「「この人、痴漢!」と言われたら 冤罪はある日突然あなたを襲う」粟野仁雄 2009中公新書ラクレ
痴漢冤罪の自己防衛として、電車では女性の近くを避ける、撮影機能のない携帯電話にする・・・はぁ~情けないけど仕方ない。そんな時代なのですね~きょくたんは満員電車に乗るくらいなら2時間早く起きて始発に乗りますよ。
あ、「強姦罪は被害者を女子に限定している」けれど、強制わいせつは「男女」だから・・・
チンコをオカマに握られたら「強制わいせつ」で訴えることできるんじゃん!
働けるのにホームレスをしているのは軽犯罪法違反!
ってか、
この本の主題は「冤罪」でした。
人の目を惹くのと、
問題点のわかりやすさ、
そのために痴漢冤罪をちょっと使っているの過ぎない。
(それは「それでもボクはやってない」と同じですね)
御堂筋痴漢被害でっち上げ~ああ、まだ記憶にあるな~小説のねたにもされたりして
- 冤罪再審(無罪判決のための)で刑事への尋問をさせない
- 違法行為を闇に葬り去る
- 裁判官は形式的に無罪になればいいだけ
- 目撃証言のすり替え(捏造)
- 死因鑑定の変更
- おかしな条例(過剰反応)と運用(過剰反応)
- 検挙率ばかり上げようとする警察官
- (警察、検察、裁判所の出世(評価)システム)
- 虚偽でも覆せない(いんちき)調書
- 刑法156条「虚偽公文書作成罪」のはずなのに~
- 「無罪」の可能性を考えない「有罪」前提の捜査
- 有罪にするための形作り
- (意図的な)証言・証拠集め(そこからほころびが出ることもある)
- 初動捜査の甘さ=勝手な決め付け(習慣になっているのか)
- 捜査してますアピール「情報提供を~」
- (まあ、こういう本によって警察への信頼はどんどん失われて、市民は係わりにならないようにするから「情報提供」も減っているんでしょう。それなら余計に地道な捜査が必要になるはずなのに、楽をしようと「情報提供の呼びかけ」ばっかりしているんですね。税金を無駄遣いして)
- 真実追究と情報公開よりも、失態隠蔽にやっきになる警察
- 情報リーク=裏づけ調査しないマスコミ
- 人事異動
- 検察、裁判所のコピペによる流れ作業
- 「取調小票」
- 裁判官の論理飛躍やこじつけ
- 同判決文内での矛盾(裁判官は気付かない?)
- 両方ともが当事者となると「警察は信じられるが、一般人の証言は信じられない」は通用しないだろうに。
- 「調書体裁は整っており、捏造とは認められない」
- 裁判官ってバカ?
- (たぶん、特権意識のなかで生まれる官尊民卑)
- (たぶん、こういう「裁判官ってバカなの?」的な部分のために裁判員制度ができたんだろうけど・・・)
- (難しい言い回しをしてごまかそうとする時は、おそらく裁判官もそれを認識しており、それは殺人以上に罪の重いことではないか)
- 拘留の判断は裁判所(だが、すでに形骸化しており判断なし。ほぼ全て許可)
- 「接見交通権侵害」
- 「特別公務員暴行陵虐罪」
- 刑事訴訟法203条(告知義務)「~逮捕~直ちに~犯罪事実の要旨、弁護士~伝えなければならない」
- ほとんど守られず(でも、人がまわりにいる時でないと証明できないわな~。逮捕の瞬間を目撃したら、是非確認したい)
- 高すぎる保釈金
- 「日本保釈金支援機構」(P154、協会の間違い?日本保釈金支援協会)
- (裁判所と結託して儲けてるんじゃないかと・・・あと、天下りとか)
で、どうすんの
- 納得できない調書にはサインしない
- 被疑者に調書のコピーを渡すべきだ!
- 契約書を一方だけが持っているようなもの。
- 家宅捜索の様子はビデオや写真に撮ろう。
- 任意捜査であれば警察手帳をじっくり見て、名刺をもらおう。
- 名刺も渡さないようなら協力する必要はない。
- (任意で)警察に行くのならパトカーに乗らない。自分で行く。
- 任意であれば携帯電話を取り上げることは出来ない。
- 警察官の嘘(グルだから後から証明できない)に騙されない
- 「認めたほうがいいよ。交通事故と同じで罰金で済むから」
- 「ここはさ、認めておいて裁判で争えばいいよ」
- 仲間や家族が裏切っているような騙し
- 「あの弁護士は止めた方がいいよ」
- 記憶の不鮮明なことはしゃべらない。
- 裁判官に逃げ道を作ってあげる。
- でっちあげだと思っても、「犯罪はあったかもしれないが、犯人は私ではない」
- 満員電車では「自由な手」をなくす~
- 間違えられたら名乗って「やってないアピール」
- 駅事務所には行かない
- 「おま、私人逮捕になっちゃうだろ」
- 「駅員、おま、現場見たのかよ!」
- 「あのね、私はやってないから、それって虚偽告訴罪だよ」
- 逮捕された携帯電話を取り上げられるから、その前に出来るだけ連絡を~
- 家族の冗談でも影響するからね
裁判員制度
- 「裁判員になったらどうしよう」だけでなく、「被告になったらどうしよう」とも考えよう
- 「公判前整理手続」が冤罪を助長
- 控訴の増加と1審の形骸化=制度の目的の一つ、「裁判の迅速化」に逆行
- 取調の可視化
- 検察は最後の調書作成だけ録画するとしている
- 経過が省略されて無意味なのに、可視化したというアリバイだけが残る
- 一生ついてまわる守秘義務=言論統制
警察官、検事、判事が楽して出世しようとしているように見えるが、丁寧に処理していく余裕がない(らしい)こともシステムの問題なのだろう。
とりあえず、
裁判官とか検事という人と出会ったら、
(出会わないけど)
「まあ、大変なお仕事で~お気の毒に」
と言ってあげよう。