「タテマエの法 ホンネの法」柴田光蔵 2004(2002)日本評論社
わかりやすい言葉で現在の日本の法律の実態を分析解説している。
読んだからどうだというものでもないが、日本の法律とどう付き合っていくかを考える指標にはなるのだろう。法律関係の本を読むと常にそうだが、どうにもやりきれなくなる。こんなものは知らないほうが幸せだ。小市民的には、トラブルに遭った時には泣き寝入りするのが一番幸せなのかもしれない。法律は強者同士の戦いのためのものだろう。そんな気持ちになってしまう。
タテマエ=制度上の仕組み
ホンネ=現実の運用実態
タテマエを通さないと生きていけない社会と~それほどでもない社会(地域)~
法律の成立方法~
日本の(独特な)建前と本音の使い分け~
(海外でも実際は違うかたちで使い分けしている)
刑事(タテマエ)民事(ホンネ)~
隣人訴訟
責任問題と感情(心)~
マスコミとそれに煽られた一部の人間の行動~
弁護士が本当に雇い主(の求めるもの)を理解していたか。
保険を利用しよう!
国民の利益を平等に擁護する役割を担うはずの法が、弱者切捨ての論理を貫徹させる武器を強者の手に与えてしまっている。
痴漢冤罪と免罪痴漢
痴漢を突き出して正義を世に示した女性の勇敢さを高く評価・・・
冤罪アピールによって慎重であるように警告した男性の心意気にも敬意・・・
(そうだよね、互いにその後の苦労は大変なものだものね)
冤罪訴え当事者N氏の盗撮事件報道(これも仕掛けられた可能性があるかもね)
疑わしきは罰せず~などの歴史~
黙秘への反応と考え方~
タテマエ「誰でも不利なことをしゃべる必要はない」
被疑者ホンネ1「(やっていないが)警察に無茶苦茶な調書を作られたくない」
被疑者ホンネ2「(やったが)黙っていれば証拠が揃わず無罪になるかもしれない」
世間ホンネ「黙っているのはやましい所があるからに違いない」
検察の証拠の70%が自白という日本の状況。(全員黙秘なら、有罪率が半分以下に?っていうか、半分以上が冤罪の可能性も?)
タテマエ「有罪と判決が出るまでは無罪と推定される」
ホンネ「無罪の判決が出るまでは無罪ではない」
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小額訴訟制度 wikipedia
テロがホンネで戦争がタテマエ・・・戦争がテロ化