ご無沙汰していますお盆だからお休み、というわけでもなかったんですが更新が空いてしまいました
月組「チェ・ゲバラ」やっと観て来ました。
お盆に丸かぶりで予定を組むのが難しかった上に、その予定が狂ってしまい、危うく見損なうところでした
観れて良かったです。そして今日はもう千秋楽ですね、おめでとうございます
題材が題材なだけに、若干男子率高めな感じでした。
原田くんらしく、上手く纏まってたと思います。なんというか‥‥‥理事様(轟悠)×原田くんでまた賞を貰いそう
大絶賛はしませんけど、クソ~原田なのに泣いちゃったじゃねーか、な1幕でした
原田くんって恋愛を描くのが下手なんですよね~。っていうか今いる演出家で上手い人の方が少ないのでは?
ぜひ柴田先生を見習ってほしいですだって宝塚ですからやっぱり基本は恋愛物でしょう
でも今回はまぁまぁだったかな~
特に、はーちゃん(晴音アキ)の踊り子レイナと、ぱるくん(礼華はる)ルイスが切なくてね。
カップルが何組かいると、話に厚みが出ますね。たとえ殺伐とした革命が題材でも。
どんな時代、どんな場所にも男女の出会いも日常の生活もありますから。
理事様は相変わらず自前ですか?なお髭が良くお似合いビジュアルもゲバラに寄せててカッコ良かったです
でもね、理事様といえども中身は女子なんですよね身長そんなに無いですし。
革命に身を投じてからの戦闘服も似合ってましたけどね、
漢らしくというか武闘派らしく見せようと、ノシノシ厳つく歩いてるのが、ちょっと違うのではと思いました。
初めの方のスーツを着た医者時代や、ゲリラの訓練を始めた頃の方が、自然に男らしくて良かった気がします。
おだちん(風間柚乃)カストロ。大丈夫だろうと思ってましたけど、素晴らしかったです
舞台レポートでも“学年詐称疑惑”出てましたね理事様に対して一歩も引いてない。
この学年で理事様と対等に渡り合うなんて、なかなか出来ることではないでしょう。
度胸ありますね。(内心はわかりませんけど)
路線の男役でここまで上手い人は久しぶりじゃないですかね。どこまで成長するか楽しみです。
ただ最近新公や代役も含め、おっさん役が多いんですよね次回は若い役が来るとイイんですけど。
まだ新公学年で若いので、上手いからってオッサン役ばかり続かないようにお願いしたいです
ところで作曲は誰だったんでしょう?(プログラム買わないダメファンなので)
理事様は元々歌上手くないですけどじゅりちゃん(天紫珠李)や、おだちんもあんまり上手くなかったです。
歌いにくかったんでしょうかね
理事様といえば、「凱旋門」の頃よりは良かったですけど、やっぱり声がカスカスですね
その上戦場のシーンが多かったので、叫んだり怒鳴ったりが多くて、聞いててもちょっとツラかったです。
この公演97期の二人の活躍が目立ってました。蓮くん(蓮つかさ)と、やすくん(佳城葵)
一体何役演ってるの?な切っても切っても出てくる、やすくんが面白すぎました
蓮くんもホントに上手いわ~。ミゲルの心の動きの説得力が素晴らしくて
二人ともこれからの月組の戦力として頼もしいです
1幕は革命成功までの道筋が、緊張感を持って描かれててドキドキしました。
それに対して2幕はちょっと緩かったかなぁゲバラとカストロたちがすれ違っていくのが、ちょっと観念的、というか。
カストロは国の舵取りをしなきゃいけないので辛かったんじゃないでしょうか。
理想主義者と現実主義者と。理想を語るだけでは国民を食べさせることは出来ませんものね。
ただ本当のところの二人の関係性はわかりませんけど、お芝居の中では、二人は誰よりもお互いを理解しているんだろうなと思いました。
それだけに辛い幕切れでした。
こういう作品を見ると、アメリカ、ロシア、中国といった超大国の身勝手さ、振り回される周辺国の悲哀をつくづく考えてしまいます。
アメリカは世界の正義、世界の良心、のような顔をしてますけど、実際は違うのよね
今のトランプ政権のように露骨ではないけど、結局は自国が最優先。
いざとなったら同盟国も切り捨てられるということを、肝に銘じて付き合わなきゃいけない。
何があっても助けてくれる、なんて甘甘、脳天気すぎでしょ、と今の政府を見てて思います