2023京都LOCAL紅葉散歩 entry no.3～光明寺（綾部市）前編

京都の紅葉名所の光明寺といえば、長岡京市の西山浄土宗総本山光明寺を思い浮かべる人が多いのでは。
今回出かけたのは森の京都、綾部市にある光明寺、国宝の二王門で有名なお寺です。
光明寺は君尾山という山の中にあり、車がすれ違えないほどの狭い道を登っていきます。
その途中で見かけた光景はというと・・・


え、何これ！
雲海というにはちょっと雲の量が少ないですが、まぎれもなく雲海。
徐々に日が射してきて、とても感動的。


目で見えるように撮れないのがなんとももどかしいです。
紅葉した山の向こうに棚引く雲。


手前の木は・・カラスザンショウですね！


なかなかに幻想的です。


そうこうしているうちに、晴れてきて、雲が薄くなってきました。


下の集落が見えてきました。


切りがない（笑）


ということでそろそろ目的地に向かうことに。
途中で見つけた花は・・・


シロヨメナでしょうか。
そしてこちらの赤い実は何？


確信はありませんが、アズキナシ（バラ科）のようです。
野生で見るのは初めてなので感動！
ほどなく、光明寺駐車場に到着です。


一面散り敷くイチョウの落葉と、沢山の実（香り付き）。
踏まないように歩くのが大変でした。

すぐに境内の方に登っても良かったのですが、先に国宝の二王門へ向かうことに。
そうなんです。
車で登ると、有名な二王門をパスすることになってしまうので、一旦少し山を下りる必要があります。
でもその道がすごかった！


こんな舗装された九十九折れの道を下りるのですが、道の両側のイロハモミジの見事なこと。
私が行った前日に結構な風雨があったそうで、散紅葉も多かったのですが


まだまだ枝には真っ赤や


オレンジになった葉が沢山。


どこをどうやって撮るか目移りするほどでした。




横手を見ると山々が見渡せます。
さっきの雲海の名残はぽつぽつ雲に・・・
まさに森の京都。
高い山はありませんが、いかにも日本の山里の光景という感じです。


ほどなく二王門が見えてきました。


左手の建物には沢山の石仏さまたちがいらっしゃいます。


石塔も・・・


せっかくなので、下から登ってきた気分で、二王門を反対側から見てみました。


朱塗りで新しそうに見えますがこちらの門は１３世紀、鎌倉時代に建立されたそうです。
「三間一戸、入母屋造の構造の二重門で、屋根は全国的にも珍しい栩葺」（綾部市HPより）。
え、栩って何？
調べてみたら、クヌギのことでした。何とクヌギの木で屋根を葺いてあるというのです。
で、昭和２９年に国宝に指定されました。


国宝ですよ！
で、両側には真っ赤な二王さま。
二王（仁王）さまは金剛力士と同じですが、お寺の門にいらっしゃるときにそう呼ばれるそうです。
左が阿形、右が吽形ですね。
　

門越しに紅葉を見てみました。


なかなかの風情ですよね。
ということで、改めまして光明寺に参拝です。

（つづく）

【撮影：2023/11/26  綾部市】