水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

舞台「アルキメデスの大戦」②

2022-10-30 | 鈴木拡樹

(続き)

ネタバレありますよ。台詞などは大体、ということで

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は若者二人の成長物語でもあるんだなと思います。

拡樹くんの櫂少佐とバディを組む田中少尉の宮崎秋人くんが素晴らしかったです

 

初めは全然信用してなくて、櫂少佐の下に付けられたことへの不満がアリアリ

また櫂が山本少将に心酔して称賛する少尉に「つまらん」とバッサリ言ったりするのでね

「誰かに盲従するのは成人した人間として無責任だ」と言うのですが確かにそうだなと思います。

今の若い世代を見てると、従順過ぎて心配になりますから

 

最初は反発していた少尉ですが、櫂のとんでもない才能と戦争回避のために懸命に行動する姿に心を動かされ

全面的に協力することに。

前半の二人の掛け合いが面白くて何度も吹き出しました

 

外部の人の協力もあって、二人はギリギリ巨大戦艦建造阻止を勝ち取り、対案である山本少将の航空母艦案が認められます。

ところが山本少将が航空母艦、航空機、それに関わる部隊等の整備をすでに進めていて、

さらには日米開戦に備えた作戦の計画まで進めていることを田中少尉は知ってしまいます

愕然とした少尉は、決然と戦争回避のためでは無かったのか、櫂や自分を騙したのかと少将を責めます。

 

和戦両方の準備をするのは当然だ、と山本少将は言うんですが、それはまあそうですよね。

政治にしろ会社経営にしろ上に立つ人は、いくつものプランを頭に置いておかないと対応できないでしょうから。

 

出来るものなら戦争回避するという少将に対して「嘘だ、空母を使いたいって顔に書いてあります!」と言い放つ田中少尉凄い

あれほど山本少将に心酔していた少尉が僅かな期間に成長したのは、櫂との出会いがあったからですよね。

少尉が面と向かって少将にそんな口をきくなんて、とんでもないことですどんな処罰を受けるかしれないのに。

 

でも山本少将は「もういい、出て行け!」とブチ切れてしまいますが、それでも櫂と田中に謝ってくれるんです。

新造艦の会議でも敗色濃厚だったのに、櫂が閃いて話し始めた途端、「来たっ!」てワクワクした顔になるのもだいぶ可愛くて

平山中将には「一見まともそうに見えるが所詮山本の本質は武人だ、武器があったら使わずにはいられない」などと言われてましたが。

でもなんか憎めない。それが人望があるってことなんでしょうかね

 

 

結局、史実は変えられないので日本はアメリカと戦争を始めてしまうわけですが、

山本提督としてはアメリカに打撃を与えて、戦況が優位なうちに終結させる、短期決戦を目指していたのでしょう。

つまり日露戦争のように逃げきろうとしていたのですが、日本は半年持たなかった

さらに山本提督自身亡くなってしまう。

 

そこからどんどん戦況が悪化して、日本中が空襲で焼け野原になっても、沖縄に上陸されても、

そして不沈艦と信じられていた戦艦大和が沈んでも、いつまでたっても日本は降伏しようとしない。

この後どれだけ犠牲が増えるかわからない。

大和を日本の依り代にしようと計画していた平山中将は絶望して自死を選んでしまいます

 

原爆を二つ落とされてもなお戦争を止めようとしない連中もいましたからね。

何のために戦争をするのかがもう抜け落ちている。国民がいなくなったら「国家」など無意味なのに。

止められない日本、っていうのは今も同じだなって思います。

 

「日本のいちばん長い日」っていう映画がありましたが、

あの時は日本に「天皇」がいたから戦争をやめられたんじゃないかと思ってしまいます。

逆に言うと、次に同じようなことが起きた時、止めてくれる人はいるんだろうか、と考えてしまいます

 

結局責任の所在が曖昧なんですよね、今も昔も。

軍事裁判を自らの手で開いて処断すべきだったのにできなかったのが大きいのかな。

公文書も随分焼かれたみたいですし。今現在も公文書の扱いが雑過ぎで、これでは将来検証できないのに、と思います

 

舞台「アルキメデスの大戦」は「責任」という言葉が度々使われていて、それがテーマなのかなと思います。

櫂がアメリカに行くのを止めて海軍に入って山本少将に協力するのも、首尾よく建造を阻止したのに海軍に残ったのも。

自分には見届ける責任があると櫂が考えたから。

 

櫂や田中に「責任を取りたいなら生きなければ、死んだら何もできない」と止められても、

「大和と共に沈んだ人たちに対して他に責任の取り方を知らない」からと平山中将は自殺してしまいます。

日本的な責任の取り方ではありますが、櫂の言うように本当はそれではダメなんですよね。

 

泣き崩れる櫂。色々なことを見通せる人なだけに、開戦を止められなかった悔恨に苛まれているんだろうと思います。

大和建造の復活にもかかわってしまいましたし。

 

それに対して、田中少尉は山本提督や平山中将は無責任だ!と怒りを爆発させます。

日本をこんな絶望的な戦争に巻き込んでおきながら「自分たちだけ先に死んで楽になるなんて!」と。

いや一度は山本提督が先に亡くなったのが羨ましい、と言って櫂にたしなめられたこともあったんですが

 

そして櫂を立ち上がらせて「私たちは生きて責任を取りましょう、末端とはいえこの戦争に関わったものとして。」

櫂に「どうしたらいいかわからないんだ」と言われると、

「忘れないこと、記録すること、自分たちの失敗を語り継ぐこと」

日本に二度と同じ過ちをさせないために、まずはそこから始めましょう、と櫂に提案します。

そうして二人が固い握手を交わして終幕でした。

 

その握手について一幕の初めの方、まだ櫂を信じていなかった田中少尉が、それでも戦艦建造を阻止するには櫂が必要と割り切って、

(それを実際口に出します)「あなたを支えます、何でもします。」と言って握手した時は、

櫂の方から有難うと手を出すのを、両手で握って返すんです。

山本少将と握手する時もそうしていたので、詳しくは知らないんですがそれが階級が上の人に対する礼儀なのかなと思います。

でも最後の握手はお互いが出した手をしっかり握り返していますが、二人とも片手で。

階級とは関係ない、信頼しあえる本当の仲間になったんだなと思いました。

 

田中少尉は天才ではないけれど、精神的にすごく健全で強い人だなと思います。

天才にはできない役割が、彼のような人にはあるんだろうなと思いました。

 

 

2年前に中止になったこの公演が、いまこの時に上演されたのは世界の状況を見ていると、必然だったような気がしますね

そして政商と癒着して税金を湯水のように好き勝手に使う軍の上層部を見ていると、まるで今の政府を見ているようでゾッとしました

でも櫂が言うように、戦争に引き入れた一番の責任は軍にあるにしても、

庶民にもまったく責任が無かったとは言えないんですよね。唯々諾々と上に従い続ける国民ではダメだということでしょう。

メディアもあてにならなかったりするので難しいですが、自分で情報を収集して自分で考え、行動する力をつけなければ、

再び同じ過ちを犯すことになるのではと思いました。

 

この公演配信のアナウンスも円盤の告知もありませんね

なるべく沢山の人に見てほしいなと思うんですが。

 

 

 

開演前、海の底のようなほんのり薄青い舞台から、ず~っと波の音が聞こえてました。

前にもどこかで聞いたような???って、今年観た拡樹くんの舞台「死神遣いの事件帖」と同じでした

時代背景も物語のテイストも、真逆と言っていいくらい違うのに波の音から始まるんだ~と思うと面白かったです

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舞台「アルキメデスの大戦」①

2022-10-29 | 鈴木拡樹

先週は忙しい1週間でした

クリエで「アルキメデスの大戦」を観て、東京国立博物館の国宝展を見に行って、

週末はDCで再び「アルキメデスの大戦」を観ました。幸せな1週間でした

舞台が止まることなく上演されることの有難さそれが普通であってほしいです。

 

戦争物なので重厚感、緊張感がありましたが、笑いどころも結構あって楽しかったです。

がっつり会話劇で、マイク無しだったことには驚きましたけど、

何の問題も無かったのにもビックリでした

DCは一回り大きいのでどうなるかなと思いましたが大丈夫でしたね。

映画と舞台のネタバレありますよ。

無駄に長いのでお暇な方だけどうぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストーリーは映画と大体同じですが、カットされていたり変更になっていたところはありました。

一番違っていたのは終わり方ですかね。

映画では山本提督が乗艦する大和が出航していくのを見送る櫂少佐が、静かに涙を流しているところで終わっていました。

映画も舞台も巨大戦艦建造阻止をストーリーの中心にすることで、一つの作品として上手くまとめているのですが、

舞台ではその後が描かれ、メッセージ性が強くなっていました。

 

原作漫画は未読ですが連載がまだ続いていて、映画・舞台とはまた違った展開になるようなので

結末の描き方はそれぞれ違ったものになるのかなと思います。

 

映画の冒頭は戦艦大和が攻撃されて沈没するシーン。

巨大戦艦が傾いて大勢の「人がゴミのよう(byムスカ)」に海上になだれ落ちていくさまが、

CGも使ってリアルで迫力のあるシーンになっていたのは映像ならではだなと思いました。

 

舞台の始まりも大和の沈没から。暗い舞台に響く効果音や音楽で、攻撃にさらされているのを表現していて、

そういえば戦闘機が攻撃をしかけてくる時の音楽に弦楽器がよく使われるな、なんて思いながら観てました

モールス信号の音が聞こえて、海軍省の一室で通信兵たちが信号を受信している場面になり、

中の一人が大和沈没の報を受け棒立ちになる。

凍り付くその場に居合わせた人たちの驚愕、悲嘆にくれる様子に戦艦大和の存在の大きさを感じました。

戦争を知らない世代でも、戦艦大和は様々な作品に頻繁に取り上げられるので、知らない人はいないですよね。

 

主人公の櫂直は軍人嫌いで偏屈な帝大数学科の元学生。

日本を捨ててアメリカ留学しようとしていたのに、山本五十六に誘われて海軍に入り、巨大戦艦建造阻止に協力することに。

思ったことを頓着無しに口にする、態度が横柄な変わり者の天才だけれど、

若者らしい純粋さ素直さ人間らしさもあり、正義感・責任感も強い。

行動基準は「美しいか美しくないか」ただし数学脳的に、ですけど

だから山本少将を完全に信じているわけではないけれど、協力するのは彼の中でちゃんと筋が通ってるんですよね

 

この作品、妨害工作や無理難題を次々乗り越えながら、櫂の天才的頭脳によって数学的に解決していくのが爽快で楽しいです。

初めて映画を見た時は、第二次大戦を描くのに“数学”⁉ってあまりに切り口が斬新で驚きましたけど

 

駆け引きやら息もつけない激しい議論に、展開も二転三転して目が離せなかったです。

ベテラン陣がお芝居をカッチリ締めてくれていて、一筋縄ではいかない老獪な山本少将の神保悟志さん、

平山造船中将の岡田浩暉さんには盛大にヤられました

 

二人とも日本がアメリカと戦争すれば負けると理解している。

だから回避するためにも、時代遅れな超巨大戦艦はお金の無駄、と建造を阻止しようとする山本少将。

伝統だの見た目のカッコ良さにとらわれず、戦略・戦術を見通しているのは流石です。

ところが喰えない少将には実は別のプランが

 

建造阻止のため、予算の嘘を暴こうと平山案の図面を起こした櫂は、その美しさに感嘆します。

戦争嫌いの平和主義者でも、アニメや映画に出て来る戦艦や戦闘機を、ついカッコイイと思ってしまうことはありますからね

櫂の図面を見て驚嘆した平山は、櫂を同じ種類の人間と認め、平山案に魅せられたはずだし、実物を見たいと思うだろう、

戦艦が出来ても出来なくても日米開戦は止められないところまで来ている。だから、その後のために戦艦が必要なのだ、と言い

平山案の弱点を修正するために必要な方程式を教えろと迫ります。

 

平山中将の「日本人は負け方を知らない民族だ」という言葉が印象的でした。

蒙古襲来では「神風」が吹いてモンゴル軍の方から撤退してくれましたし、

日露戦争の勝利はギリギリの綱渡りでしたが、上手くいきすぎました

日本人を目覚めさせるために、世界最大最強の超巨大戦艦の犠牲が必要なのだと櫂に説く平山。

平山中将の計画怖すぎました

 

 

他に戦艦建造派で俗物の海軍少将と海軍大臣、建造阻止に協力してくれる造船会社の社長など皆さん凄かったなぁ

2.5次元舞台はキャリアの浅い若い役者さんが多くて、座組の中で拡樹くんが一番年上なんてこともありますから、

沢山勉強になったでしょうし楽しそうでしたね(いつも楽しそうですが

 

(続く)

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三日月に会いに東京へ

2022-10-20 | 日記

大昔には歴オタだったので、お城とか刀とかも大好きでした

その頃憧れたのが優美で美しく神々しい、国宝「三日月宗近」でしたが

何せ地方住まいでしたので実物を見る機会も無く時が過ぎていきました。

ヅカオタになってたま~に東京遠征するようになっても展示期間と合うことが無くて

いつかはと夢見つつも、もしかしたらご縁がないのかもしれない、と思ったりしていました。

元歴オタとはいえ、それだけのために東京遠征することはさすがに出来なかったんですよね

 

東京国立博物館通称トーハクの創立150周年の国宝展に、三日月ほか所蔵の国宝刀剣19振が勢ぞろいすると聞いて、

うわぁいいなぁと思いましたが人が多そうだし、他に序でも無く諦めるつもりでいました。

 

でもつい娘に愚痴を言ってしまったんですよね

「月組公演は終わってるし、拡樹くんの公演は前の日が東京楽なんだよね~、上手くいかないわ」と。

そしたら娘に「東京楽のチケット申し込んでみたらいいやん」と唆されまして

「え~東京の楽だよ、当たるわけないよ」と言ったら

「当たってから考えればいいでしょ」と言われまして、それもそうだなと申し込んでみたら当たったのでした

 

心配症で根性無しなので、すぐ諦めるのが悪い癖

娘に愚痴って励まされなければ行けなかったと思うので感謝です

 

無事クリエで「アルキメデスの大戦」東京楽を観ました。

重厚なストレートプレイで素晴らしかったです若い人にこそ観てほしい作品だなと思います。

感想は大阪公演を観てから書こうと思っています

 

その翌日トーハクに行って来ました

初日だし刀剣だけでなく超有名国宝ばかりなので、並ぶだろうなと思いましたが思ったよりすんなり入れました。

 

コロナになって悲しいことや嫌なことは沢山ありましたが、

良かったのは演劇などで配信や中継が普通になったことと、

人気になりそうな展覧会などでチケットの時間予約入場制が多くなったことですね。

コロナ前には、伊藤若冲展に行列6時間なんていうニュースを聞いて、いやそこまでは

と美術館・博物館から足が遠のいていたので

 

中はまあまあ混んでましたけど、黒山の人だかりでぎゅうぎゅう詰め、

なんてことが以前は人気の展覧会であったことを思えば楽に見れました。

でも圧倒的に時間が足りない!何しろどれもこれも展覧会の目玉になるような作品が初っ端から次々なので

入った途端目にしたのが等伯の松林図で、「ぅわあっ」となり一瞬止まってしまいましたが、

取り敢えず真っ先に刀剣の展示室に行きました

 

部屋に入るとまず童子切安綱で殴り掛かってくる配置が凄すぎてビビりました

19振が並んでるのは壮観でド迫力で、圧がすごかったです

三日月宗近は一振だけ単独のケースに展示されていて、儚げなのに凛とした強さと品格があって美しかったです

室内の照明が少し暗めだったのと、目が悪くなってきてるので、特徴である打除けが見えない

って焦りましたが、眼鏡を持っていたことを思い出して掛けたらちゃんと見えました

長い間視力に自信があったので考えもしませんでしたが、単眼鏡って必要だわ、と初めて思いました

 

まず最初に刀剣の展示室に行ったのは正解でしたね。時間指定、入場制限してるとはいえやはり混んできたので。

そこから最初の日本画のところへ戻って順に見て回りましたが時間が無さ過ぎて

脳みその処理能力もキャパオーバーだし

どちらを向いても凄い作品が並んでいる経験はこの先もう二度とないかもしれません。

近隣県に住んでたら何度も行きたいところなんですがね。巡回展も無理なんだろうな~

 

ちょっと残念だったのは、写真撮影が一か所のフォトスポットを除いてアウトだったことです。

本館での通常の展示だと、刀剣類は撮影OKなので。

撮影を許可すると益々人が滞留して、激混みに拍車がかかるからだろうと想像はつきますが

いつかまた例年の展示の時に行けたらいいな~

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1789再演(星組公演ラインアップ)

2022-10-11 | 星組

来年6月~の星組公演ラインアップが発表されましたこちら

「1789-バスティーユの恋人たち-」

まさちゃぴ(龍真咲、愛希れいか)時代の月組初演のフレンチミュージカルの再演。

ロナンは、まこっちゃん(礼真琴)にピッタリなのでいつか来るだろうと思ってましたがここで来ましたか

 

でもこれ、初演のキャストが結構イレギュラーだったんですよね前回配役

本来ヒロインはオランプのはずですが(外部で上演した時はそうでした)、

他に出来る人がいなかったという理由で、ちゃぴがマリー・アントワネットを。

歌もお芝居も素晴らしくて、さやかさん(美城れん)のルイ16世とのお芝居に感情移入してしまうくらい良かったのを思い出します。

 

オランプは若手娘役が役替わりで務めました。

娘役では他にも役替わりがあって、ロナンの妹が役替わりでした。

 

男役さんの役の比重もなんだかよくわからなかったな~

ダントン、デムーラン、アルトワ伯、ロベスピエールの中では、敵役だったせいもありますが、

みやちゃん(美弥るりか)のアルトワ伯のインパクトが凄かった記憶があります

 

そういう意味では番手をごまかせそうな作品ではありますね

 

オランプは元に戻して、なこちゃん(舞空瞳)では。大丈夫だと思いますし、似合うと思います。

アントワネット様は、くらっち(有沙瞳)かな~。

となるとルイ16世が気になる組内からでもいいですが、まゆぽん(輝月ゆうま)もアリでしょうね。

アルトワ伯は、せおっち(瀬央ゆりあ)で見たいですが、どうなるでしょう。

 

組み替えした、ありちゃん(暁千星)は初演に出てて、フェルゼンというかなり背伸びした役でしたが

今回はどの役が回ってくるでしょうね、楽しみです。

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え!?何これウルトラ反則技では?星組公演ラインアップが凄い

2022-10-06 | 星組

なんというか色々と憶測を呼びそうな爆弾が投下されてますが

 

まず組み替え。あかちゃん(綺城ひか理)が次の「ディミトリ」東京楽後、来年2/13付けで花組に

ひとこくん(永久輝せあ)と入れ替わりに星組に組み替えでしたが戻されるとは

ひとこくんがいずれトップになるのは揺るぎないでしょうから、支えてほしいってことなんですかね

とはいえもう少し時間がかかりそうだし、どうなるんでしょう

 

 

それで来年3~4月の星組公演ラインアップ。

まこっちゃん(礼真琴)はDC/青年館公演???って、ええ~!?トップがDC/青年館なの?

いや昔は普通にありましたけど

フレンチミュージカルで「Le Rouge et le Noir-赤と黒-」演出タカヤくん。

まこっちゃんで海外μというのはわかるんだけど、これ、めちゃくちゃチケ難になるのでは?取れる気がしないんですが。

 

スタンダールの「赤と黒」は宝塚でも柴田先生の脚本で何度か上演されていて、主人公はかなりムカつくガキなんですが、

設定とかストーリーとかに違いはあるんでしょうか?

美“少年”設定なら、前回よりは合いそうですが

 

で驚くことに、なこちゃん(舞空瞳)が相手役では無い

なこちゃんは超歌ウマというわけではないですが、離されたのは歌が理由ではないだろうと思います。

ちえねね(柚希礼音、夢咲ねね)時代に時々別箱で離されたことがあったのと同じではないでしょうか。

トップコンビとして長期構想なので、少しでも飽きられないようにするためではないかなと思います。

 

 

そして更に驚くのは反対側が全国ツアーで主演が、かちゃ(凪七瑠海)

いやぁビックリですかちゃをこういう使い方をしてくるとは

トップオブトップだった轟さんはもういらっしゃいませんから、その代わりなんでしょうけど苦肉の策というか超反則技というか

さすがに今更かちゃのトップ構想が浮上してるとは思えないんですけど

 

演目は「バレンシアの熱い花/パッション・ダムール・アゲイン!」

なこちゃんはこちらに入ります。

バレンシアは柴田先生の作品で何度か再演されてますが、そんなに面白い作品でしたっけね?

役は結構あったと思いますが。

 

ショーは岡田先生のロマンチックレビューシリーズ。

かちゃ主演でバウで上演されてました。岡田先生の作品の名場面がいくつも出てきて楽しかった記憶はありますね。

場面とかセットとかまた変えてくるんでしょうけど。

 

 

これ、振り分けどうなるんでしょうね

せおっち(瀬央ゆりあ)主演で回したくなかったからこんな風にしたんですかね

と考えると、ありちゃん(暁千星)は赤と黒の方?

それで役名が同じかはわかりませんが、レナール夫人ほのかちゃん(小桜ほのか)はアリでしょうね。

歌もお芝居も上手いですから。

それとももっと下級生が抜擢されるのでしょうか?

 

しかしまあ劇団なのか星Pなのかの力業スゴすぎです

これからどうなっていくんでしょうね

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かなとくんの「LOCK ON!-スター徹底検証」組子アンケートなど

2022-10-04 | 月城かなと

超今更ですが、かなとくん(月城かなと)の「LOCK ON!-スター徹底検証」

思ってた以上に面白くて癒されるので何度も見てしまいます

コメンテーターは、ぱるくん(礼華はる)、海ちゃん(海乃美月)、小柳先生、あんりちゃん(星乃あんり)、壮ちゃん(壮一帆)。

演出家である小柳先生と、初新公当時のトップである壮ちゃんの話が、さすがに鋭くてよく見てるなと思いました。

 

昔からそんなに変わらない番組構成ですが、それでも少しずつ変わってるみたいですね。

その中で組子に訊いたアンケートがやっぱり面白い。

〇かなとくんの魅力は   1.芝居力

             2.オンとオフのギャップ

             3.美

でした。意外だったのは、1.芝居力 に対して、「芝居の月組」に組み替えするのがかなりのプレッシャーだったと話してたこと。

今、芝居力が魅力と思ってもらえるとしたら、みんなの心強いサポートのおかげ(みんなの力で公演は出来てるので)だと思ってるそうです。

 

〇キャッチコピーも面白くて

「顔面国宝」「どの役も変幻自在、カメレオン」「落ちるなよ、絶対落ちるな、エクボには」「拝みたくなるような方=れいこさん」

かなとくんも「凄い!」「上手い!誰?」と大ウケで、自分はこんなに上手くキャッチコピー作れない「楽しい!さすが月組生」と喜んでました。

最後のは海ちゃん(海乃美月)のような気がしますね。エクボはヤスくん(佳城葵)ぽいけどどうでしょう。

 

〇イメージする動物     1.猫(ロシアンブルー)

              2.柴犬

              3.カメレオン、馬、ポインコ

飼ってるペットのイメージが強いみたいですね。

私自身は組み替え当時、たまきち(珠城りょう)、まゆぽん(輝月ゆうま)、かなとくんの並びを大型犬ぽいなと思ってましたけど

ポインコって何だろう?とわからなかったんですが、ドコモのキャラクターだったんですね。

「動物じゃ無いし」っとつっこんでました

 

これから演ってほしい役は、宝塚とそれ以外に分けるようになってたんですね(他のトップさんのは見たり見なかったりなので

分けないとどうしても宝塚の作品ばかりになって、代わり映えしないからかな

大抵トート閣下が入ることが多かったと思うんですが、他の組に比べて上演回数が多いので無理と思ったのか、

さすが「芝居の月組」だからか入ってなかったですね。

 

〇演じてほしい宝塚の役

              1.ファントム(ファントム)、大石内蔵助(忠臣蔵)、ヴァルモン子爵(仮面のロマネスク)

              4.タムドク(太王四神記)、パーシー(スカピン)、バトラー(風と共に去りぬ)

全部好き、って言ってました。ファン時代からよく見てたのが多いみたいですが、1位になった作品は「全部重めですね」と笑ってました

他にベルばらのフェルゼン、アンドレ、殉情の佐助があがってました。

「殉情」も好きで本科生の時に観に行ってたそうなので、チギ太くん(早霧せいな)のを観たのかな?花組のWSも楽しみにしているそうです。

フェルゼンとアンドレだと迷うけれど、やっぱりアンドレが好きって言ってましたね。

 

〇演じてほしい他の役

             1.タキシード仮面(セーラームーン)

             2.ジャック・ドーソン(タイタニック)

             3.ロイド・フォージャー(SPY×FAMILY)

タキシード仮面が1位になるとは舞浜でムーンライト伝説を低めの色っぽい声で歌ってたからかな?

セーラームーン好きって言ってましたしね。でも珍しく拒否してました変身する時の早替えや、薔薇の花びらを降らせたりが大変そうなので、

紙のままのマモちゃんで満足です、だそうです。

他にエラク設定の細かい韓国が舞台の役とか、三枚目が二枚目になる役はコメディ好きなのでやりたいなと。

ジュラシックパーク好きなので立ち回り頑張るし、短パンスニーカーでやりますよ!と言ってましたがさすがに宝塚ではやめましょう

 

やめてほしいクセや行動では、ちゃんと食べて!って言われてて、お稽古中に食べるのが好きじゃないみたいですが、そこはしっかり食べてね

あとたまに「白目」してる、ってやめてほしいわけじゃないみたいですが。

まあ普通にスカステ内の番組とかでもあったと思うんですが、本人自覚なかったのか

「話してる人が“スベッた”って思った時にその人のスベッた顔をずっと見続けること」

それが面白いんじゃないですか、ってドSだな~でもスベッた自覚があるなら拾ってもらった方がいいのでは、と言ってましたがそうなのかな

 

最近の新発見。飲み物をこぼして下級生にお世話になったりしてるみたいですね

グミが好きでお稽古場でも公演中でも常にグミがあるそうですが、昔からちょっと不思議な噛み応えのあるものが好きだったそうです。

「ぐふふ」「へへっ」って笑う笑い方が可愛い。舞台上でご挨拶してる時もたまにありますよね

本人曰く、一瞬止めようとして耐えられなくなって出るみたいです

 

思い出深い出来事には、スカートや髪飾りを可愛いと言ってもらって嬉しかった、ってそんなチャラいことを言ってるとは意外でした。

新しいお稽古着とか新しい何かとか、組子の変化を見つけるのが好きなようです。

舞台袖でハートのポーズを取ったらハートを返してもらえて嬉しかった。

面白いことが好きだし、即返せる自信があるし、全力で返さなきゃという謎の芸人魂が発動するらしいです

 

 

 

ちょっと脱線しますが、最近東宝やホリプロといった大手が大きいハコで2.5次元舞台に本格的に手を出し始めてます。

それがいいことなのかどうかはわからないのですが。日本発の作品に発展する可能性を秘めてはいますけど。

コロナだし、急激な円安で新しい海外μの大作の契約のリスクを取れないんだろうな、と思います

 

宝塚と東宝は昔から共同で契約してるのかなというのがあったりしますよね。

エリザやロミジュリは初演は宝塚で、その後東宝でも上演されるようになりましたし、

アナスタシアみたいに東宝→宝塚もありました。

 

海外μではありませんが、今月組で公演中のギャツビーも、外で上演されたことがありました。

先日古川雄大さんが小池先生の隣で観劇されてたそうなので、もしかしてあるのかな、という気がします。

 

それから先日キャストが発表された「SPY×FAMILY」

LOCK ON!の中で、かなとくんにやってほしい役に入ってました。

スパイもの大好きなのでやりたい!と言ってましたし、かなとくんの言う通りアーニャのキャストさえ何とかなれば宝塚でも出来そうですよね。

でも、かなとくんって漫画とかアニメに詳しくなかったはずなんですが、誰かにおススメされたんでしょうか?

もしかして、東宝→宝塚で話が出てるんじゃないか、なんて勘ぐってしまいました

それも悪くはないかな~、と思いますけどね

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’22年11月のスカステラインアップ

2022-10-01 | スカステ

10月になりました。今年もあと3ヶ月ですって冷や汗が出ますね

というわけで(?)来月のスカステラインアップを。

 

まず舞台作品は、れいうみ(月城かなと、海乃美月)博多座公演「川霧の橋/Dream Chaser」

プレお披露目から1年も経ったとは久しぶりの博多座楽しかったな~

「川霧の橋」って舞台は江戸ですけど、不思議と博多の街に似合いますね。商人の町だからか、祭りの場面があったからかわかりませんが。

それからマイティ(水美舞斗)の東上公演「銀ちゃんの恋」の放送があります。

 

スカステ開局20周年企画Totteoki20はシアター・ドラマシティ特集

DC開場30周年で1994年~2020年までの作品を。懐かしい公演、再演してほしい作品も色々と。

「カナリア」、「カラマーゾフの兄弟」、「ヴァレンチノ」とかやらないかしら

 

星組公演に合わせて斎藤先生のショー作品「TAKARAZUKA ∞ 夢眩」の放送があります。

よっしーのショーは久しぶり?ですかね。だいもん(望海風斗)のコンサート以来かな。

 

スカステ開局20周年企画Totteoki20 バウホール公演特集第2弾もあります。

NHK様のHDセレクションは

’02年花組「琥珀色の雨にぬれて/Cocktail

’02年雪組「追憶のバルセロナ/ON THE 5th

海外μ特集は月組の「I AM FROM AUSTRIA

 

オリジナル番組ではマイティの「CAST~ side-B~」の放送があります。

THE STORY~男役10年、その先へ~」第2回は、しどりゅう(紫藤りゅう)

 

夢の音楽会」の第3回は、おだちん(風間柚乃)で、ゲストは、かなみちゃん(彩乃かなみ)

そっちに来たか、という感じです何歌うのかな~。

 

ファーストフォトブックLABO」は、もえこ(瑠風輝)

ハイ&ローの日向の評判もいいし、男役としてどんどん色が出てきてるので楽しみです

 

コロナで中止している新公トークがオンラインで復活してますが、花組「リスト」回の放送があります。

出演は、だいやくん(侑輝大弥)と、美咲ちゃん(星空美咲)

 

娘役の番組「ハナコトバ」は宙組の前篇。出演は春乃さくらちゃん、有愛きいちゃん、朝木陽彩ちゃん。

 

「タカラヅカニュース コーナーアソート」はマイティの2回目。

 

「TAKARAZUKAこだわりSELECTION」のテーマは「印象的な振り」って全然思いつかないんですが

ショーでの人形ぶりの場面とか印象に残ってるかな「CRYSTAL TAKARAZUKA」とか。

あと格闘技系の振りとかありましたよね、くらいしか思いつかないです

 

「タカラ's 歌」は小柳先生特集。

色々面白い作品多いですが何が取り上げられるでしょうかね。最近だとロマ劇、はいからさんが通る、ルパン3世も良かったなぁ。

みりおちゃん(明日海りお)の「アリスの恋人」も大好きでした

 

以上とっても雑な来月のスカステラインアップでした。

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