「川霧の橋」は2年半ほど前にスカステで見て、いい作品だな~再演すればいいのに、と思ってました。
まさか、れい海(月城かなと、海乃美月)プレお披露目の演目になるとは夢にも思わず
1回見ただけなので、忘れてるところもちょこちょこありました。
ネタバレはちょっとだけ、かな。
気になったのはさすがに音楽が古臭いことですで、何でここがこんな明るい曲調なの???なんてところもあったりして
また、効果音の入れ方とかも「ザ・昭和」な感じで(初演は平成になってからですけど)
でも、そういうところを差し引いても素晴らしい作品であることには違いないですね
冒頭の太鼓がカッコ良くて惚れ惚れします
それに続く祭りの華やかなシーンから、杉田屋の若棟梁をお披露目する場面もその後も、近所の人たちや大勢が入れ替わり立ち代わりで、
会話のテンポが良くて、色々な人たちが住んでいる、賑やかな江戸の下町の世界が広がっていました。
この作品の何がいいって役が沢山あることです。
大劇場公演のための作品だったからでしょうが、娘役の役が多いのも珍しいというか、いいですよね
そしてやっぱり月組生みんな、お芝居が上手くてクラッシャーがいないのが凄いです
童顔で可愛いので心配する人もいたありちゃん(暁千星)の清吉、色気があってカッコ良かったですよどうしようもないゲス野郎ですけどね
ダル・レークのペペル(ありちゃんのは未見なんですけど)を経ての悪役。
違和感なく悪い奴で、でもただ悪いだけでもないところもちゃんと演じてました。
急速に大人の男役としての芝居力が伸びてるなと思います。意外にも青天も似合ってました
童顔だしショーでの華やかさから、ありちゃんは“陽”タイプだと思ってる他組のファンも多いようですが、実は結構“陰”なタイプですよね
同じように華やかなショースターの雪組の、ちさとちゃん(縣千)は完全に“陽”タイプで、似ているようで全然違うのが面白いなと思います
ちなつちゃん(鳳月杏)の半次。いい男だわ~、惚れるわ身分違いのお嬢さん一筋なのが切なくてね。
泥水に沈んでしまったお嬢さんを最後に世話したお光への恩義と、お嬢さんの代わりに幸せになってほしいという気持ちがよく出てました。
その後の行動を思うと涙なくしては観れません
海ちゃん(海乃美月)のお光。お祭りの時のお光が可愛いです
世間知らずな若い娘から、その後の辛い経験を経て成長していくところをしっかり演じ分けているのがさすがだなと思いました。
かなとくん(月城かなと)との並びの相性もホントにいい
娘1就任前から小劇場で組んでるし、学年も学年なので花組のように先に卒業する可能性もあると思います。
ファン的にほかの娘役と組んでるところを見たいと思う人もいるだろうなと思います。
でも私は最後まで海ちゃんで全然かまわないと思ってます
海ちゃんとは相性もいいし、実力も十分だし、これ以上望むのは欲深だと思いますね
あんまり欲深なことを言ってるとバチが当たるっていうのは宝塚あるあるなんですよ~(と脅しをかけておく)
この公演、上手い人は沢山いて、書ききれないです
るうちゃん(光月るう)の源六爺さんはさすがだし、せんりちゃん(麗泉里)のお甲さんはカッコ良くて似合ってました。
うーちゃん(英かおと)の扱いが良かったのも嬉しかったです。
カッコ良くてお芝居もイイし、身長があってスタイルが良くて目立つので、大劇場でもいい役が付くといいなぁ
はーちゃん(晴音アキ)の小りん姐さんは色っぽくてキレがあってホント上手い。素敵です
同期の、はーちゃんがいてくれるの、とっても心強いです(誰?)
それとお芝居の最初と最後の影ソロがすっごい上手くて、誰?と思ったら、いちごちゃん(咲彩いちご)でした。
これからもっと使われそうかな?楽しみです