なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

雪のごとき純白ウツギに囲まれ至福の時~京都府立植物園2023/5上旬(1)

2023-05-17 05:31:02 | 植物

いらっしゃいませ、本日ウツギ大盤振る舞いです~



いきなりの呼び込み、失礼いたしました。
GW最後に駆け込みで出かけた京都府立植物園、そこでみた花たちを本日から数回に分けて投稿します。
やはり日本一の公立植物園と言われているだけあって、たった半日出かけただけでネタの宝庫(笑)
初回の今日は、ウツギ特集。
植物生態園を中心にみられた純白のウツギたちに心洗われる思いでした。

中身に入る前にウツギについて少しだけお勉強。
「ウツギ」という名前の付く植物には、アジサイ科、スイカズラ科、ミツバウツギ科、バラ科などあります。
今日はその中でもアジサイ科のウツギたちを並べてみます。
アジサイ科の「ウツギ」にもウツギ属、バイカウツギ属、アジサイ属などあって、もう何が何だか(笑)
今日はその中から、ウツギ属のウツギをご紹介しますね~

まあとりあえず植物生態園に入ってみましょう。
新緑がとてもきれいな園路を進みます。


今咲いている花の看板がある付近に、さっそく満開の白い花を見つけました。


近づいて撮ってみると・・・
いかにも「ウツギ」っぽい花ですが、何ウツギでしょうか。


特徴が一番わかる写真です。
お分かりでしょうか、花の中央花弁の根元付近にオレンジ色の輪っかが見えます。


このオレンジ色の部分は花盤といい、これが目立つのがマルバウツギの特徴なんだそうです。
他のウツギに花盤がないわけではなく、マルバウツギの花が平開するから余計に目立つということなんだそうです。


このマルバウツギ、他の場所にも結構沢山あり、どれも満開!
アブなどが結構訪れていました。
トップの写真もマルバウツギで、結構満開になっていましたね~


マルバウツギに大興奮してしまいましたが、他にも木道のある湿地エリアにウツギ。


こちらは何ウツギなのでしょうか。
花を見てみると・・・


こちらまだ初々しい黄色い蕊ですが、これぞザ・ウツギのウツギです。
別名卯の花、「うの花の匂う垣根に・・・」の歌詞にある花のことです。
空木の名前は、幹の中が空洞になっているから。
前に切り口を投稿したことがありましたが、たしかに中空になっていました。



先日宇治川沿いを歩いた時は、少し咲き始めたばかりでした。
ここだけどうして満開だったのでしょうね。
見間違い?と思いましたが、案内板にも「ウツギ」と明記されていたので正しいと思います。

で、この花の近くに咲いていたのがこちらです。


近寄ってみると・・・ちょっとお疲れ?
それもそのはず、こちらはヒメウツギで花期がウツギより半月以上早い花です。
すっかり受粉も終わっているようです。
家のヒメウツギは、GW明けを待たずに全部散ってしまいました。


もうこんなものかなと思っていたらまだありました。
全体がとれないほど、花は少なかったのですが・・・


ちょっとこれまで見たウツギと雰囲気が異なっています。
樹名板をのぞき込むと「ウラジロウツギ」の文字。あ、そうだ、葉の裏が白いウツギがあったんだ!
ということで、葉を裏返してみてみると確かに白っぽい。
星状毛が沢山生えているので白っぽく見えるそうで、この特徴によるほかのウツギとは区別できます。


ご要望にお応えして、雄蕊の翼の形を見てみました。
といっても、2つ上の写真をトリミングしただけ(笑)
みたところ、いかり肩を通り越して、万歳タイプでした。


花は少なかったですが、ジャノメチョウ(ヒメウラナミジャノメ)が来ていました。


最後に、案内板のある場所からほど近い湿地エリアの脇にあったこちら。




なんかすごい花付きなんですけど、私のカメラのズームではこれが限界。


こちらもマルバウツギかなあ・・・こちらについては宿題ということで。
明日は、他の「ウツギ」たちと、生態園の樹木です!

【撮影:2023/5/6  京都府立植物園】


コメント (19)    この記事についてブログを書く
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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hiro-yuu-honoしいちゃん)
2023-05-17 07:01:14
ウツギが花盛り

なつみかんさん、おはようございます。
植物園はたくさん咲いてますね~。
鉢だと花付きが寂しい、けど色々見たいで増えましたが、貧弱にしか咲きません。
時におろした途端大株、他の子も降ろしたいけど場所がない。
少しでも咲いたら良しとしないとでしょうか。

ウツギはホント種類が多くて長い期間楽しめますね。
植物園で嬉々として写真撮ってるなつみかんさんが想像できます(⁠。⁠•̀⁠ᴗ⁠-⁠)⁠✧
明日は何が出てくるかな?
楽しみです。
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Unknown (hiro-yuu-honoしいちゃん)
2023-05-17 07:02:01
時にじゃなくて地だm(_ _)m
返信する
さすが (アブリル)
2023-05-17 07:34:18
さすが日本一の公立植物園ですね
ちゃんと一式そろっている(^^)/
安城デンパークなどでは園芸品種ばかりで、元祖ウツギ Deutzia crenata が植えてなくて困っちゃう(ToT)
ウラジロウツギは初めてでした、雄しべの形が分かるともっと面白かったですね!(^^)!
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2023-05-17 07:47:58
オレンジ色が目立つのがマルバウツギ、
分かりやすいです。こんなに華やかに咲いている
マルバウツギ見てみたいです

ザ・ウツギ
ほんとなつみかんさんの言葉に、毎朝、微笑んでしまいます
ほんとウツギの季節ですよね。

ヒメウツギ、
ホームグラウンドでも少し前から咲いていました。
ザ・ウツギにバトンタッチ、
そして、もう少しするとウツギの親戚、
紫陽花にバトンタッチですよね。

真夏日になるとのこと、熱中症に注意しましょう~(^.^)/
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ウツギ (さざんか)
2023-05-17 10:07:42
おはようございます。
ウツギにも色々あるんですね。
うちにはヒメウツギとバイカウツギしかないので、こうして紹介して頂くと有難いです。
植物園に行かないと、こんなに揃っては見られませんね。
マルバウツギの見分け方は分かりました。
元祖のウツギは蕊が凄いですね。
まだまだたくさんのウツギがあるようで、又見せて下さいね。
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マルバウツギ (ran1005)
2023-05-17 11:44:36
ウツギにも色々種類が在りますネ。
身近で見るのは、ザウツギと姫・梅花などですが、マルバウツギは花の印象が全く違うのですネ。
ウツギの種類は花形が少しラッパ型が多い気がしますが、
マルバウツギは花が全開状態なのですネ。
おまけに花芯が目立って特徴が在りますネ。
是非出会ってみたいウツギです。
返信する
こんにちは (shu)
2023-05-17 15:07:26
ウツギの仲間はもっとも苦手なものの一つです。
先日も天城山を歩いていて、樹木全体が白く見えるほどの花が咲いている樹を見たのですが、遠目だったので名前が分かりませんでした。
近くで観ても、名前を調べるのに時間がかかったと思います。
アジサイ属のノリウツギやガクウツギはまだ名前が分かりますが、ウツギ属、バイカウツギ属はまったくだめです。
これまで歩いて来た山ではあまり見かけていないのかもしれません。

以前も申し上げましたが、樹木に名板が付いている所で名前を覚えるのがいいでしょうね。
時々国立公園内でもそういう所があります。ありがたいです。
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Unknown (t71127aichan)
2023-05-17 18:02:36
なつみかんさん こんにちは~
大盤振る舞いの呼びかけにやって来ました。
満開ですね。
ウツギと名の作る植物って結構ありますね。
そのうち何種類見たことがあるかなぁ。
ウラジロヨウラクも葉っぱの裏が白いです。ピエロ
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こんばんは (チー子)
2023-05-17 19:47:32
ウツギ大盤振る舞い
奇麗に撮れてますね
お花の1つ1つがしっかり見れました
群生しているから白がよく目立ちますね
返信する
明日以降の説明が楽しみです (ninbu)
2023-05-17 20:01:16
なつみかんさん、こんばんは。
ウツギという名の付く花はたくさんあり、違いがよくわかりません。
最近私が見かけた「ウツギ」は、ウツギ(ウノハナ)、ヒメウツギ、サラサウツギです。
これらは知っていたのでなく、樹名板やGoogle Lensで調べたものです。

「ウツギ」という名前の付く植物には、アジサイ科、スイカズラ科、ミツバウツギ科、
バラ科などがあるとは凄い数ですね。明日以降の説明が楽しみです。

ウツギ、マルバウツギ、ヒメウツギ、ウラジロウツギの見分け方の解説で、違いがよく
わかりました。でも、きっと明日になると忘れてしまうでしょう。(^^ゞ

私のような年齢になると、新しい知識は入ってきても蓄積することができないようです。
仕方がないので、忘れたらまた覚えるの繰り返しをしながら生き永らえています。(笑)
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