水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

大ボケの年末

2024-12-30 | 日記

今年の観劇納めは月組でした。

千秋楽は観れませんでしたけど(無事の完走おめでとうございます

お芝居もショーもすっかりこなれてて(というかフリーダムになってて)メチャクチャ楽しかったです

何しろ友会さんが超超久しぶりにお友だちになってくれたんですよね

1階センターブロックそれも通路席コロナで長いこと客席降りが止まりましたし、

せっかく通路席に当たっても客席降りが無かったりで、ホント久しぶり。

 

降りてくる生徒さん全員とハイタッチ出来ると思ったら手にポンポンを持ってるんでした

というわけでポンポン振って笑顔で通り過ぎる生徒さんを見送って、私の隣には、まのんちゃん(花妃舞音)

カ、カワエエ~お芝居のアイダも可愛い!上手い!ってなってましたけど、

間近で見る、まのんちゃんの満面のキラッキラの笑顔凄い破壊力でした

でもごめんね~簡単な振りだから覚えてるよね、と思ったら三週間ぶりで真っ白に

アワアワしてポンポン振ってるだけになってしまって~ホント残念過ぎる私の海馬だわ

 

さて、ここからは愚痴です。グチりまくるので大丈夫な方だけどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実は2週間ほど前、メールアドレスを変更しました。

携帯を持つようになってから一度も変えたことが無かったので20年以上同じアドレスでした

原因は迷惑メール(詐欺メール)です

 

ありとあらゆるところを騙った詐欺メールが来ましたね。

大手の銀行やクレカ会社、サラ金、聞いたことも無い存在するかどうかすら知らない、クレカ会社に信用金庫や地方銀行、

農協や漁協関係、密林、果ては猫を運ぶ運送会社さんまで。

「あなたが送信した荷物が」“送信”ってなんだよ。荷物を送信なんてしないよボケが

そんな感じで見た瞬間怪しいのがわかるので、アドレスを確認して片っ端から迷惑メール報告してやりましたけどね

 

アドレス変更するのは面倒くさくてやりたくなかったんですよね~

なので数ヶ月我慢してましたけど、詐欺メールが無くなりはしないんだなあ~

それにいつか、ついうっかり引っかかるかもしれないですし。

さすがにウンザリして、チケット関係とかで一番影響が無さそうなこの時期を選んだつもりでした。

 

家族友人知人にお知らせするのは大したことなかったんですけど。

チケット関係、配信関係、グッズ関係が結構な数あって

配信のサイトはなるべく増やさないようにしてたつもりでしたが、いつのまにか増えてましたし。(二、三か所にまとまってくれればいいのに~

登録情報を変更するのに大体本人認証しなきゃいけないのが、クソ面倒くさいまぁしょうがないんですけど。

 

それでもなんとか終わってやれやれ。迷惑メールが来なくなってスッキリした日常が戻って来た、そこまでは良かったんです。

楽しみにしてた「円盤の発売日決まったよ~」っていうtweetを見て、あ~あれか~、やっと発売なんだあれ、どこに頼んだっけな?

って思いながらすぐ確認しなかったのが間違いの元。

発売日の前夜!になって確認して、「あ、そう言えばここはアドレス変更してなかったな」と気が付いて変更したんですが。

 

マイページに「あなたへのお知らせ」があって開いて見ると、円盤の「支払いのご案内」だったんです

え?支払い?カード落としじゃなかったの?????それに期日が過ぎてる

円盤とかグッズとかチケットとか、大抵申し込んだ時か当選が決まった時にカード決済、

またはコンビニで数日内に入金っていうことがほとんどじゃないですか?

注文したのは夏前で、とっくに支払いが済んでると思い込んでたんですよね

 

う、嘘だろ~ど、どうしよう、なんとかなるかな、とサイトに問い合わせてみたら、

残念ですが期日を過ぎたらキャンセルになりますって返事が~

 

他所では販売がない限定品だったので、多分再販は無い

目の前が真っ暗になって、思い出す度今も、自分の間抜けさに落ち込んでます

 

残念な年末になってしまいましたが、おかげで、おかげで?大掃除がこれまでになくはかどりました

来年はチケット関係でイイ年になりますように

 

 

そして私のアドレスを流出させた奴、詐欺メール送ってきた奴らにバチが当たりますように

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舞台「blue egoist」②

2024-12-20 | OG

続き。

ネタバレしてます。

 

 

 

 

 

 

 

出て来る登場人物それぞれ心に大きな傷があり、葛藤を抱えながら生きている。

それは人の世に古くからある様々な問題と、最近の問題とを、観る側に投げかけてくるんですが。

 

観ていて一番辛かったのは、鬼の子の話です。

いつも鬼の面を被ってるその子は初めは何も喋らなくて。

でも狼男さんのギターに合わせ少しずつ話すようになり、歌い始めるんですよ。

そしてわかったのは彼が人間の子であるということ

人ではない異形の者たちの中に一人だけ人間がいる!捨てられた子どもが

 

 

実は初見の時、その歌を聴いて凄く嫌な気分になりました。ガッカリした、というか。

「お母さん、お母さん、置いて行かないで」って綺麗な声で歌うんです

 

これだけ尖ってて、世界に向けて問題提起してくる攻めた作品なのに、「お母さん」なのか~と

お父さんは?なんで「お父さん、お母さん、置いて行かないで」じゃないの?と。

 

でも配信を見て気づきました。

拾って育ててくれた鳥男さんのいるゴミ捨て場に、その子は歩いてきたと言ったんです。

そして母親と暮らしていた頃、周りに好奇な目で見られ、ひそひそと陰で色々言われていたことを覚えてるんです。

ということは逆に言うと、そのころまでは母親もなんとか育てようとしていたのではないのか。

そして父親の記憶が無いということは、その時すでにいなかった生まれる前か生まれた後に、母親は捨てられたのでは

 

誰の助けも無く困窮し、精神的にも疲れ果てて絶望し、子どもを置き去りにしてしまったとしたら、

社会は彼女を責められるだろうか

 

 

現実世界でもよくあります。妊娠がわかった途端に女を捨てる男。

あるいは重い障害があったり、見た目が普通でない奇形の子どもが生まれると

それを受け入れられなくて離婚を言い出す男。自分の子どもなのに。

 

そして母親は子どもを抱えて困窮し、捨てたり殺したりして逮捕されたり、裁かれたりする。

頻繁にニュースに流れますよね?それらのニュースを見るたびに「父親の責任は?」っていつも苦々しく思うんです。

母親を罰するなら、父親も同じように罰しなければ不公平ではないかと。

 

日本は男がやり逃げ出来る社会なんですよねそれは半世紀以上前から、全く変わっていない。

フランスのように子供が生まれたらDNA鑑定をして父親を特定し、結婚してもしなくても養育費を払わせる制度を作らなければ、

子どもを産みたがらない女性は増える一方では?と思います。

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舞台「blue egoist」①

2024-12-20 | OG

今更感がありますが舞台「blue egoist」について。

新宿での制作発表パフォーマンスの映像を見て「ぅわぁ、めっちゃカッコイイ」「観た~い」となり

チケット取って行ってきました大阪公演どういう内容なのか全くわからないまま

 

 

斬新で尖っていて、こんな演劇もあるんだという感じでインパクトがありました。内容は重かったですけど

映像も含め先進的でスタイリッシュな演出と、古典的でアナログな演出の組み合わせが面白いな~と思いました。

まぁ人が演じているという時点でアナログなのかもしれませんが

音楽やダンス、セットの使い方もめちゃくちゃカッコ良くてテンション上がりました

 

かいちゃん(七海ひろき)目当てで行って、オペラでロックオンするつもりだったのに、

みんなカッコイイからみんな観たいになって、始まって一瞬でオペラを諦めました。2階最後列だったのに

というわけで大楽の配信を買う羽目に。買って損はしませんでしたけどね~

 

大楽の配信があったのは助かりました。

配信は東京だけということが多くて、地方公演の後には配信が見れないということが結構あるので。

観劇してから配信を見たいという人間なので、ホント有難かったです

(最近配信買いすぎじゃない?は置いておいて

見るたびに新しい気付きがあって、見終わってもいろんなことを考えてしまう作品でした。

ネタバレしています。

 

 

 

 

 

 

 

ぼんやり予想していた範囲内からは、完全に外れてましたね

確かにライブパフォーマンス✖ダークファンタジーでした。

シュールでブラックで難解なお伽噺。

どんな作品も観た人(読んだ人)によって、違った感想になるのは当たり前ではあるんですが。

登場人物それぞれの過去、現在、未来、そして全員の出会いと別れの意味を、いくらでも考察出来てしまう。

それが出来るのはお伽噺だからこそかなと思います。いろんな解釈が出来る余白があるからかと。

 

 

ざっくり言うと、世界から存在をスルーされ疎外されてきた、人ではない異形のものたちが出会い、

人の世界で居場所を見つけ、SNSなどでバズったりして楽しく暮らしていたのに、ある事件が起きたことによって

今度は一転バッシングの嵐に。仲間うちに亀裂が入り、結果としてバラバラになってしまうというお話。

 

 

人類が生まれてからずっとある普遍的な問題に、現代的な問題も無理なくストーリーに取り込んでるのが凄いなと思います。

同族からもいじめられたり、はじかれたりして居場所が無かった者たちが、やっと見つけた居場所。

なのに鬼の子は「人のフリ」をして楽しく過ごしていることに疑問を持ってしまう。

それは偽り。本来の自分じゃない。

なんでそのままの自分を受け入れてくれないの?なんで自分たちは我慢しなきゃいけないの?それは悲しい問いで

 

確かにそのままの自分を受け入れてほしいというのはわかります。人間社会でもあるあるですものね。

ただ大なり小なりみんな我慢してるのが社会というものなんだよ、としか言えないかな

人を殺傷したい、他人の物を盗みたいという衝動は、社会で生きていく限り許されない。

お互いに譲り合って生きていくしかない。

 

 

これからどうする、となった時、吸血鬼さんが街に来る前にいた「森へ帰ろう!」と提案しますが、

蜘蛛男さんは反対します。「一緒にいない方がいい。」「また誰かを傷つけてしまう。」

割とキレやすいキャラですが、本質は優しいみたい

諍いが起きた時に仲間を傷つけてしまったことで自分が傷ついている。

それに対して吸血鬼さんは「嘘でもいいから」「また森で会おう」と言うんですよね

 

「ウソでもいいから」

 

楽しい時間は確かにあった。

その思い出を胸にそれぞれ旅立っていくけど、またどこかで会えるかもしれない。

森へ行ったら誰かが待っていてくれるかもしれない。

そしてみんなで笑いあえる日がくるかもしれない。

 

そんな希望を残した終わり方でした。

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大規模組み替え

2024-12-16 | 宝塚

今日は休演日なので油断してたら大規模な組み替えが発表になりましたこちら

いずれ大きな組み替えがないとどうしようもないだろうなと思ってましたが、ここで来ましたか。

コロナでずっと必要最低限の組み替えしかありませんでしたし、事件もありましたしね。

新しい風を吹かせるためにも、宙組を立て直すためにも必要ですよね。

 

 

しかしなんというか、皆で行けば怖くない、みたいな組み替えだなぁ

結局おはねちゃん(きよら羽龍)は当初の予定通りということになりました。

これまでの状況で一人だけ宙組に行くのは、精神的にキツイのではと組ファンはみな心配してたので、そういう意味では良かったかな。

今朝のニュースでも立派に新公の長の挨拶を務めていて、あれほど万能な娘役を手放すのは月組としては残念ですが、

宙組での活躍を期待しています。

 

他に宙組関連では、花組の二葉ゆゆちゃん、雪組から、ありちゃん(愛すみれ)、あきちゃん(叶ゆうり)、

それに専科からマイティ(水美舞斗)が組み替え。

マイティは発表済みの次の東上公演から、宙組子としての出演になります。

 

星組関連では、極美くん(極美慎)が花組へ、もえこ(瑠風輝)が宙組から組み替えします。

極美くんは、まこっちゃん(礼真琴)を見送ってから、もえこは新体制になってからの組み替えになります。

 

そして専科から、せおっち(瀬央ゆりあ)が雪組に組み替えになります。

あーさ(朝美絢)の大劇場お披露目から正式に雪組子としての出演になります。

 

 

今回の組み替えは、路線男役を同期で揃える形になってますが、どうなりますかね

雪組は新トップあーさの下に、せおっち。宙組は次期トップ就任が発表されてる、ずんちゃん(桜木みなと)の下にマイティです。

マイティは花組時代に既に二番手羽根を背負ってますから、宙組二番手になるのでしょう。

せおっちはパソカレを出してもらえましたし、あーさの下は、ちさとちゃん(縣千)で学年が空いているので、二番手になりそうです。

二人ともいずれトップになるのかどうかはわかりませんが、可能性としては出て来ましたね。

 

もえこは同期ありちゃん(暁千星)の下で二番手になるんでしょうか。まだ次期トップの発表前ですが

そしてもしかしたら一番ババを引いてしまったかもしれない極美くん花組には同期のほのかちゃん(聖乃あすか)がいます。

ほのかちゃんは東上済なので、その下に入ることになりますね。その後どうなっていくかはわかりませんけど。

 

様子を見ながらまたいずれ組み替えがあるのでしょう。

意外だったのは花組の、あおいさん(美風舞良)。宙組に戻るのではないかと思ってたんですよね。

次の別箱の出演がなくミューサロだったので。

 

 

この組み替えがそれぞれにとって良きものとなりますように願ってます。

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雪組「FORMOSA!!」

2024-12-06 | 雪組

ちさとちゃん(縣千)の初東上公演「FORMOSA!!」観て来ました。

めちゃくちゃ面白かったです素晴らしいおススメです。

熊倉先生は初めましてでした

画家シリーズの「ベアタ・ベアトリクス」「Golden Dead Schiele」も見なきゃと思いつつ未見で。

次に放送があったら見なきゃ

「FORMOSA!!」は次の日曜に配信ありますから、ご都合のつく方は是非。

ちょっとだけネタバレしてます。

 

 

 

 

 

 

 

題材は面白そうでしたけど、実はあんまり気乗りがしなかったんですよね当たったら行こうかな、くらいで。

ご贔屓様の卒業からあまり間がなく、テンションが落ちていましたし、主人公がペテン師って聞いたので。

ちさとちゃんそういう役、多くないですか?胡散臭い詐欺師か、ちょっと頭が弱そうな脳筋男

勿論そんな役ばかりじゃないんですけど、イメージが

 

でもジャンは、ペラペラと流れるように嘘が付けるペテン師だけど、それだけじゃないんですよね。

勉強家でもあり夢想家、そしてピュア。

出会った奴が悪かったかな~。詐欺の相棒になる聖職者イネスがとんでもないクズで

かせきょ(華世京)が頑張ってましたけどね

事の顛末をハラハラしながら見守ることになりましたさ

 

 

めちゃくちゃ面白かったけど、文句を付けるとしたら、ヒロインシェリルとラブが無いことかなぁ。友だち以上になれなさそう。

(まあそういう作品はたくさんありますけど

 

シェリルの父オリバーに対する行いも、え、それそんなに簡単に許していいの?だし。

もう一回観たら、その時のジャンの気持ちと、オリバーの気持ちがわかるのかもしれませんが。

オリバーがいい人すぎて泣けました。器が大きいというか、心が広くて温かい。

ジャンにとって特別な人になりましたよね。

 

話の仕舞い方もいいなと思えました

この公演、下級生も含めお芝居が上手い人がたくさんいてそして真ん中の二人、ちさとちゃんと、かせきょを、

あすくん(久城あす)と、るいくん(真ノ宮るい)がピシッと支えてるのがさすがでした。

 

フィナーレも宝塚らしい素敵なフィナーレでした。やっぱりあると嬉しいです

そしてお衣装とセットも素晴らしかったです世界観に合ってて。

思わず誰?って、公式を見に行ってしまいました。これからの活躍が楽しみです。

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宙組次期トップスター、宙組別箱ラインアップ発表

2024-12-05 | 宙組

宙組次期トップスターと、来年6、7月の別箱ラインアップが発表されました。

 

ずんちゃん(桜木みなと)宙組次期トップスター決定おめでとうございます

宙組初の生え抜きトップスターの誕生です

今の状況から考えて、ずんちゃん以外だったらまた荒れたと思うので、順当で良かったです

事件前のキキちゃん(芹香斗亜)就任時から二番手羽根を背負ってたので、元々そういう方向だったのだろうとは思いますが。

 

95期からは5人目のトップスター就任。娘役トップ3人を加えると8人目です

音高時には「どんぐりの背比べ」と言われたという期でしたがいや凄すぎる伝説の期になりました。

 

プレお披露目の演目も発表になりましたこちら

東急シアターオーブ公演「ZORRO THE MUSICAL」演出タカヤくん(谷貴矢)

2008年イギリスウエストエンドで上演された作品で、原作は「怪傑ゾロ」。昔から何度も映画化やアニメ化されている作品ですね。

宝塚でも2009年に雪組で上演されてます。偶然ですがそちらは谷正純先生脚本・演出でした

 

 

そしてその裏のKAAT/DC公演には、マイティ(水美舞斗)が降臨こちら

ミステリアス・ロマン「RED  STONE」演出謝先生。

なんだかファンタジー要素のある作品みたいですね。

 

 

どちらも楽しみです。オーブには行けそうにありませんが

振り分けと配役を楽しみに待ちたいと思います

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舞台「すいせいむし」

2024-12-03 | 演劇

先月はプチ観劇強化月間でした(久しぶりだわこの感じ

そして予定していた公演を全て観劇出来ました

 

最後が劇団少年社中さんの「すいせいむし」でした。

近鉄アート館リベンジ成功~!前回はコロナで大阪公演中止になってしまったので

日曜日に大千秋楽でした。全公演完走おめでとうございます

ネタバレありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

“すいせいむし”って何だろう?虫?

虫は嫌いだけど、ニャッキみたいなちょっととぼけた可愛い尺取虫を想像してしまいました

とか思ってたらどうやら“酔生夢死”だったようで

タイトルがひらがなになることで、堅苦しさが取れ、不思議で柔らかい感じになりますね。

 

 

都会の片隅の本屋が舞台。そこに世界を終わらせることのできる「すいせいむし」という本があるという。

人生に絶望した青年(桜井くん)が、世界を終わらせようとやってくるところから始まります。

でもその本を求めていたのは青年だけではなくて、

宇宙飛行士、シェフ、作家、勇者、IT企業家、ロボット、漂流者。

青年は個性的な彼ら彼女らと、トーナメント方式のディベートで争うことに。

「すいせいむし」は勝者の手に、でも負けたら本にされてしまう

 

彼ら彼女らの夢はそれぞれ違っていて、切実だけれど観てる側としては面白くて

それで勝者によって「すいせいむし」の内容が変わる、というのがスゴイ

 

 

人生の意味とか夢、人のために死ねるかとか、希望と絶望とか、取り上げられるテーマが難しいというか厳しい

ぐーたら生きてきた身としては、グサグサ刺さってきます

 

トロッコ問題も出て来て、スリラー作家がどちらも選べないから逃げる、と言ったかと思うと、

勇者は旅の連れの、カモメを犠牲にして彼の銅像を建てる、なんて言い出すし

他人のために死ねる、と言っていた勇者なのに?と驚きましたが、

勇者って戦う人、つまり武人だから犠牲の少ない方を選ぶのが最適解、って思考なのか?って思いました

 

青年は初戦であっさり敗退してしまいますが、敗者復活があり、助けてくれる人がいたりしてなんとか勝ち上がっていきます。

そして対戦相手やその場にいる人たちは、彼と何らかのかかわりがあったことがわかってくるんですよね。

 

 

毎度のことながら、役者さんってホント凄いなって思いました

カモメ役の納谷くんは身体能力に仰天させられました。刀ステの小夜ちゃんを観てたので知ってはいたんですが、

鯛ちゃんと張るのではないでしょうか

ロボット役の竹内さん、マジでロボット近未来の感じの。顔は見えないんですけどね~

羊飼いから宇宙飛行士になった松田さんと、青年との関係性にはキュンとさせられました。

 

トーナメントが進み、ディベートを重ねるうちにこれまでの自分や、本当にやりたかったことを思い出す青年。

そして優勝した青年が手にした「すいせいむし」に書かれていたこととは。

 

 

観てる側も出演者たちと一緒に、自分の人生を考える切っ掛けになったかな。

そして前を向ける終わり方でした。

決して説教臭くないのがさすがですそして優しい。

脚本・演出の毛利さんと社中の皆さんの温かさが伝わってくる舞台でした。

 

 

もう一回観たかったなぁ、見落としてるところが沢山あると思います

円盤になりますよね?社中さんは配信が無くても円盤は出してくれるので。

次の公演も大阪に来てくれると嬉しいです。その時円盤買いますから(脅しか?

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月組「ゴールデン・リバティ/PHOENIX RISING」

2024-12-01 | 月組

月組公演、やっと観てこれたので感想を簡単に。

改めまして、ちなつちゃん(鳳月杏)、じゅりちゃん(天紫珠李)大劇場お披露目おめでとうございます

お芝居ショーともに、とっても楽しかったですネタバレ少しありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

お芝居「ゴールデン・リバティ」演出大野先生。

宝塚では珍しい西部開拓時代の冒険活劇。

次々と話が展開していって面白いです。ツッコミどころが無いわけではありませんが、全然問題なし。

私的には久々のクリーンヒットって感じです

 

ナンバーが沢山あって、ぐっさん(春海ゆう)と、あさぴ(朝陽つばさ)がしれっと混ざってて踊りまくってます。

娘役中心のナンバーも多くてそちらは、こありちゃん(菜々野あり)と、みうみん(美海そら)中心に踊りまくってました。

 

舞台上に人が沢山いることが多くて、内容もよくあれだけ詰め込んだなと思うんですが、話の展開にちゃんとついていけるようになってます

役も多くて、西部劇ですが意外と娘役さんの役も多い。それも強い女性が多くて笑いました。

みとさん(梨花ますみ)はじめ、さち花様(白雪さち花)、れなちゃん(妃純凛)、りりちゃん(白河りり)みんな強くてカッコイイ

ちるちる(彩みちる)、まのんちゃん(花妃舞音)は可愛いし。桃ちゃん(桃歌雪)は面白い役どころでした

 

男役では、うーちゃん(英かおと)が、るね(夢奈瑠音)と二人で悪役を頑張ってました。

まだ低めのドスのきいた声に苦戦していたので頑張ってね。

 

正義と自由の国、だけではないアメリカの裏の歴史も描き出しているところが、さすが、たっくんだなと思います。

ネイティブアメリカンとか、植民地問題とかを絡めて来るとは思いませんでしたよ

それでもそこを深掘りして尺を取り過ぎなかったのは、コメディとしてバランスが良かったと思います。

話の畳み方は、ちょっとご都合主義なかんじもありましたが

大統領が善性の人で良かったです

 

セットも凄くて、出て来る蒸気機関車も一種類じゃないし

風共で使われる蒸気機関車が出て来るのかなと思ったら違いました。もう少し小ぶりでしたがフットワークが軽い

自由の女神像の内部のセットとかも面白かったです。

 

ちょっと気になった下級生がいたのでプログラムを買ったんですが、役名が下級生まで詳しく書いてあって笑いました。さすがです

モデルになった人とか、名前の由来とか。

全部読んだら物語の理解の助けになるし、あの時代の国際関係やら社会環境やら、時代背景に詳しくなりそう

 

 

ショー「PHOENIX RISING」演出野口くん。

いやもうド派手でしたいや派手を通り越してちょっとケバイアジアが中心で原色が多いせいかもしれませんが。

でも不思議と慣れてくるんですよね~

そして野口くんと言えばゴンドラは勿論ありました(そう言えばお芝居でもあったな)し、

羽根を使いまくりでしたスターさんが羽根をつけたり背負ったりをは勿論、

今回は不死鳥ということもあって、お尻に羽根をつけてくる子が沢山いましたし、

羽根扇も多いので舞台上がモフモフまみれで狭く感じました

 

上海の場面はカッコイイちなつちゃんスタイルいいので似合うんだよね~。

中詰めの客席降りもこの場面で良かったのにな

タイの場面は派手だけど頭飾りが重そうで

オダチン・カーンの場面はコメディ場面。凄く面白かったし髭部好きとしては髭部のオダチン・カーンに

ちょっとときめいたりしてでも、おだちん(風間柚乃)髭部も含めこういうの多くないですか?

上手いからって、同じ様なのばかり振らないでほしいなぁ。

 

 

たっくんも野口くんも退団者に優しくて

るね、うーちゃんと、銀橋で歌うそれぞれの同期、ぐっさんと、あさぴの姿にぐっときました。

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