昨夜木星を見ていた時にSR4mmでの見え方が少しおかしいことに気づいた。
木星の周りがハレーションっぽく白くボヤケていた。レンズが曇ったのかな?と思ったがしばらくおいても状況は変わらなかった。シリウスやリゲルへ向けると状況はもっと酷く白ボケに加えてあちこち乱反射している。乱反射は今に始まったことではないが白ボケが目立つようになたのであれこれ気になりはじめた。
もう一つのSR4mmは白ボケの程度は低いが乱反射は同じ様な状態。スコープテックのOr6mmはとてもスッキリ見えたので原因は目や頭ではなくSR4mmと断定。
よし、バラそう。
構造はとても単純。
マイナスドライバーでレンズの押えを外してバキュームピックでレンズを外す。
左がアイレンズで右が視野レンズ。引っこ抜いてそのまま置いたので下側が目側。
レンズの押さえも見口のところもツルンツルン。
いつもは黒板ブラックを使うが対象が小さいのでターナー アクリルガッシュ ジェットブラックで筆ぬりとした。
コバ塗り含めて塗れそうなところは全部塗った。
見口穴のつや消しは結構効きそう。
バラした時と逆の順序で組んでいく。
できた! 右がつや消しバージョン、左はノーマルのまま。
こんな感じで小型USBカメラを使って内面反射の具合を確認。
左がノーマル、右がつや消しバージョン。かなり反射が抑えられている。
アイピースを蛍光灯へ向けて覗いてみるとつや消し処理有無でかなり差がある。思った以上に差が出た。
これは期待できそうということで先程雲の切れ目から木星が見えていたので早速チェック。
まずはMEADE SW18mmで導入しておいてノーマルSR4mmで今夜の通常の見え具合を確認。
次につや消しバージョンへ交換。
・・・か、変わらん。
よく見えるようになっているかというと全然そんなことはない。見えているものは全く変わらない。
内面反射としては全体的に何となく暗い雰囲気になったかな?という程度。基本曇り空なのでもっと明るい恒星での確認は今夜はできそうにない。それとは別にレンズをアルコールで洗浄した効果なのか白ボケは小さくなった。
また、ノーマルのSR4mmの個体の方がレンズが綺麗なのかクリアに見えるので次は中身を組み替えて最高バージョンと最低バージョンに分けてみよう。
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