靖国の何が問題かって、合祀のやり方に一貫性がないことだと思う。
最も問題視されてるのはA級戦犯の合祀。
それに対して安倍総理をはじめ、靖国に参拝する人たちは
「日本には悪人も、死んだら仏になる、という考え方がある」とか言うんだけど、
それっておかしくない???
じゃあなんで、幕末の新選組や彰義隊などの幕府軍、
西南戦争の西郷さんはじめ薩摩軍の戦死者は祀られてないの?
先の大戦で亡くなったのは、軍人だけじゃない。
沢山の民間人が空襲で亡くなってる。広島や長崎では原爆で。
沖縄では地上戦で。中国大陸で軍に見捨てられた開拓団の人たちは?
強制連行された朝鮮半島の人たち、捕虜収容所にいた敵国人たちの中にも
亡くなった人は沢山いるでしょうに。
戦争で亡くなったすべての人を、等しくお祀りする施設じゃないから問題なんじゃん
アメリカが問題視するのは、そこでしょ。
政教分離の問題もあるしさ
《追記》
コメントで教えていただきました。有難うございます。
「安倍さんは鎮霊社にも参拝されてますよ。」と。確かにその通りでした。
鎮霊社というのは靖国に合祀されてない、諸外国も含めた戦場で倒れた
すべての人を慰霊するための社で、
現職の総理として初めて参拝した、のだそう。
記事によっては祠
などとも書かれてますね。
う~ん
なんだかやっぱり釈然としませんね。A級戦犯は本社で手厚く祀られて、
それによって苦しめられ、死んでいった多くの人が末社なの?
現職総理として初めて、っていうのも何だかねぇ~
取って付けた感が否めない。
戦犯を崇拝してる、と言われても仕方がないんじゃないでしょうか。
それに英霊の方々の遺骨も、百万もの人のものが未だに、東南アジアなどの地に放置されてる。
日本国内であるはずの硫黄島でさえも。やっと最近空港などの施設を動かして
収集する方針が決まったようですが、いつになることやら。
かけ声だけじゃないといいけど。遺族会が無くなるのを待ってたりして
日本は宗教に寛容な国だけど、靖国はちょっと特殊っていうか。
純粋な信仰から生まれたというより、国家が国民を戦場に駆り出すために、
意図的に構築、発展させてきたという面があるのがね…。
先の大戦で国の為に戦死された方を尊敬し、お祀りするのは当たり前のこと、なんだけどさ。
それがなんで、千鳥ヶ淵じゃダメなのかが、私にはわかりません。
少し前にも、米国のお偉いさん二人が来日した時、千鳥ヶ淵にお参りしてたよね。
千鳥ヶ淵には宗教色は無いから、あそこを整備すればいいのに、と思うんですが。