気まぐれ猫の徒然の日々

気楽に、時々思いついたことなどを書きつづっていきたいと思います・・・。
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PS5 の縦置きの是非について

2023-02-03 20:13:08 | その他

そろそろ (いや、だいぶ?) 遅きに失している感も有るが、PS5 を縦置きにすると壊れると言う話に対する俺なりの考えを書いておこうと思う。

先ず、結論から言うと、「ま、問題無いんじゃね」 である。

そもそもこの話、某VTuber がジャンクとして売られていた PS5 を購入して分解したら、CPU の放熱の為 (正確には CPU とヒートシンクの間の熱的な橋渡し) に使われている液体金属が漏れ出して基板がショートしている物が有った、との動画をUPした事が始まりのようだ。
だから、縦置きにしていると液体金属が垂れて基板がショートして壊れる可能性があると・・・。

うん、一見するとすごく説得力があるよね。
で、色々情報を集めて、そこに自分でPCを組んだ経験も加味して考えてみた。

ます、本当に液体金属が垂れる可能性があるのかであるが、結論としては 「絶対に無いとは言い切れない」 である。
本来、CPU とヒートシンクの間に液体金属を塗るのは、双方の密着性を高めて熱伝導率を上げる為だ。
つまり、CPU とヒートシンクの間の凸凹 (隙間) を埋められれば良いので、垂れるほど大量に塗る必要は無い。
しかし、SONYは組み立て時の作業性向上の為 (と言うより多分不良率低減の為だと思うが) 、液体金属は多めに塗っているらしい。
だから、隙間からはみ出した液体金属の粘性が熱により落ち、垂れる可能性が絶対に無いとは言い切れない。
ま、液体金属自体の表面張力があるんで、よっぽど大量に塗った上で温まった状態で強い振動でも与えない限りは大丈夫だとは思うんだけどね。

更に、PS5 は例え液体金属が垂れたとしても問題が無いようにちゃんと周りをシールしてあるのだ。
このシール、元々可動する部位では無いのでそう簡単に破損したりはしない。
このシールを振動や衝撃で壊そうとすると、先ず間違いなく先に本体側が壊れる。
もし、それくらいで壊れたとしたら、設計上の問題では無く、製造上での何らかのミスが原因だと思うんだ。
ま、そんなミスはほとんど無いと思うけどね。

そもそもだ、SONY が縦置きを許容している (縦置き用のスタンドが付属している) 時点でかなりのテストを行っていると考えて間違いは無い。
大体、液体金属を採用した時点で基板のショートへの対策を考えていないわけが無いだ。
問題が出なかったからこそ製品として出荷されているんだ。
なので、縦置きをしたからって言う理由での故障が大量発生するとは考えにくい。

では、何故そんな動画が出てきたのか、なんだけど、この人 "修理業者" では無くジャンク品の再生を動画にして上げている VTuber らしい。
最初にも書いたが使った部品はジャンク品。
これは個人的な憶測だが、一度分解されていたのでは無いかと思う。
その為にシールが破損していて、漏れた液体金属でショートしたのでは無いだろうか。
未分解の物でもショートしていたとの話も出ているようだが、それが本当に未分解だったという確証は無い。
何せ元がジャンク品なんだから・・・。

それにね、もし普通に使用していて液体金属が原因での基板のショートで故障したなら、堂々とSONY に文句を言えば良いだけである。
クレームを入れて基板の交換なり何なりの対応をして貰えば良いのだ。
よって、神経質になる必要は無い!というのが俺の結論である。

コメント
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