青文庫の展示は素晴らしかったですけどね。建物の外観や内装、お庭も雰囲気あってワクワクしました。

歌仙くんは意外と実戦向きな印象を受けました。合ってるかどうかはわかりませんけど。

そして古今ちゃんの優美な姿形の美しさには、思わず見惚れてしまいました。

先日NHKの「英雄たちの選択」で取り上げられてましたね。詳しい話は知らなかったので面白かったです。

 

 

☆源氏物語について。

「物が語るゆえ物語」というのはシリーズを通して度々出て来る言葉です。

刀剣男士には逸話=物語があり、それによって存在し、強くしている。

「源氏物語」は日本文学史上最高傑作といってよく、つまりは物語として最強の存在なので、

源氏物語と対決するのは必然で、かなり初期からその構想が制作側にあったのかなと思いました。

宝塚OGを使うという発想がどの時点で出たのかはわかりませんけど

 

宝塚ファンならほとんどの人が「新源氏物語」や「あさきゆめみし」を履修済みなんじゃないでしょうか

公演をきっかけに現代語訳に挑戦された方もいるかもしれませんね。

「あさきゆめみし」は原作漫画の評価も高いので、受験生の時に読まれた方も多いのでは。

 

私自身は50年くらい前(!)与謝野晶子訳を読みました。

文体が美しくて内容も面白かったので最後まで読み切れましたが、どうにも主人公の光源氏に共感出来ませんで

友人は谷崎潤一郎訳を読んで、凄く良かったよ~、と言っててちょっと気を引かれたんですが

欠片も共感出来ない主人公で、あの長大な物語を読む気になれなくて、結局二度とは読みませんでした。

(最近の訳なら誰のがいいんでしょうね。娘が読みたそうにしてるので、おススメがありましたら教えて下さい

 

今考えたら浅かったな~と思いますね。子どもだったといいますか。

もしかしたら背伸びしすぎて、読むべき時期を間違えたのかもしれません

50年前でも今でも、光源氏がクズであることに変わりはないんですけど

 

禺伝を観てから、源氏物語ファンや中世文学を研究された方の感想をいくつか読んだんですが、

源氏物語受容の変遷とか、研究史にも触れられていて凄く勉強になりました。

劇中でも歌仙くんが「なぜ紫式部がこのような物語を書いたのか、興味深いね。」と言ったり、

光君を演じていた男が「作者はなぜ光君をこのような男として描いたのだろう」などと言ってましたが、

読んだ当時はそういうことはまったく考えませんでしたからね

 

この齢で読んだらもっと違った見方ができるかもと思いますし、

今中高生で禺伝を観たら、進路が変わっていたかもしれない、などと思いました。

 

来年の大河ドラマの主人公は紫式部ですね。いったいどんな物語になるのか、今から楽しみです

 

 

さて、禺伝関連の記事はこれで終わりです。だらだらと時間ばっかりかかっちゃいました

「応天の門/Deep Sea」の感想も書けよ!ってところですが、その前に綺伝の蔵出しBDを見よ~

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三日月に会いに東京へ

2022-10-20 | 日記

大昔には歴オタだったので、お城とか刀とかも大好きでした

その頃憧れたのが優美で美しく神々しい、国宝「三日月宗近」でしたが

何せ地方住まいでしたので実物を見る機会も無く時が過ぎていきました。

ヅカオタになってたま~に東京遠征するようになっても展示期間と合うことが無くて

いつかはと夢見つつも、もしかしたらご縁がないのかもしれない、と思ったりしていました。

元歴オタとはいえ、それだけのために東京遠征することはさすがに出来なかったんですよね

 

東京国立博物館通称トーハクの創立150周年の国宝展に、三日月ほか所蔵の国宝刀剣19振が勢ぞろいすると聞いて、

うわぁいいなぁと思いましたが人が多そうだし、他に序でも無く諦めるつもりでいました。

 

でもつい娘に愚痴を言ってしまったんですよね

「月組公演は終わってるし、拡樹くんの公演は前の日が東京楽なんだよね~、上手くいかないわ」と。

そしたら娘に「東京楽のチケット申し込んでみたらいいやん」と唆されまして

「え~東京の楽だよ、当たるわけないよ」と言ったら

「当たってから考えればいいでしょ」と言われまして、それもそうだなと申し込んでみたら当たったのでした

 

心配症で根性無しなので、すぐ諦めるのが悪い癖

娘に愚痴って励まされなければ行けなかったと思うので感謝です

 

無事クリエで「アルキメデスの大戦」東京楽を観ました。

重厚なストレートプレイで素晴らしかったです若い人にこそ観てほしい作品だなと思います。

感想は大阪公演を観てから書こうと思っています

 

その翌日トーハクに行って来ました

初日だし刀剣だけでなく超有名国宝ばかりなので、並ぶだろうなと思いましたが思ったよりすんなり入れました。

 

コロナになって悲しいことや嫌なことは沢山ありましたが、

良かったのは演劇などで配信や中継が普通になったことと、

人気になりそうな展覧会などでチケットの時間予約入場制が多くなったことですね。

コロナ前には、伊藤若冲展に行列6時間なんていうニュースを聞いて、いやそこまでは

と美術館・博物館から足が遠のいていたので

 

中はまあまあ混んでましたけど、黒山の人だかりでぎゅうぎゅう詰め、

なんてことが以前は人気の展覧会であったことを思えば楽に見れました。

でも圧倒的に時間が足りない!何しろどれもこれも展覧会の目玉になるような作品が初っ端から次々なので

入った途端目にしたのが等伯の松林図で、「ぅわあっ」となり一瞬止まってしまいましたが、

取り敢えず真っ先に刀剣の展示室に行きました

 

部屋に入るとまず童子切安綱で殴り掛かってくる配置が凄すぎてビビりました

19振が並んでるのは壮観でド迫力で、圧がすごかったです

三日月宗近は一振だけ単独のケースに展示されていて、儚げなのに凛とした強さと品格があって美しかったです

室内の照明が少し暗めだったのと、目が悪くなってきてるので、特徴である打除けが見えない

って焦りましたが、眼鏡を持っていたことを思い出して掛けたらちゃんと見えました

長い間視力に自信があったので考えもしませんでしたが、単眼鏡って必要だわ、と初めて思いました

 

まず最初に刀剣の展示室に行ったのは正解でしたね。時間指定、入場制限してるとはいえやはり混んできたので。

そこから最初の日本画のところへ戻って順に見て回りましたが時間が無さ過ぎて

脳みその処理能力もキャパオーバーだし

どちらを向いても凄い作品が並んでいる経験はこの先もう二度とないかもしれません。

近隣県に住んでたら何度も行きたいところなんですがね。巡回展も無理なんだろうな~

 

ちょっと残念だったのは、写真撮影が一か所のフォトスポットを除いてアウトだったことです。

本館での通常の展示だと、刀剣類は撮影OKなので。

撮影を許可すると益々人が滞留して、激混みに拍車がかかるからだろうと想像はつきますが

いつかまた例年の展示の時に行けたらいいな~

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映画「漆黒天」

2022-07-21 | 日記

月組my初日が(他の組の公演も)飛んでしまったので、映画見て「応天の門」買ってきました

 

落ち込んでる時にこんな暗そうな映画見るんかいって感じでしたけど

東映ムビステ第3弾で脚本が刀ステの末満さん、気になる役者さんが何人か出てたので。

日頃明るい話の方が好きと言いながら、末満さんの鬱展開は癖になるというか、不思議と嫌いじゃないんですよね何でだろう

以下、ネタバレ全開ですが、私の解釈は間違ってるんじゃないかという気がしてしょうがないです。

なにせ末満さんなので、騙されてるんじゃないかと疑ってます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶を失い襤褸を纏った男が次々と刺客に襲われながら、自分が何者で何故狙われるのかを捜す物語。

名無しと呼ばれるその男の過去が少しずつ明らかになっていく話なのですが。

 

事の発端は双子が生まれたこと。

跡継ぎ問題で争いが起きやすいので、海外でも双子の片方を養子に出したり捨てたりした歴史がありますよね。

縁起が悪いとか、けもの腹とか忌み嫌われて殺されることも

 

そんな殺されて埋められた子どもが息を吹き返し、通りかかったならず者に育てられて無法者に育っていく。

親の犠牲になった子どもという意味では「どろろ」の百鬼丸に似ています。

でも出会った人たちが違うんですよね。寿海さんや、どろろのような人たちに出会っていたらまた変わっていたかもしれない

 

旭太郎(くたろう)と名付けられた少年に、罪の意識はあまり無さそうでしたが、

罪を犯さずには生きられない自分の運命には常に絶望し、呪い続けていたように思います。

乱暴者で子どもに対しても容赦ない育ての親に対しても嫌悪感しかなく、仲間と共に襲って殺してしまう。

そして出来て間がなく、治安も良くなかった江戸に流れて、やりたい放題

彼らを討伐しようと組織された者たちの中に、自分と同じ顔の人間を見つけた時の驚き

 

「この世のどこかに、陽のあたる場所にいるもう一人のお前がいるのかもな。」

立派なお屋敷の道場主として、美しい妻と子どもたちと幸せに暮らすもう一人の自分。

どれほど妬ましく悔しかったか、そこにいるのは自分の方だったかもしれないんですから。

ぬくぬくといい暮らしをしてきた自分の片割れ対する憎しみと怒り。

とはいえ双子の兄弟は知らないことでしょうし罪は無いんですけどね

旭太郎がもし、真っ当な人間に育っていたら、偶然の出会いはもう少し幸せな出会いになったでしょうに。

 

双子の片割れ宇内陽之介を物陰から見つめ続ける旭太郎は何を考えていたのか。

陽之介に対する理不尽な復讐か、それとも入れ替わって「陽のあたる場所」で暮らしたいという欲望?

記憶を失くし大勢の追手を斬り伏せ、自分の過去を捜しながら、最後に対決する同じ顔をした二人。

生き残った方に向かって狂言作者が問いかける「で、あんた誰?」に対して、

微笑んだところで映画は終わっています。

 

素直に考えれば生き残ったのは旭太郎。

俺には笑い方がわからない、と言っていた旭太郎が初めて見せた笑顔だと。

でもその笑顔は嬉しそうでも幸せそうでも痛快そうでもないのは、

たとえ陽之介を殺しても自分は陽之介にはなれないと思い知ったからなのかもしれない。

 

ところが生き残ったのは本当に旭太郎?っていう疑念がわいてくるんですよね。どこかで入れ替わったんじゃないかと

崖から落ちて記憶を失くしたのは実は陽之介かもしれない。落ちたのではなく突き落とされたのかも。

そして断片的に記憶を取り戻し、自分は陽之介だと言っても誰も信じてくれない。

それは偽りの記憶、そう思い込んでるだけだと言われる。

妻子や友人の仇である旭太郎を討っても、幸せな時は永遠に戻らない。

あるいはお前は陽之介ではないと否定され続ける、絶望的な微笑?かもしれない。

 

 

ムビステの舞台の方は来月始まりますが、実は映画の前日譚なんですよね。

映画は無駄が無くてとってもシャープ。それだけで見事に完結していてそれ以上語ることあるの?っていう感じなんです。

だからこそ、何か仕掛けがあるんじゃないか、って疑ってしまう

 

生き残ったのが実は陽之介の方じゃないかと考えるのもそう。

映画では描かれてませんでしたが、陽之介にも裏の顔があって人格者じゃないのかもしれず、

妻子を殺したのも旭太郎に見せかけて陽之介なのかもしれない

 

舞台を観たら色んな謎が解けるかしらねというわけで気になるのでチケット取りました

観れるといいな

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酷暑の日々

2020-08-16 | 日記

お暑うございます

花組の公演中止期間が延長になって、ますます暑さがこたえます

感染者の人数が多かった上に、更にまた一人増えてしまいましたからね。

本当に厄介なウィルスだわ潜伏期間が長い上に、無症状者がかなりの数いるっていうのが

勘弁してほしいです。

致死率はそれほど高くないけれど、拡がると重症者が増えるのでしょうがないのかな

 

お盆に娘と花組に行ってフィナーレBを観れるはずだったのに。

ずんちゃん(桜木みなと)の「壮麗帝」もスケジュール変更になる前のチケットはあったのに

仕方ないこととはいえ直前でも公演中止になるリスクに、慣れなきゃいけないんだなぁ

それでも公演出来るところはやってるんだから、まだマシなのよね、と思うしか・・・。

 

この分だと今年の観劇回数(観劇代)は最低を記録しそうだわ

全然嬉しくない

 

ただのグチでした~

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時代劇専門チャンネル

2020-08-02 | 日記

時代劇専門チャンネルさんって、いつからこんなに攻めるようになったんでしょうね

ここ数年、宝塚の日本物の公演を放送してくれるようになって、それもちょっとびっくりしたんですけど。

1回限りかと思ったのに続いてますし、OGになったキャストさんのインタビューも付けてくれたりするのもいいですよね。

気付いてませんでしたが、るろ剣とか刀剣乱舞とかアニメや舞台も放送してるみたいで、確かに時代物には違いないけど

この分だといずれ「出島小宇宙戦争」も放送しそうだわ

 

果てはNHK制作の「精霊の守人」の放送まで始まります・・・あれは時代劇では無いと思うんだけどな

作品としてはとても素晴らしい作品なので、未見の方には是非見て頂きたいです。

もうね世界観が素晴らしいし、スケールも大きくて大河ドラマに匹敵する出来です。ファンタジーなので時代劇とは違いますけど。

キャストも豪華、映像技術もNHKの総力結集!って感じだし綾瀬はるかさんを筆頭にアクションもハンパ無く凄いです

あ、最終章には、お花様(花総まり)も出てましたね。結構キーになる役だったと思います。

ストーリーもメチャクチャ面白い。ただ、視聴率は惨憺たる物だったんですよね~

売り方というか、ターゲットを間違えたとしか

勿体ない

 

異世界の話なので、出てくる国も習俗も名前もすべて、耳慣れないものばかり。

人も沢山出て来るので、普通のお約束の時代劇に慣れてるお年寄りには付いていけなかったのではと思います

むしろ、RPGとかアニメとか異世界物に慣れてる若い子の方がすんなり入れるんじゃなかろうか。

 

去年の大河ドラマ「いだてん」も、戦国武将とか誰でも知ってるヒーローは出てこないし、元々不人気の近現代史でしたからね。

視聴率悪いだろうな、と予想はしてました。でもね~、視聴率が悪ければ駄作かというとそういうわけではないんですよね。

正直私も近現代史は好んでは見ないのでどうしようかとは思ったんですけど

でも見続けて良かったです。実は初めてのクドカンワールドだったんですが

 

スポーツを切り口に近現代史を描く。それも庶民を中心に。

たった二人のオリンピック選手から始まった日本のスポーツ界。

それが少しずつ競技が増えていって、人も増えていって、女子スポーツが起こり、スポーツ界の夢「東京オリンピック」まで、

時代に翻弄されながら関わった多くの人たちを描いていて、正に“大河ドラマ”でした。

時代を超えての伏線の回収の仕方とか凄かったな~クドカンの頭の中はどうなってるんだろうと感嘆しました

 

メディアは視聴率視聴率ってけたたましく騒ぎすぎなんですお前らちゃんと見て書いてるのか?

視聴率以外に、冷静で公平な目で批評出来ないのか?っていつも思います

視聴率なんて人気の俳優やアイドルが出てたり、番宣が上手かったりして波に乗れると、我も我もと見出す人が増えますからね。

見る側も踊らされないように、自分で見て考えて評価して欲しいなと思います。

 

まあそういうわけで(?)これからも時代劇専門チャンネルさんに注目してます

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「君の名は。」

2020-06-14 | 日記

エ、今頃?って感じですがつい最近見る機会があったので、簡単に。

 

メチャクチャ大ヒットしたので、高校生くらいの男女が入れ替わる話だとは知ってたんですが、

スケールの大きさにビックリしました

見終わって最初の感想は、「ちょっ、歴史を改変したらダメでしょう」でした

「刀剣乱舞」漬けの一週間を過ごした後だったので

 

ただこれ、歴史を改変したわけじゃなかったのかな、とあとで考え直しましたけど

 

全ては糸守の神社のご神体が、巫女の三葉に憑依して見せたお告げみたいなものかな、と。

長く続く神社の家系で、祖母も母も、そういう経験をしてきたみたいですし。

そしてごく近い家族の祖母と父だけが、三葉の中に違う人間がいると気が付きます。

おばあちゃんは驚かなかったですけど、お父さんは驚きますよね

 

三葉自身も瀧の名前を忘れても、村の住民を避難させなければならない、という強固な意志で動くわけですが、

後から考えたら、よくわからなくなったでしょうね。

東京での記憶とかどんどん薄れていって夢かも、って気になってくるでしょうし。

三葉の友人たちはよくあれで話に乗ってくれたな、と思います

 

そしてそれは結局“神のお告げ”だった、ってことになったかも

特に元民俗学者で町長をしているお父さんにとっては。

周りには言わなかったみたいですが、きっとそう信じたのではと思います。

二度目に役場に来た三葉が、元の娘に戻ってるとわかったから。

そしてその娘の切迫感に普通でないことが起きていると思ったから、緊急避難訓練ってことにしたのかな、と。

更に続いて起きたことの衝撃が、お父さんに町長を辞任させたんだと思います。

その後、彼は何を始めたのか気になります

 

瀧が選ばれたのは、いずれ出会う運命だったから、でしょうか。

初めて会った気がしない人って、たまにいますよね。

運命の赤い糸、とは言いませんけど

 

世界には不思議な話がたくさんあるってことですかね

そしてとっても日本的でもある。面白かったです

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