水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語・余談

2023-03-26 | 日記

長々と刀ステ禺伝感想にお付き合い下さりありがとうございます

まあ感想と言うよりは、ごちゃごちゃになった頭の中をなんとか整理してみた、って感じですけど。

綺伝とか過去作を見てから見ると、また新しい発見があったりするんだろうな~

 

 

☆笹貫に会いに京博へ。

1月にゲームの刀剣乱舞に出て来る笹貫という太刀を見に京都国立博物館に行って来ました。

通常展示なので、すっごい安かったです

刀剣関係は刀より拵えとか刀装具の展示が多くて、それはそれで凄く面白かったです。

他に仏像とか日本画とか考古学関係とか、各室ごとに展示されてるのが見ごたえがあって行って良かったなと思いました

 

その中で一番印象に残ったのが実は、空海の絵巻物語で。

面白すぎて凄かったです

もうSFヒーロー物ですよ!日本人って昔から変わらないなぁ、漫画やアニメの源流はこれか?と思いました

イヤどこの国の人も同じなのかもしれないですけどね

あれを見せといて「物語は罪」と言われてもね~、説得力ないなと

宗教と一緒にするなバカ者!と怒られそうですが

 

 

☆TDCと永青文庫に行った話。

今回の禺伝はチケ運に恵まれなくて私自身は円盤先行で1枚押さえてたんですが、

大阪での公演期間が短かったせいもあるでしょうが、娘のチケットがどうにも出来なくて。

一般前売りに参戦、土日は勿論他の日もチケットが取れそうになかったので最終手段、

東京の平日を見に行ったらチケットがまだあったので、見切れ席でしたが行くことにしました

東京ドームシティホールがどんな劇場なのか行ったことがなかったので、つい好奇心もありましたし

 

でも初見で観る席じゃなかったな、というのが感想です

下手のバルコニー席で舞台にすごく近いので、リピートなら楽しむ自信がありますが

ほぼ真横から見る形になって舞台奥のスクリーンが半分見えず、舞台奥のお芝居も見えないので、

脳内補完してなんとか話についてはいけましたけど

次がもしあるなら、初見であの席はやめとこうと思いました

 

平日日帰り弾丸遠征で、観劇の前に永青文庫に行って来ました。

丁度歌仙兼定や古今伝授の太刀など細川の名刀の展示があったので

早稲田の街を通って行きましたがお洒落なお店がいっぱいで、さすが都会は違うな~、ってなりました

そして永青文庫は急坂の上にありました

「胸突き坂」って名前でした。そうでした、滅多にいかないので忘れてましたけど、東京は坂の町でしたね~疲れました

 

永青文庫の展示は素晴らしかったですけどね。建物の外観や内装、お庭も雰囲気あってワクワクしました。

歌仙くんは意外と実戦向きな印象を受けました。合ってるかどうかはわかりませんけど。

そして古今ちゃんの優美な姿形の美しさには、思わず見惚れてしまいました。

先日NHKの「英雄たちの選択」で取り上げられてましたね。詳しい話は知らなかったので面白かったです。

 

 

☆源氏物語について。

「物が語るゆえ物語」というのはシリーズを通して度々出て来る言葉です。

刀剣男士には逸話=物語があり、それによって存在し、強くしている。

「源氏物語」は日本文学史上最高傑作といってよく、つまりは物語として最強の存在なので、

源氏物語と対決するのは必然で、かなり初期からその構想が制作側にあったのかなと思いました。

宝塚OGを使うという発想がどの時点で出たのかはわかりませんけど

 

宝塚ファンならほとんどの人が「新源氏物語」や「あさきゆめみし」を履修済みなんじゃないでしょうか

公演をきっかけに現代語訳に挑戦された方もいるかもしれませんね。

「あさきゆめみし」は原作漫画の評価も高いので、受験生の時に読まれた方も多いのでは。

 

私自身は50年くらい前(!)与謝野晶子訳を読みました。

文体が美しくて内容も面白かったので最後まで読み切れましたが、どうにも主人公の光源氏に共感出来ませんで

友人は谷崎潤一郎訳を読んで、凄く良かったよ~、と言っててちょっと気を引かれたんですが

欠片も共感出来ない主人公で、あの長大な物語を読む気になれなくて、結局二度とは読みませんでした。

(最近の訳なら誰のがいいんでしょうね。娘が読みたそうにしてるので、おススメがありましたら教えて下さい

 

今考えたら浅かったな~と思いますね。子どもだったといいますか。

もしかしたら背伸びしすぎて、読むべき時期を間違えたのかもしれません

50年前でも今でも、光源氏がクズであることに変わりはないんですけど

 

禺伝を観てから、源氏物語ファンや中世文学を研究された方の感想をいくつか読んだんですが、

源氏物語受容の変遷とか、研究史にも触れられていて凄く勉強になりました。

劇中でも歌仙くんが「なぜ紫式部がこのような物語を書いたのか、興味深いね。」と言ったり、

光君を演じていた男が「作者はなぜ光君をこのような男として描いたのだろう」などと言ってましたが、

読んだ当時はそういうことはまったく考えませんでしたからね

 

この齢で読んだらもっと違った見方ができるかもと思いますし、

今中高生で禺伝を観たら、進路が変わっていたかもしれない、などと思いました。

 

来年の大河ドラマの主人公は紫式部ですね。いったいどんな物語になるのか、今から楽しみです

 

 

さて、禺伝関連の記事はこれで終わりです。だらだらと時間ばっかりかかっちゃいました

「応天の門/Deep Sea」の感想も書けよ!ってところですが、その前に綺伝の蔵出しBDを見よ~

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語③

2023-03-26 | OG

続き。ネタバレ全開ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その名も無き男に「物語はいつかは終わる」どうするつもりだ?と、一文字則宗(綾凰華・98期)が尋ねると、

いつまでもこの世界が続くとは思っていない。だからこの源氏物語の世界がある間に、

自分は光源氏として生き、光源氏として死ぬつもりだと答えます。それから地中深く骨を埋めるのだと。

その骨が遥か未来に発見された時、物語は歴史になり、そうすれば紫式部様は地獄に落ちないで済む、と

 

「嘘を本当に、物語を歴史に」

トロイの遺跡が発見されて伝説が歴史になったみたいに

なんか急に話のスケールが大きくなったというか壮大に。

そしてもの凄く気の長い話だな~

 

 

部隊がこの時代に来た時、そこが物語の世界に変わっていると認識出来ていたのは大元である光君と、小少将の君、

多分藤壷女御、それに六条御息所だけでした。

本編でない隙間の時間(=行間)になると正気を取り戻し、物語の外へ行こうとした小少将の君。

式神を使ってそれを阻止しようとした六条御息所。

六条御息所はなぜそれを認識でき、そして光君を演じている男に協力するのかわからなかったのですが、

のちに六条御息所を演じていたのは中宮彰子とわかります。

 

物語の他の登場人物たちも、次第に自分が物語の中の人間だと理解できるようになっていき、

光君への恨み言やら、自分の設定に対する文句や愚痴を言うようになっていくのですが、

刀剣男士たちが来た時点で物語には矛盾が生じ、破綻が始まっていたから、のようでした。

歌仙兼定(七海ひろき)や大倶梨伽羅(彩凪翔・92期)が、一時的に光君に成り代わったのも影響したのかもしれません。

(そのくだりは同じ光君でも個性が違っていてだいぶ面白かったです

まあそもそも源氏物語の中に刀剣男士は存在しないですからね

 

一文字則宗と山長毛(麻央侑希・94期)に、藤壷女御を演じていた紫式部が、

物語の登場人物に現世と同じ様に、苦しみ悩み争いそして死を与えたことに対する後悔を話します。

物語ることを知った以上物語ることをやめることは出来ないと言っていた紫式部なのに

小説や漫画、映画・演劇など、物語ることをやめられない創作する人たちの業、のようなものを感じました

末満さんもそんな後ろめたさのようなものを感じることがあるんだろうか、なんて。

凡人には到底わからないですけど

 

それに対して彰子は物語への憧れ、源氏物語への熱い想いを少女のように目を輝かせて話すんですが、

それは現代に生きる少女たちと少しも変わらないんですよね

紫式部も中宮彰子も、現世の様々な制約や呪縛から自由になり、世界に空想を広げられたから物語を愛した。

でもそれは女性だけに限ったことではありません。

中宮彰子も源氏物語のファンだからこそ、光君を演じている男に共感してしまったのかもしれない。

 

そんな素晴らしい世界を私たちに与えてくれた、作者である紫式部が悩み苦しみながら

心を残しながら亡くなって行ったことが残念で仕方がない、と言う彰子。

って、エエッ今なんて

 

つまり源氏物語に変わる前の世界は源氏供養の世界で、どちらも現実(=歴史)ではない物語の世界、ということに

刀剣男士が歴史を守るために存在するように、六条御息所たちは物語を守るためにいるのだと

 

藤壷女御(=紫式部)の死を経て最後の戦いの場面に。

式神や時間遡行軍との闘いですが、いつものように刀剣男士一人ずつの殺陣の見せ場になります。

劇中に出て来るセリフの中には、ゲーム内で使われるているものがちょいちょいあるんですが、

戦闘シーンでは特に、ゲーム内で使われるセリフがてんこ盛りこんなにあったかなって思うくらい色々出て来ます

それに刀剣男士それぞれの殺陣は、刀種や逸話などの背景を反映していて個性があるので、

実際にゲームをやってみるとそれがわかって楽しいです

 

そして「雲隠」の帖での光君との最終決戦へ。

「雲隠が何もない物語なら、僕たちが語ってやろうではないか。物が語る、ゆえに物語と言うだろう!」

そう言い放ち部隊を率いて出陣していく歌仙兼定がカッコ良すぎ

 

そして迎え撃つラスボス光君あなた優雅な平安貴族じゃなかったの?

白いお衣装がなんか中華っぽかったです。「蘭陵王」の、かちゃ(凪七瑠海)のお衣装を思い出しました。

 

物語の世界が崩壊に向かっているとはいえ、さすが源氏物語の主人公。

刀剣男士の部隊全員を相手にしているのに一歩も引かない

それでも一人対六人ではさすがに分が悪く、次第に追い詰められていく光君。

 

歌仙兼定は最後のとどめを刺そうとして、突然止めてしまいます。

光君を演じている名もなき男がやろうとしていたことを思い出したから。

光君がここで華々しく死ぬことは、彼にとって計画通りだから

 

そこへ光君と関わった女性たちが現れ、恨みつらみを述べて殺そうとしますが殺すことができません。

恨んでいてもやはり光君を愛しているから。それでこそ「源氏物語」なのでしょう

最後に光君の元へ来た若紫にも出来ないと言われますが、愛するお前に殺されるなら本望だ、さあ、

と殺させようとするのがね~自分の望みのために幼い子どもも利用しようとする男にってなりました。

 

それは歌仙くんも同じ気持ちだったようで、結局最後のとどめを刺したのは歌仙兼定でした。

光君を演じていた男が死んだことで、役目を終えた女たちは消えていきます。

でも、それで終わりではありませんでした残っていた時間遡行軍が現れて男の遺体を持ち去ったのです

 

あっという間の出来事で、歌仙くんは追おうとはせず行かせてやります。

それに対して山長毛が「あの男に同情したのか」と僅かに咎めるような言い方をするのに、ちょっとヒヤッとしました。

歌仙くんは「土の下にはいろいろなものが埋まっている。」古代の神話から土地土地の伝説まで。

源氏物語が埋まっていたとしても大したことではない、と言い切るのが面白かったです。

 

まあ確かにそうかもしれません。今でも地方の蔵から新しい史料が発見されたり、

つい先日も4世紀くらいの古墳から、国宝級の蛇行剣と盾型の鏡が発見されて驚かされましたからね

ただ研究者の一人が、もし発見の経緯を知らなくて、その物だけ見せられたら偽物と鑑定するだろう、と話してましたから

真贋を見究めることは簡単ではないようです。

 

最後にもし自分たちのいる世界が(現実ではなく)物語だったらどうするか?と大倶梨伽羅に問われた歌仙くんは

源氏物語がそうであったように、この物語に心を寄せてくれる人たちがいるはずだから、それに報いたい、と答えます。

「僕は文系名刀だからね、風流の何たるかを教えてあげるよ!」

 

 

鶴丸国永が无伝で、三日月宗近にこの戦いが永遠に終わらなかったらどうする?気が狂わずにいられるか?

と訊いていたのを思い出しました

舞台を観ている私たち審神者が、彼らに終わりのない戦いを強いているのだと思うと、胸にちくっときます

そして時の政府もなかなか胡散臭い

源氏物語の世界に出陣した部隊が、実験用の擬似本丸だということが初めの方で明かされていて

」ってなりました。

 

更に元々持っていない逸話が付与されていて(そ、そんなことが出来るとは

歌仙兼定は細川忠興から妻ガラシャに譲られたという逸話、

大倶梨伽羅には伊達家に渡らず、徳川将軍家にあり続けたという逸話が

二振りとも戦いの中で本来の逸話を思い出し、結局元からある逸話の方が強いという結果に。

 

それを観察しているのが、一文字一家で彼らも本来無い別の刀剣男士の逸話を付与されますが、

刀としての逸話の他に一文字一家であることが彼らのアイデンティティの一つであるために、

惑わされることがなかったようです。

なんか闇ですよね

 

これからの展開に目が離せないです。

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舞台「刀剣乱舞」禺伝矛盾源氏物語②

2023-03-22 | OG

光源氏の役は、あきらくん(瀬戸かずや・90期)でした。

発表があった時、あきらくん刀剣男士じゃないんだ、ちょっと残念って思ったのは私だけではないのでは

それでも出陣先が源氏物語なのでかなり大きな役なんだろうな、とは思いましたけど。

 

実際に観てみたら、めちゃくちゃヤバイ役でしたね~

そもそも光源氏自体、現代の感覚からしたらとんでもない犯罪者ですけど

気になった方は、今アーカイブ配信中なのでご覧くださいね

 

ところでタカラジェンヌの愛称は、たいてい本名由来か芸名由来なんですが、あきらくんはそのどちらにもあてはまらなくて

???ってなってる刀ステファンの方もいらっしゃるかもしれません

「あきら」という愛称を付けたのは同期の、まりもちゃん(蒼乃夕妃・あおのゆき元月組トップ娘役)。

あきらっぽい、という理由で付けた、のが定着したようです

あきらは「天使なんかじゃない」に出て来るキャラクターだそうです。

 

その、まりもちゃんは刀ステファンにはお馴染み、将軍義輝様役の中河内雅貴さんの奥様。

意外なところでつながってるものですね

以下ネタバレありますよ。何というか驚きの連続でした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりは平安時代に部隊が出陣すると、紫式部に頼まれて「源氏物語」の原書数冊を抱え、

物語の外へ行こうとして妖に襲われた小少将の君を助けるところから。

 

そこで知らされたのはその時代が源氏物語の世界に変わっていること、紫式部の願いは物語を破綻させること。

つまり物語を改変して矛盾を生じさせて破綻させれば、源氏物語の夢から覚められる、ということで、

いつもは歴史改変を阻止する刀剣男士が、物語を改変する側に回ることに

 

まずは情報共有が大事、というわけで源氏物語の概略の説明をしてくれますし、

お芝居の流れの中で、つまりこういうことだよね、と整理してくれるのでとても親切

雨夜の品定めとか、空蝉を口説くところとか好き放題言ってて、今の世の女性からするとムッとするところも、

彼らが代わりに憤慨してくれたり、ツッコンでくれるので、ちょっとホッとします

千年経っても変わらない絶望感はありますが

 

 

光君あきらくんが、よどみなく滑らかに滔々と口説き続けるのが何しろ凄い

悪いことをしているとは欠片も思って無いので始末に悪いです。

口説くのも空蝉の手を取って見つめるのも押し倒すのも、やることなすこと全部イケメンで腹立つ

あきらくんじゃなかったら許せんわこの場面だけを観てもリアル男子でなくてよかったなと思いました。

ドラマや映画ならまだしも舞台は生ですから余計ね

 

それにいちいち反応してツッコムのが、しゅうくん(汐月しゅう・90期)の南泉一文字で。

同期の掛け合いになってて、めちゃくちゃ間がイイので会場中に笑いが広がってました

 

 

物語を破綻させるために、中心人物である光君を殺そうとしますが、源氏物語に光君の死は描かれていないので殺せない。

そしてそれを光君も自覚していて、現実なら刀剣男士に敵わないだろうがこれは私の物語だから、設定も変えられると豪語、

虚構の世界に君臨するラスボス感が凄かったです

 

源氏物語に光君の死は描かれていませんが、欠落した41帖雲隠は前後の帖から光君の死が暗示されています。

ところが雲隠は章題だけの白紙の帖なので、内容は作者である紫式部の頭の中にしかないことから、

光君を殺せるのは紫式部だけではないか‥‥‥

ただ小少将の君がこの世界で弘徽殿の女御を演じていたように、

もしかしたらこの世界のどこかに紫式部がいるのではないか、と探すことに。

 

更に同じ様に光君を演じている男に成り代わることが出来れば、突破口が開けるのではと

力づくで成り代わるつもりで光君のところへ歌仙兼定(七海ひろき・89期)が行くと、

相手はあっさりお前に譲ろう!と代わってくれるんです

 

そこで光君でなくなった男にお前は誰だと問うと、

「私は誰でもない。取るに足らない、歴史の狭間で生きる者だ。」という驚きの答えが

更に、ただ紫式部様をお救いしたいだけだと。紫式部を救う?

 

そして歴史の狭間人まさかここでまた出て来るとは思いませんでした

一時的に歴史の表舞台にいたことがあっても、その後の消息が不明で歴史に埋もれた人、というような意味なのですが、

だからこそ、表面の歴史の裏で動きやすいので、時間遡行軍に利用されやすい。

織田信長の家臣だった黒人の侍弥助みたいに

 

小少将の君は、それらしき男のことを紫式部に聞いたのを覚えていました。

ある日紫式部を訪ねてきた源氏物語の熱列なファンのことを。

紫式部を神かなにかのように崇拝していて、会えたことをとても喜んでましたが、

心配なことが一つある、それは物語が嘘だ、ということだと

 

って、エエファンなのにそういうこと言うんだ、酷くない?と思いましたが、

実はそういう仏教の考えがあるようで、嘘は罪悪→嘘をつくと地獄に落ちる➝物語は嘘➝紫式部は地獄に落ちるとなるらしい。

それに対して紫式部は「物語は嘘。でも物語ることを知ってしまった以上止めることは出来ないので、いいんです」

 

山長毛さん(麻央侑希・94期)によるとそれはまるで、能などにある「源氏供養」だそうで。

地獄に落ちた紫式部が光君と自らの供養を僧に頼むという物語。

男には崇拝する紫式部が地獄に落ちて苦しむ未来が耐えられなかった

 

つまりはたった一人のファンの妄想に、時間遡行軍が手を貸して始まった暴走

いや凄いですね今の時代で言うならヤラカシ、厄介オタってところでしょうか?

作者が頼んだわけでも無いのに‥‥。

とはいえ男の方は紫式部に対して何の見返りも求めておらず、言わば無償の愛なんですよね

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花組「舞姫」その他配役発表

2023-03-20 | 花組

ほのかちゃん(聖乃あすか)のバウ「舞姫」のその他配役が発表になりましたこちら

 

豊太郎の友人相沢は、ほってい(帆純まひろ)になりました。まあ学年的にそうなるか

 

私費留学生の芳次郎は、だいやくん(侑輝大弥)。

いい役ですよ昔この役を見て、みつるくん(華形ひかる)のお芝居にヤられたんですよね

ところで前回苗字は原だったのに、なんでわざわざ馳に変わったんでしょうかね

そして芳次郎の恋人ミリィは、みょんちゃん(咲乃深音)。七彩はづきちゃんでは若すぎたかな?

 

行ける気はしませんが楽しみです

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雪組別箱演目発表

2023-03-20 | 雪組

8~9月の全国ツアーの裏の演目が発表になりましたこちら

DC/青年館公演「双曲線上のカルテ」脚本石田っち、潤色・演出樫畑先生。最近このパターン多いですね。

若手の演出家の勉強のためなのかな。

石田作品の中ではかなり好きな方です

 

主演和希そら。東上公演主演おめでとうございます。

宙組時代のバウも、雪組に来てからの東上公演も、コロナで中止になった公演がかなりありましたから、

リベンジというか劇団の恩情ってところですかね。

ちょっと意外でした若手育成が遅れているので、ちさとちゃん(縣千)の2回目が来るかもしれないと思ったんですよね。

 

ヒロインモニカは誰になるでしょうね。

はばまいちゃん(音彩唯)が似合いそうなんだけど、ついこの前東上ヒロやったばかりですからね。

当面娘1が空くところは無さそうですから、連続は無いかな。

すると、ひまり(野々花ひまり)かなぁ。お芝居も上手い子なのでいけるのでは。

 

せしちゃん(大湖せしる)が演ったクラリーチェ、翔くん(彩凪翔)が演じたアントニーオが誰になるか気になるところですね

ホントは、はばまいちゃんモニカ、ひまりクラリーチェで観たいところなんだけど

 

原作は渡辺淳一さんの「無影燈」で昔中居くん主演でドラマ化されたんじゃなかったかと。舞台をイタリアに変えてます。

主人公フェルナンドは影があってめちゃくちゃイケメンですが

今の時代感覚からすると、モニカに対する行動に説得力を持たせるのは結構難しいと思います。

役の解釈を間違えると、ただイケメンだから許されるみたいになってしまうので頑張って。

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宙組「カジノ・ロワイヤル」

2023-03-18 | 宙組

宙組公演の感想を簡単に。

 

例によって前情報ほぼゼロで行ってきたんですが原作もあんな感じなんですかね

映画は原作とかなり違ってると聞いてるんですが。

ネタバレ少しありますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

面白かったですし、ゆりかちん(真風涼帆)はじめ宙組の男役さんみんなカッコイイのでいいんですが

一幕はちょっとダルかったです。一本物じゃなくて二本立てだったら良かったのにと思いました

(すみません、ショー好きなのでつい

もう1回観たら変わるかもしれません。

 

二幕はかなりコメディよりでしたねルパン三世カリオストロの城を思い出しました

敵のアジトが古城で、地下から塔の上まで使った追っかけっこだったからかも。

欧米の情報機関vsKGBというかル・シッフル一味vsSMERSHの三つ巴、展開がスピード感があって楽しかったです。

度々客席から笑いが起きてました

 

主な登場人物はそれぞれキャラがしっかり立ってるので、これからもっと面白くなるんじゃないかなと思います。

 

ずんちゃん(桜木みなと)が学生運動のリーダーで、なんかつまんなさそうな役だなって思ってゴメンナサイ

ヘタレ可愛さが絶妙なさじ加減で、ずんちゃんやっぱり上手いなと思いました。

 

後は、りっつ(若翔りつ)のマッドサイエンティストが

「アインシュタイン」に対する「ツヴァイシュタイン」なのね。

ありがちなキャラですが、振り切って演じてるのがさすがで、無駄に歌が上手すぎるのがまた面白かったです

 

ラストの脱出の場面の演出のケレンみが、イケコ氏らしいなと思いました。派手でイイですね

舞台セットやセリフの随所に、卒業する生徒への愛がありました、というか遊びかな?

ぴよぴよの下級生時代から応援してる人には、フフッてなるところが沢山あるのでは。

私はそこまで拾えませんでしたけど

フィナーレも良かったな~何故か微妙なお衣装が多いイケコ氏ですが、最近の作品は失敗が無いような

 

 

凄い名作か、と言えばそこまでは無いですけどそもそも007っていう題材が娯楽作品ですからね。

感動の超大作!みたいな作品がお好きな方には気に入らないかもしれませんが、

最後の作品がカッコ良くて楽しい作品なので、十分じゃないかなと思います

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星組「1789」主な配役

2023-03-14 | 星組

どういうわけか、公式のニュースに出てないんですが、発表になったのは今日ですよね???

 

星組「1789」ポスター画像も出ましたが、主な配役が出ていますこちら

ロナンまこっちゃん(礼真琴)は当然として、なこちゃん(舞空瞳)がオランプなのかアントワネット様なのかと

言われてましたが、普通にオランプでした(既出)

 

それでアントワネット様は、くらっち(有沙瞳)。前回はトップ娘役がやった役なのでもしかしたら、

歌か場面が減らされる可能性もありますね。

アルトワせおっち(瀬央ゆりあ)、デムーランありちゃん(暁千星)、ロベスピエール極美くん(極美慎)。

 

この感じだと東宝版に寄ってる感じなんでしょうか?見たことは無いんですけど

月組版だとデムーラン、ロベスピエール、ダントンにはあんまり差がなかったような気がするんですよね。

アルトワが前回のままかどうかはわかりませんが、インパクトのある役であることは間違いないでしょう。

 

まゆぽん(輝月ゆうま)は前回新公でやってたペイロールじゃないかと言う意見が多いようですが、

私としてはルイ16世をやってほしいんですよねさやかさん(美城れん)のルイ16世大好きだったので

それか、Pスケ(天華えま)がやると同期夫妻になりますね

 

ダントン、ペイロール、ルイ16世、それにフェルゼンが誰になるか気になります。

男役は割と役がありますが、1789は娘役の役が少ないんですよね

前回はオランプとロナンの妹ソレーヌが役替わりでした。

 

その他配役の発表を待ちたいと思います。

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雪組全国ツアー演目発表

2023-03-13 | 雪組

ライラックの後、夏の雪組別箱の演目が出ました。

トップコンビは全国ツアーで今回は北回りこちら

 

今年はこれが初めての全国ツアーなんですね

《訂正》すみませんかちゃなこ(凪七瑠海、舞空瞳)でもうすぐバレンシアで全ツでした、西回りですね。

ぼっけぼけだわ大変失礼しました

 

お芝居は「愛するには短すぎる」演出ハリー(正塚晴彦)

 

あーさ(朝美絢)は先日東上公演をやったばかりなので、こちらでしょうね。

3番手まで全ツ?でしょうか。誰かDSの可能性もありますが。

 

咲あさ(彩風咲奈、朝美絢)で愛短は楽しそうあやちゃん(夢白あや)も似合うと思います。

ハリーのお芝居にしては、まあまあ役がある方かな

まやさん(未沙のえる)の役に、りんきら(凛城きら)が呼ばれるかしら

前回月組の時は、性別変更して、すーさん(憧花ゆりの)がやったんでしたよね(ハリー作品では時々ある

 

出演者と配役が発表されるのが楽しみです。

 

ショーは大介先生の「ジュエル・ド・パリ!!」

今更ですがこれ、色んな宝石が出て来るわけじゃなかったんですね

華やかで美しく、妖しく煌めいている宝石に、パリの街をたとえていたんですね、今頃気づきました

 

 

裏は、ちさとちゃん(縣千)の2回目が来ますかね?花組は、ほのかちゃん(聖乃あすか)の2回目がありますが。

さすがに、かせきょ(華世京)バウは早すぎ?出来る子だし、もうすぐ研4ですが

やれる時にやっておいた方がいいような気がするんですよね

 

ショーバウか、WSでもいいと思うんですが、どうでしょう。

コメント (2)
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これからの月組

2023-03-10 | 月組

星組と月組の大劇場公演の日程が出て、少しの間ざわついていたようですね

(チケット販売前なので日程が変更になる可能性はゼロではありませんが

タカラジェンヌでいられる時間は永遠では無いので、上級生になってくると毎公演ドキドキします

 

 

宝塚ファンには一定数、勝ち馬に乗るタイプがいるものです

トップになれば似合う作品を宛てて貰って、スポットが当たって、出演シーンがダントツ多いわけですから

それまで気づけなかった魅力に惹かれ、ファンが増えるのは当然ではあります。

 

ただ劇団はトップにすれば誰でも人気が出る、と安易に考えていた節がありますよね。

たまきち(珠城りょう)を弱冠研9の若さでトップにしたのがその表れだったと思います。

落ち着いた大人なタイプだったので十分やっていけると思ったんでしょうが、男役十年はダテじゃない。

引き出しが足りなさ過ぎました

 

明らかに天海さんや、ちえちゃん(柚希礼音)の2匹目の泥鰌を狙っていたようですが、

ビッグネーム過ぎて若いトップには重荷だったでしょう。

 

それに人気が出る手順を完全無視したのがねぇ

スター個人の人気はその時所属している組の人気にも左右されます。

たまきちがバリバリの御曹司だったことは誰の目にも明らかでしたけど、

組ファンは別として一般宝塚ファン、ライト層に人気があったとは言えなかったのでは。

そういう層にもっとアピールするために、本公演で人気に火が付くような役、

エリザのルキーニやスカピンのショーブランのような役をやらせていればと思うんですよね

更にパーソナルブックやパソカレも出さないままいきなりトップは、キツイものがあったのでは。

 

ちゃぴ(愛希れいか)残留、上級生の、みやちゃん(美弥るりか)を2番手にして、

海外μやイケコ氏作品を宛てれば人気が出るだろうと踏んだんでしょうか

パッとしないまま、2番手になって人気が出た美弥ちゃんが5作目で退団。

最近こそ上級生2番手がそのまま退団というのはデフォになりつつありますが、

この時は9年ぶりでしたからね

悪手連発に巻き込まれた月組生は気の毒でした

 

 

それでこれからがまた問題ですよね

星組はスムーズにいきそうですが、いつまでもズルズルと煮え切らなかった花組は危なっかしくてハラハラします

そして月組はと言えば、ちなつちゃん(鳳月杏)2番手は少なくとも5作目まで続きそうです。

かなとくん(月城かなと)、海ちゃん(海乃美月)、ちなつちゃんトリデンテは最高に相性がいいので、

ずっと観ていたい気持ちになるんですけどねぇ

ただトップにする気が無いのなら、上級生2番手は本当は3作が限界ではと思うんですよね。

それ以上はファンにとってもキツイでしょうし

 

かなとくんの任期は最低でも通常任期の5作か6作、もしかしたらちょっと長めの7作の可能性もあるかなと思ってます。

いずれ、おだちん(風間柚乃)に繋ぐつもりなのだろうとは思いますが、かなとくんから直接おだちんなのか、

誰か一人挟むつもりなのかはよくわかりません

 

通常任期で、直接おだちんなら次くらいには2番手にしないと間に合わないですからね。

かなとくんの任期を少し長めにすれば、何とかなるかもしれませんが。

それでもさすがに10作もやらせてもらえるとは思えません

 

一番いいのは、かなとくん通常任期、ちなつちゃん短期を挟んで、おだちんかなぁ。

おだちんの下も育てないといけないわけですし。(組み替えで誰か来る可能性もありますけど

でもそこで問題になるのが、ちなつちゃんの学年、なんですよね

中卒とはいえ、もうすぐ研18ですからね・・・。

 

 

全てのファンが納得のいく人事は無理ですが、どの組もあまり荒っぽい人事はしないでほしいなと思います

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宙組大劇場お披露目公演の演目発表

2023-03-09 | 宙組

なんだか最近出る時間が遅くないですか?

 

この秋のキキちゃん(芹香斗亜)と、春さくちゃん(春乃さくら)の大劇場お披露目公演が発表されましたこちら

 

お芝居は「パガド-世紀の奇術師カリオストロ-」演出田渕くん。

田渕くんは今の月組公演を担当してますから、今年大劇場2作担当ということになりますね

三銃士やモンテ・クリスト伯の大デュマ原作だそうなので、大丈夫かな

 

 

ショーは「Sky Fantasy!」演出中村B氏。

お披露目らしい明るい作品をお願いしますね

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