水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

舞台「blue egoist」②

2024-12-20 | OG

続き。

ネタバレしてます。

 

 

 

 

 

 

 

出て来る登場人物それぞれ心に大きな傷があり、葛藤を抱えながら生きている。

それは人の世に古くからある様々な問題と、最近の問題とを、観る側に投げかけてくるんですが。

 

観ていて一番辛かったのは、鬼の子の話です。

いつも鬼の面を被ってるその子は初めは何も喋らなくて。

でも狼男さんのギターに合わせ少しずつ話すようになり、歌い始めるんですよ。

そしてわかったのは彼が人間の子であるということ

人ではない異形の者たちの中に一人だけ人間がいる!捨てられた子どもが

 

 

実は初見の時、その歌を聴いて凄く嫌な気分になりました。ガッカリした、というか。

「お母さん、お母さん、置いて行かないで」って綺麗な声で歌うんです

 

これだけ尖ってて、世界に向けて問題提起してくる攻めた作品なのに、「お母さん」なのか~と

お父さんは?なんで「お父さん、お母さん、置いて行かないで」じゃないの?と。

 

でも配信を見て気づきました。

拾って育ててくれた鳥男さんのいるゴミ捨て場に、その子は歩いてきたと言ったんです。

そして母親と暮らしていた頃、周りに好奇な目で見られ、ひそひそと陰で色々言われていたことを覚えてるんです。

ということは逆に言うと、そのころまでは母親もなんとか育てようとしていたのではないのか。

そして父親の記憶が無いということは、その時すでにいなかった生まれる前か生まれた後に、母親は捨てられたのでは

 

誰の助けも無く困窮し、精神的にも疲れ果てて絶望し、子どもを置き去りにしてしまったとしたら、

社会は彼女を責められるだろうか

 

 

現実世界でもよくあります。妊娠がわかった途端に女を捨てる男。

あるいは重い障害があったり、見た目が普通でない奇形の子どもが生まれると

それを受け入れられなくて離婚を言い出す男。自分の子どもなのに。

 

そして母親は子どもを抱えて困窮し、捨てたり殺したりして逮捕されたり、裁かれたりする。

頻繁にニュースに流れますよね?それらのニュースを見るたびに「父親の責任は?」っていつも苦々しく思うんです。

母親を罰するなら、父親も同じように罰しなければ不公平ではないかと。

 

日本は男がやり逃げ出来る社会なんですよねそれは半世紀以上前から、全く変わっていない。

フランスのように子供が生まれたらDNA鑑定をして父親を特定し、結婚してもしなくても養育費を払わせる制度を作らなければ、

子どもを産みたがらない女性は増える一方では?と思います。

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舞台「blue egoist」①

2024-12-20 | OG

今更感がありますが舞台「blue egoist」について。

新宿での制作発表パフォーマンスの映像を見て「ぅわぁ、めっちゃカッコイイ」「観た~い」となり

チケット取って行ってきました大阪公演どういう内容なのか全くわからないまま

 

 

斬新で尖っていて、こんな演劇もあるんだという感じでインパクトがありました。内容は重かったですけど

映像も含め先進的でスタイリッシュな演出と、古典的でアナログな演出の組み合わせが面白いな~と思いました。

まぁ人が演じているという時点でアナログなのかもしれませんが

音楽やダンス、セットの使い方もめちゃくちゃカッコ良くてテンション上がりました

 

かいちゃん(七海ひろき)目当てで行って、オペラでロックオンするつもりだったのに、

みんなカッコイイからみんな観たいになって、始まって一瞬でオペラを諦めました。2階最後列だったのに

というわけで大楽の配信を買う羽目に。買って損はしませんでしたけどね~

 

大楽の配信があったのは助かりました。

配信は東京だけということが多くて、地方公演の後には配信が見れないということが結構あるので。

観劇してから配信を見たいという人間なので、ホント有難かったです

(最近配信買いすぎじゃない?は置いておいて

見るたびに新しい気付きがあって、見終わってもいろんなことを考えてしまう作品でした。

ネタバレしています。

 

 

 

 

 

 

 

ぼんやり予想していた範囲内からは、完全に外れてましたね

確かにライブパフォーマンス✖ダークファンタジーでした。

シュールでブラックで難解なお伽噺。

どんな作品も観た人(読んだ人)によって、違った感想になるのは当たり前ではあるんですが。

登場人物それぞれの過去、現在、未来、そして全員の出会いと別れの意味を、いくらでも考察出来てしまう。

それが出来るのはお伽噺だからこそかなと思います。いろんな解釈が出来る余白があるからかと。

 

 

ざっくり言うと、世界から存在をスルーされ疎外されてきた、人ではない異形のものたちが出会い、

人の世界で居場所を見つけ、SNSなどでバズったりして楽しく暮らしていたのに、ある事件が起きたことによって

今度は一転バッシングの嵐に。仲間うちに亀裂が入り、結果としてバラバラになってしまうというお話。

 

 

人類が生まれてからずっとある普遍的な問題に、現代的な問題も無理なくストーリーに取り込んでるのが凄いなと思います。

同族からもいじめられたり、はじかれたりして居場所が無かった者たちが、やっと見つけた居場所。

なのに鬼の子は「人のフリ」をして楽しく過ごしていることに疑問を持ってしまう。

それは偽り。本来の自分じゃない。

なんでそのままの自分を受け入れてくれないの?なんで自分たちは我慢しなきゃいけないの?それは悲しい問いで

 

確かにそのままの自分を受け入れてほしいというのはわかります。人間社会でもあるあるですものね。

ただ大なり小なりみんな我慢してるのが社会というものなんだよ、としか言えないかな

人を殺傷したい、他人の物を盗みたいという衝動は、社会で生きていく限り許されない。

お互いに譲り合って生きていくしかない。

 

 

これからどうする、となった時、吸血鬼さんが街に来る前にいた「森へ帰ろう!」と提案しますが、

蜘蛛男さんは反対します。「一緒にいない方がいい。」「また誰かを傷つけてしまう。」

割とキレやすいキャラですが、本質は優しいみたい

諍いが起きた時に仲間を傷つけてしまったことで自分が傷ついている。

それに対して吸血鬼さんは「嘘でもいいから」「また森で会おう」と言うんですよね

 

「ウソでもいいから」

 

楽しい時間は確かにあった。

その思い出を胸にそれぞれ旅立っていくけど、またどこかで会えるかもしれない。

森へ行ったら誰かが待っていてくれるかもしれない。

そしてみんなで笑いあえる日がくるかもしれない。

 

そんな希望を残した終わり方でした。

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ミュージカル「七色いんこ」

2024-09-17 | OG

ミュージカル「七色いんこ」大阪千秋楽に行って来ました。

すっごい楽しかったですおススメです。

 

かいちゃん(七海ひろき)の原作未読でも大丈夫、むしろそのまま来て!

というお言葉に従い未読で行きましたが(いつものことか

ちゃんと話に付いていけましたし、展開にメチャクチャ新鮮に驚いたので良かったかも

ただ舞台上同時進行で色んな人がいろんなことをしてて、見たい人がいっぱいで全然目が足りな~い!

東京へは行けないので配信で答え合わせをしようかな

 

かいちゃんはカッコイイし、面白くて楽しかったけど、

それだけで終わらないのがさすがというか、手塚先生らしいなと思いました。

社会性のあるメッセージがちゃんと入ってるんですよね。泣くとは思ってなかったわよ

 

いつかは劇場で拝見したいと思ってた藤田さんに会えたのが凄く嬉しかったです

いんこの師匠トミーとの関係性がホントに人生の師匠でもあるのね。

素敵でした。

 

最後の終わり方も、なるほど!な終わり方で、それからどうなったんだろうという余韻がいつまでも残ります。

結構長い作品だと思うのに、良くまとめたなと思います。もしかしてシリーズ化とかある?なんて思ってたんですが

潔い終わり方でした。

 

 

この公演アドリブに強い人が揃ってて、どこからどこまでが台本なのか全然わからない

毎日違うんだろうな~。

東京大楽にはどうなってるんでしょうね

直也さんを止めれる人はいるのか?

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かいちゃんのおかげで

2024-06-29 | OG

月組公演も残り少なくなりました

大劇場組で基本遠征はしないので、東京に行ってしまうとその公演は終了

さすがに今回は東京遠征を企んでいたんですが全滅したので残るは前楽と大楽のライビュだけです

いつもなら公演ラインアップやポスターや配役から、次の月組公演に向けて妄想して

時々他の公演を観に行ったりして気を紛らわせるんですが。

もう、次は無いんですよねぇさすがに堪えます。

 

やることが無いので溜めていた録画をボチボチ消化していた中で、かいちゃん(七海ひろき)が声優で出演していた

NHKのアニメ「烏は主を選ばない」を見始めたら止まらなくなってしまいました

 

10年ほど前、八咫烏シリーズの第1巻「烏に単は似合わない」を読んで、凄く面白かったんですが、

忙しかったからか続きは読まずじまい。

でも原作面白かったし、かいちゃん出るなら見ようかなと見始めたら、あっという間に録画分は終了毎週リアタイすることに

それで、なんでアニメのタイトルが2巻のタイトルなんだろうな~と思いながら見てたら、

宮廷の中と外の話で時系列的には同じだったからなんですね

1巻の話はうっすらとしか覚えてなくて確か一番ヤバイのはこの子だったよな~とか、

この人はまた後で出て来るんじゃなかったっけ?っていう程度。

 

最終回まで見て面白かったら最初から読み直そうかなとか思ってたら仰天の展開で

我慢できなくなって2巻を買いに走りました

2巻を読んで、次回を見る前に1巻も読み直そうと思ったら見つからない

捨てるはずが無いと家中大捜索してやっと見つけたのはなんとリビングの棚灯台下暗し~でした

それからすっかりハマって次々読んでます昔と違って時間的に余裕がありますしね

だいぶ家の中のことが滞りましたけど

 

昔から、かいちゃん切っ掛けで沼ることがよくあって銀英伝、サンファン、とうらぶ、そして今回の八咫烏シリーズ。

寂しくて仕方ない時期を、おかげで紛らわすことができて感謝しています

そのアニメ「烏は主を選ばない」は今夜第13回、そして来週特別総集編が放送されるんですが、

最終回とは書いてないんですよね。ということはまだ続きがある?原作の第1部を全部やるんでしょうか?

今夜リアタイしたらわかるかな?

そして来週の特別総集編は副音声でキャストトークがあって、かいちゃんも参加するそうなので、それも楽しみです

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演劇ドラフトグランプリ2023《追記》あり

2023-12-14 | OG

2回目の今年は座長の一人に、かいちゃん(七海ひろき)、拡樹くんがナビゲーターで出演だったので、

なんて私得なイベントなのというわけで配信でしたが見ました

初めましての人もいましたが、よく知ってるって人がいつの間にか増えてましたね

すっごい楽しかったです

 

去年は武道館でやる1回限りの演劇バトル、って何???って感じでスルーしてしまったんですが

まあ発想がスゴイです

1チーム5人、制限時間20分、セット小道具は役者が持ち運べる物、衣装替えは無しという条件。

演出家もテーマもくじ引き、メンバーは野球のドラフト会議みたいに座長が指名していき、

被ったら抽選でその様子も配信するというのが凄いですよね。徹底してエンターテイメントにしている。

 

審査員は主要少年漫画誌の編集長が勢ぞろいそれにステージナタリー編集長と、あっきーさん(中川晃教)、司会は山寺宏一さん。

審査員の評価に会場と配信の投票でグランプリが決まります。

演劇をランク付けして評価するのは抵抗ありますが、プロデューサー兼座長の一人まっきー(荒牧慶彦)や拡樹くんも言ってましたが、

今の状況や流行り、評価する人たちがその時何を求めているかといったことで決まると思うので、優劣というわけではないと。

ホントに5チームのお芝居のテイストも内容も見事にバラバラでどのチームに投票するか真面目に悩みました。

 

出演者は2.5次元舞台で活躍してる人が中心で、観客も若い女性が多かったと思います。

まあ2.5に限らずどのジャンルでも男性客は少ないですけど

でも今回は原作無しのオリジナル5作品。会場は武道館であまり演劇向きとは言えないかもしれませんが

センターステージでその周り360度客席という、演劇ファンでも経験はそんなにないかもという場所で。

内容も演出の仕方もバラエティーに富んでいて、大きなセットや凝ったお衣装が無くても、

様々な表現が出来る演劇の面白さ楽しさ可能性に、気づいてくれた人が沢山いたのではと思います

 

《追記》

最近Ⅹ(旧Twitter)で「演劇を観に来る若い人がいない」という演劇関係者らしい人の嘆きを見かけたんですけど

一部界隈は賑わってるんですけどねぇ。その方にとっては商業演劇は眼中に無いってことでしょうか。

テレビドラマで視聴率が高いから傑作、低いから駄作というわけではないように、客が入らないから駄作というわけではないです。

ただ自己満足に陥ってないか、独りよがりになってないかという問いかけは必要では。

演劇のジャンルに対してもっと柔軟に、演劇界全体を俯瞰して見られる人が関係者に増えればいいなと思います。

 

 

 

戦争を扱ったチームが二つあったのは、ご時世だなと思います。アプローチは全く違いましたが。

グランプリになったのは沖縄戦下の少年たちの初恋と友情を描いたもので、泣いた人も多かったのでは。

ガチ演劇でしたね。わずか20分という短い時間に表現できるのが素晴らしかったです。

 

私が投票したのはもう1チームの方。

世界のどこかの紛争地に生きる少年と、サンタとトナカイの物語。ファンタジー好きなので

泣かされましたがちゃんと笑いもあって。

ただのふんわりしたおとぎ話ではなく、色々なことを考え始めると意外に深い内容だなと思いました。

 

かいちゃんチームはドラフトの段階で一番「治安悪そう」って言われてて

本番で全チームが入場する時も、姐さんと子分たち感を出してきてお芝居もそっち方面に行くのかと思いきや全然違いました。

完全にコメディに振り切ってて、話しが二転三転して最後まで目を離せないメチャクチャ面白い作品で、何度も大笑いしました。

カッコイイかいちゃんも、ダメダメだったり、オタ芸したり、色んな、かいちゃんが見られて楽しかったです。

どちらのチームに投票するか最後まで悩みました

かいちゃんチームも凄かったですけどね、ちょっと短い時間に盛り込みすぎたかな、という気がします。

 

 

かいちゃんが5人の座長の1人に抜擢されて、紅一点なのに全く違和感無いのがさすがでした

もしかして女性役?って思いましたが普通に男性役でした

 

卒業して4年半、他のOGさんとは全く違う道を歩く、かいちゃんをハラハラしながら遠くから見守ってます。

いつも新しいことに挑戦しつづける、かいちゃんホントに凄いです。

自己プロデュース力があるのは知ってましたが、もしかしてコミュ力お化けだったんですかね

どんどん人脈を広げていって、そこからまた新しいお仕事の声がかかったりしてるんでしょうね。

来年の、かいちゃんも楽しみです。

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語③

2023-03-26 | OG

続き。ネタバレ全開ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その名も無き男に「物語はいつかは終わる」どうするつもりだ?と、一文字則宗(綾凰華・98期)が尋ねると、

いつまでもこの世界が続くとは思っていない。だからこの源氏物語の世界がある間に、

自分は光源氏として生き、光源氏として死ぬつもりだと答えます。それから地中深く骨を埋めるのだと。

その骨が遥か未来に発見された時、物語は歴史になり、そうすれば紫式部様は地獄に落ちないで済む、と

 

「嘘を本当に、物語を歴史に」

トロイの遺跡が発見されて伝説が歴史になったみたいに

なんか急に話のスケールが大きくなったというか壮大に。

そしてもの凄く気の長い話だな~

 

 

部隊がこの時代に来た時、そこが物語の世界に変わっていると認識出来ていたのは大元である光君と、小少将の君、

多分藤壷女御、それに六条御息所だけでした。

本編でない隙間の時間(=行間)になると正気を取り戻し、物語の外へ行こうとした小少将の君。

式神を使ってそれを阻止しようとした六条御息所。

六条御息所はなぜそれを認識でき、そして光君を演じている男に協力するのかわからなかったのですが、

のちに六条御息所を演じていたのは中宮彰子とわかります。

 

物語の他の登場人物たちも、次第に自分が物語の中の人間だと理解できるようになっていき、

光君への恨み言やら、自分の設定に対する文句や愚痴を言うようになっていくのですが、

刀剣男士たちが来た時点で物語には矛盾が生じ、破綻が始まっていたから、のようでした。

歌仙兼定(七海ひろき)や大倶梨伽羅(彩凪翔・92期)が、一時的に光君に成り代わったのも影響したのかもしれません。

(そのくだりは同じ光君でも個性が違っていてだいぶ面白かったです

まあそもそも源氏物語の中に刀剣男士は存在しないですからね

 

一文字則宗と山長毛(麻央侑希・94期)に、藤壷女御を演じていた紫式部が、

物語の登場人物に現世と同じ様に、苦しみ悩み争いそして死を与えたことに対する後悔を話します。

物語ることを知った以上物語ることをやめることは出来ないと言っていた紫式部なのに

小説や漫画、映画・演劇など、物語ることをやめられない創作する人たちの業、のようなものを感じました

末満さんもそんな後ろめたさのようなものを感じることがあるんだろうか、なんて。

凡人には到底わからないですけど

 

それに対して彰子は物語への憧れ、源氏物語への熱い想いを少女のように目を輝かせて話すんですが、

それは現代に生きる少女たちと少しも変わらないんですよね

紫式部も中宮彰子も、現世の様々な制約や呪縛から自由になり、世界に空想を広げられたから物語を愛した。

でもそれは女性だけに限ったことではありません。

中宮彰子も源氏物語のファンだからこそ、光君を演じている男に共感してしまったのかもしれない。

 

そんな素晴らしい世界を私たちに与えてくれた、作者である紫式部が悩み苦しみながら

心を残しながら亡くなって行ったことが残念で仕方がない、と言う彰子。

って、エエッ今なんて

 

つまり源氏物語に変わる前の世界は源氏供養の世界で、どちらも現実(=歴史)ではない物語の世界、ということに

刀剣男士が歴史を守るために存在するように、六条御息所たちは物語を守るためにいるのだと

 

藤壷女御(=紫式部)の死を経て最後の戦いの場面に。

式神や時間遡行軍との闘いですが、いつものように刀剣男士一人ずつの殺陣の見せ場になります。

劇中に出て来るセリフの中には、ゲーム内で使われるているものがちょいちょいあるんですが、

戦闘シーンでは特に、ゲーム内で使われるセリフがてんこ盛りこんなにあったかなって思うくらい色々出て来ます

それに刀剣男士それぞれの殺陣は、刀種や逸話などの背景を反映していて個性があるので、

実際にゲームをやってみるとそれがわかって楽しいです

 

そして「雲隠」の帖での光君との最終決戦へ。

「雲隠が何もない物語なら、僕たちが語ってやろうではないか。物が語る、ゆえに物語と言うだろう!」

そう言い放ち部隊を率いて出陣していく歌仙兼定がカッコ良すぎ

 

そして迎え撃つラスボス光君あなた優雅な平安貴族じゃなかったの?

白いお衣装がなんか中華っぽかったです。「蘭陵王」の、かちゃ(凪七瑠海)のお衣装を思い出しました。

 

物語の世界が崩壊に向かっているとはいえ、さすが源氏物語の主人公。

刀剣男士の部隊全員を相手にしているのに一歩も引かない

それでも一人対六人ではさすがに分が悪く、次第に追い詰められていく光君。

 

歌仙兼定は最後のとどめを刺そうとして、突然止めてしまいます。

光君を演じている名もなき男がやろうとしていたことを思い出したから。

光君がここで華々しく死ぬことは、彼にとって計画通りだから

 

そこへ光君と関わった女性たちが現れ、恨みつらみを述べて殺そうとしますが殺すことができません。

恨んでいてもやはり光君を愛しているから。それでこそ「源氏物語」なのでしょう

最後に光君の元へ来た若紫にも出来ないと言われますが、愛するお前に殺されるなら本望だ、さあ、

と殺させようとするのがね~自分の望みのために幼い子どもも利用しようとする男にってなりました。

 

それは歌仙くんも同じ気持ちだったようで、結局最後のとどめを刺したのは歌仙兼定でした。

光君を演じていた男が死んだことで、役目を終えた女たちは消えていきます。

でも、それで終わりではありませんでした残っていた時間遡行軍が現れて男の遺体を持ち去ったのです

 

あっという間の出来事で、歌仙くんは追おうとはせず行かせてやります。

それに対して山長毛が「あの男に同情したのか」と僅かに咎めるような言い方をするのに、ちょっとヒヤッとしました。

歌仙くんは「土の下にはいろいろなものが埋まっている。」古代の神話から土地土地の伝説まで。

源氏物語が埋まっていたとしても大したことではない、と言い切るのが面白かったです。

 

まあ確かにそうかもしれません。今でも地方の蔵から新しい史料が発見されたり、

つい先日も4世紀くらいの古墳から、国宝級の蛇行剣と盾型の鏡が発見されて驚かされましたからね

ただ研究者の一人が、もし発見の経緯を知らなくて、その物だけ見せられたら偽物と鑑定するだろう、と話してましたから

真贋を見究めることは簡単ではないようです。

 

最後にもし自分たちのいる世界が(現実ではなく)物語だったらどうするか?と大倶梨伽羅に問われた歌仙くんは

源氏物語がそうであったように、この物語に心を寄せてくれる人たちがいるはずだから、それに報いたい、と答えます。

「僕は文系名刀だからね、風流の何たるかを教えてあげるよ!」

 

 

鶴丸国永が无伝で、三日月宗近にこの戦いが永遠に終わらなかったらどうする?気が狂わずにいられるか?

と訊いていたのを思い出しました

舞台を観ている私たち審神者が、彼らに終わりのない戦いを強いているのだと思うと、胸にちくっときます

そして時の政府もなかなか胡散臭い

源氏物語の世界に出陣した部隊が、実験用の擬似本丸だということが初めの方で明かされていて

」ってなりました。

 

更に元々持っていない逸話が付与されていて(そ、そんなことが出来るとは

歌仙兼定は細川忠興から妻ガラシャに譲られたという逸話、

大倶梨伽羅には伊達家に渡らず、徳川将軍家にあり続けたという逸話が

二振りとも戦いの中で本来の逸話を思い出し、結局元からある逸話の方が強いという結果に。

 

それを観察しているのが、一文字一家で彼らも本来無い別の刀剣男士の逸話を付与されますが、

刀としての逸話の他に一文字一家であることが彼らのアイデンティティの一つであるために、

惑わされることがなかったようです。

なんか闇ですよね

 

これからの展開に目が離せないです。

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語②

2023-03-22 | OG

光源氏の役は、あきらくん(瀬戸かずや・90期)でした。

発表があった時、あきらくん刀剣男士じゃないんだ、ちょっと残念って思ったのは私だけではないのでは

それでも出陣先が源氏物語なのでかなり大きな役なんだろうな、とは思いましたけど。

 

実際に観てみたら、めちゃくちゃヤバイ役でしたね~

そもそも光源氏自体、現代の感覚からしたらとんでもない犯罪者ですけど

気になった方は、今アーカイブ配信中なのでご覧くださいね

 

ところでタカラジェンヌの愛称は、たいてい本名由来か芸名由来なんですが、あきらくんはそのどちらにもあてはまらなくて

???ってなってる刀ステファンの方もいらっしゃるかもしれません

「あきら」という愛称を付けたのは同期の、まりもちゃん(蒼乃夕妃・あおのゆき元月組トップ娘役)。

あきらっぽい、という理由で付けた、のが定着したようです

あきらは「天使なんかじゃない」に出て来るキャラクターだそうです。

 

その、まりもちゃんは刀ステファンにはお馴染み、将軍義輝様役の中河内雅貴さんの奥様。

意外なところでつながってるものですね

以下ネタバレありますよ。何というか驚きの連続でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりは平安時代に部隊が出陣すると、紫式部に頼まれて「源氏物語」の原書数冊を抱え、

物語の外へ行こうとして妖に襲われた小少将の君を助けるところから。

 

そこで知らされたのはその時代が源氏物語の世界に変わっていること、紫式部の願いは物語を破綻させること。

つまり物語を改変して矛盾を生じさせて破綻させれば、源氏物語の夢から覚められる、ということで、

いつもは歴史改変を阻止する刀剣男士が、物語を改変する側に回ることに

 

まずは情報共有が大事、というわけで源氏物語の概略の説明をしてくれますし、

お芝居の流れの中で、つまりこういうことだよね、と整理してくれるのでとても親切

雨夜の品定めとか、空蝉を口説くところとか好き放題言ってて、今の世の女性からするとムッとするところも、

彼らが代わりに憤慨してくれたり、ツッコンでくれるので、ちょっとホッとします

千年経っても変わらない絶望感はありますが

 

 

光君あきらくんが、よどみなく滑らかに滔々と口説き続けるのが何しろ凄い

悪いことをしているとは欠片も思って無いので始末に悪いです。

口説くのも空蝉の手を取って見つめるのも押し倒すのも、やることなすこと全部イケメンで腹立つ

あきらくんじゃなかったら許せんわこの場面だけを観てもリアル男子でなくてよかったなと思いました。

ドラマや映画ならまだしも舞台は生ですから余計ね

 

それにいちいち反応してツッコムのが、しゅうくん(汐月しゅう・90期)の南泉一文字で。

同期の掛け合いになってて、めちゃくちゃ間がイイので会場中に笑いが広がってました

 

 

物語を破綻させるために、中心人物である光君を殺そうとしますが、源氏物語に光君の死は描かれていないので殺せない。

そしてそれを光君も自覚していて、現実なら刀剣男士に敵わないだろうがこれは私の物語だから、設定も変えられると豪語、

虚構の世界に君臨するラスボス感が凄かったです

 

源氏物語に光君の死は描かれていませんが、欠落した41帖雲隠は前後の帖から光君の死が暗示されています。

ところが雲隠は章題だけの白紙の帖なので、内容は作者である紫式部の頭の中にしかないことから、

光君を殺せるのは紫式部だけではないか‥‥‥

ただ小少将の君がこの世界で弘徽殿の女御を演じていたように、

もしかしたらこの世界のどこかに紫式部がいるのではないか、と探すことに。

 

更に同じ様に光君を演じている男に成り代わることが出来れば、突破口が開けるのではと

力づくで成り代わるつもりで光君のところへ歌仙兼定(七海ひろき・89期)が行くと、

相手はあっさりお前に譲ろう!と代わってくれるんです

 

そこで光君でなくなった男にお前は誰だと問うと、

「私は誰でもない。取るに足らない、歴史の狭間で生きる者だ。」という驚きの答えが

更に、ただ紫式部様をお救いしたいだけだと。紫式部を救う?

 

そして歴史の狭間人まさかここでまた出て来るとは思いませんでした

一時的に歴史の表舞台にいたことがあっても、その後の消息が不明で歴史に埋もれた人、というような意味なのですが、

だからこそ、表面の歴史の裏で動きやすいので、時間遡行軍に利用されやすい。

織田信長の家臣だった黒人の侍弥助みたいに

 

小少将の君は、それらしき男のことを紫式部に聞いたのを覚えていました。

ある日紫式部を訪ねてきた源氏物語の熱列なファンのことを。

紫式部を神かなにかのように崇拝していて、会えたことをとても喜んでましたが、

心配なことが一つある、それは物語が嘘だ、ということだと

 

って、エエファンなのにそういうこと言うんだ、酷くない?と思いましたが、

実はそういう仏教の考えがあるようで、嘘は罪悪→嘘をつくと地獄に落ちる➝物語は嘘➝紫式部は地獄に落ちるとなるらしい。

それに対して紫式部は「物語は嘘。でも物語ることを知ってしまった以上止めることは出来ないので、いいんです」

 

山長毛さん(麻央侑希・94期)によるとそれはまるで、能などにある「源氏供養」だそうで。

地獄に落ちた紫式部が光君と自らの供養を僧に頼むという物語。

男には崇拝する紫式部が地獄に落ちて苦しむ未来が耐えられなかった

 

つまりはたった一人のファンの妄想に、時間遡行軍が手を貸して始まった暴走

いや凄いですね今の時代で言うならヤラカシ、厄介オタってところでしょうか?

作者が頼んだわけでも無いのに‥‥。

とはいえ男の方は紫式部に対して何の見返りも求めておらず、言わば無償の愛なんですよね

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語

2023-02-27 | OG

かいちゃん(七海ひろき)始め宝塚OGが出演した舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語について。

ネタバレ無し、全体の感想。

 

色々凄かったですアンサンブルさんまで全員女性で、刀ステとしては異色の作品でしたが、ちゃんと刀ステでした。

滅茶苦茶殺陣が多くて、あれだけの量を1日2公演とか大変だったと思います

怪我無く全員で大楽まで完走できたのが何より素晴らしかったですし、良かったなと思います。

拡樹くん(鈴木拡樹)や、まっきー(荒牧慶彦)の殺陣にはスピードもパワーも遠く及びませんでしたが、

二人は初演の頃から、男性キャストの中でも神的にキレやパワー、スピード、美しさが段違いなのでね

男性刀剣男士でも殺陣が初めてだったり、舞台経験の浅い役者さんも結構いて、

そういう方たちと比べたら全然遜色なかったですし、

大楽の頃には短い期間によくぞここまで来たなと感動するくらいレベルアップしてました。

 

刀ステはどの作品も緻密に良く練られてて単体で見ても面白いですし、

シリーズ通して見るとまた違ったものが見えてくるので面白いのですが、今回のもヤバかったです

宝塚ファンや源氏物語ファンなど、今作が初刀ステの方もいらっしゃったと思いますが、

出来れば円盤や配信、CSの放送などで過去作も見てほしいなと思います。

 

出陣先は源氏物語。公開されていたキャストは刀剣男士、光源氏を除くと源氏物語に出て来る女性ばかり。

小少将の君がただ一人実在の人物で、紫式部の唯一と言っていい親友で若くして亡くなったのを、

随分嘆いていたと聞いていたので、そこが起点なのかなと思っていたんですよね。

制作側と末満さんに見事にひっかけられました

そんな素人でも簡単に思い付くような展開になるわけなかったです

 

物語と現実(=歴史)が反転している世界

構造が何層にもなっていて眩暈がしそうでした

更に舞台上は現実世界ではなくゲームの世界なわけですから、刀ステの世界の根幹にかかわるワードは出て来るし、

「時の政府」の闇の部分は垣間見えるしで

歴オタでヅカオタで物語大好き女子な私だけでなく、全てのジャンルのオタクに刺さりまくる内容だったと思います。

 

 

源氏物語の一部が書かれた大きな幕が落ち、鮮やかな十二単を着た女性たちが居並ぶさまは

それは華やかで煌びやかで、刀ステじゃないみたいでした

 

刀ステは場面転換に照明を使うことが多くて、いつも綺麗だなと思うんですが、

今回は最初に出て来た源氏物語が書かれた大きくて薄くて軽い、空気を良くはらむ布が使われることも多くて、

まるでマジックを見てるみたいに人が消えたり出てきたりで、面白い使い方だなとビックリでした

 

 

余談になりますが3月31日に「映画刀剣乱舞-黎明-」が公開されます。2019年に公開された作品に続く第2作。

刀ステシリーズと俳優さんが一部重複してますが、また別の本丸という設定です。

前作も超面白かったので今回も期待してます。機会があれば是非ご覧下さい

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語の出演者たち

2022-12-18 | OG

昨日の刀ステチケットに続き、今日は月組先着順チケット争奪戦に参戦。いやぁ疲れました。ニ連チャンはキツイです

贔屓組なのにやらかすところがもう自分残念すぎるそれでも粘って何枚か確保しました。

 

 

さて5月に刀ステ禺伝の情報解禁で、かいちゃん(七海ひろき)歌仙兼定、翔くん(彩凪翔)大倶梨伽羅で上演されることが発表されました。

8月には新たに宝塚OGから、あやなちゃん(綾凰華)一文字則宗、ゆっこ(麻央侑希)山長毛、あっきー(澄輝さやと)姫鶴一文字、

しゅうくん(汐月しゅう)南泉一文字と、あきらくん(瀬戸かずや)光源氏が発表に。

 

この時点で「物語に侵食され反転した世界」と言っていたのでもしかして、男女の役を逆にして、

男性キャストに女性役を振るつもりなのかなと思ってたんですよね。それもアリだなと思うんですよ。

宝塚でも美人さんほどイケメンになりますが、外は外でイケメンほど美女に化けれますから

 

そういう人が何人もいて、昔かいちゃんがパーソナルブックで扮装した「xxxHOLiC」の舞台版はオールメール作品で、

放送で見ましたが、全然OKでしたからね

侑子さんをやってたのがミュージカル刀剣乱舞で、癖強でムキムキな千子村正という役をやってる人だと知った時は驚きましたけど、

とっても綺麗でした役者さんって凄いな、と思いましたわ

 

ところが10月に追加キャスト、数日前に更に追加とアンサンブルキャストが発表されてみると全員女性ということに

源氏物語に出て来る女性たちはともかく、時間遡行軍も演じるはずのアンサンブルさんたちまで女性とは

ここまで徹底してくるからには、男性キャストが一人だけ入るということもなさそうかな。

映像とか声だけの出演はあるかもしれませんが。

 

女性でも殺陣やアクションが好きで頑張ってる方は沢山いらっしゃるでしょうし、これまでそういう人を何人も見かけたことがありますから、

きっと選りすぐりを集めてきたのではと期待してます。アクション監督も引き続き栗田さんですし。

かいちゃんたちも負けていられませんね殺陣の事前稽古をすでに始めてるようなので怪我に気を付けて頑張ってほしいです。

 

キャストを見渡してみると、改変のきっかけを作ったらしい紫式部は出て来ないみたいですね。

代わりに唯一実在の人物である小少将の君が入ってる。この辺りに何かあるんだろうな、という気はします。

 

そして以前見かけたことがあるんですが、この作品に出て来る刀剣男士たちは元主たちが、源氏物語に何らかの形でかかわってるから選ばれたのではという人がいて、

なるほどなと思いました。

確かに武士の時代に教養としての「源氏物語」があったと言われてるのであるかもしれないですよね。

大名をはじめとする武士が女性作家の作品を珍重するというのも面白いなと思いますが

 

 

刀剣男士の中で特に難しそうなのは、則宗と姫鶴ちゃんでしょうかね。与えられた資料が少なすぎる。

他はアニメや舞台に出て来るので参考にできますが、ゲーム以外では初登場なわけでこれ以降のイメージに影響するでしょうから責任重大かも

特に姫鶴ちゃんはイベント任務とかにも出てきてないので、話し方とか立ち居振る舞いとかどんな性格なのかとか、考えるの大変だろうなぁ。

ただ、あやなちゃんも、あっきーもお芝居信頼できる人なので、きっと素敵に仕上げてくれるだろうと思ってますよ

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刀ステキャスト情報解禁第2弾、宝塚OGから5人

2022-08-01 | OG

5月に情報解禁されて刀ステファンを震撼させた舞台刀剣乱舞「禺伝矛盾源氏物語」。

他のキャストはどうなるのかな~と思ってましたら、今日情報解禁されました。

 

歌仙兼定(七海ひろき)、大倶梨伽羅(彩凪翔)以上既出。

新たに発表された刀剣男士は

一文字則宗(綾凰華)、山鳥毛(麻央侑希)、姫鶴一文字(澄輝さやと)、南泉一文字(汐月しゅう)、

そして歴史上の人物と書いてありますが、正確には物語の中の人物ですよね。

光源氏(瀬戸かずや)

 

まさかのここで、一文字一家そして全員宝塚OG

更に、あきらくん(瀬戸かずや)が光君とは

いや驚きましたわ~

 

この中に行方不明の紫式部がいないので、第3弾の発表があるんでしょうか

そして一文字一家が勢ぞろいしてるのに、日光一文字がいないのも気になります。

刀ステで度々登場してキーになってる、黒田官兵衛様の福岡藩に伝わった刀ですし。

 

それに意味があるのか無いのか呟いてる人がいましたが、学年が逆転してるのも気になります。

あやなちゃん(綾凰華)が98期で最下なんですよね。一文字則宗は福岡一文字派の祖で、ゲーム内では“御前”と呼ばれてるのに。

ゆっこ(麻央侑希)は94期で、山鳥毛はゲーム内では“お頭”呼びされてます

あっきー(澄輝さやと)91期、しゅうくん(汐月しゅう)90期。

ちなみに源氏の君あきらくんは、しゅうくんと同期の90期。

 

そしてまさかね~偶然だよねとは思うんですが、月組OGがいない

(宝塚には花月雪星宙の5組があります)

刀剣乱舞の世界観ってその場の思いつきじゃなくて、先の先まで考えて作られてるみたいなので、こちらも色々考えすぎてしまいます

 

最初に情報解禁された時に別本丸の話で、「これは刀剣男士と言えるのか?」と言われてましたし、

歌仙くんと伽羅ちゃんが涙を流していたのは、自分たちが矛盾した存在、否定されるべき存在と知ったからなのでは、と思ったり。

物語に侵食され反転した世界、って何それ、怖いんだけどって思ったり。

ホントにどんな展開になるのか全然予想出来ないです

 

殺陣に関しては、拡樹くん(鈴木拡樹)や、まっきー(荒牧慶彦)のようにはいかないでしょうし

出身の組によっても多少の差はあるかもしれませんが、みんな殺陣の経験はあったと思いますし、

ダンサーとか動ける人ばかりで、真面目で負けず嫌いな人たちなのでお稽古めちゃ頑張ってくれると思います。

それに何より刀ステの時間遡行軍さんに対しては、全幅の信頼を置いているので大丈夫と思います。

 

一足先に刀ステの舞台に立っていた、かいちゃん(七海ひろき)は根っからのオタクなので

新刀剣男士たちにレクチャーするんじゃないかな~

宝塚で「銀河英雄伝説」をやった時には、タカラヅカスカイステージの番組内で「銀英伝講座」やってましたからね

「よくわかる刀剣乱舞講座」とかやりそう~

 

刀ステの過去作品を見てみたい方は、配信もありますし、

CSを見れる方は日テレプラスで8/20、8/21に一挙放送があるので見てみて下さい

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