
「ローグ・ワン」見てきました。
スターウォーズファンとしては見逃せない映画なので。
初代「スターウォーズ」からは隔世の感がありますね。
思えば遠く来たもんだ・・
私が初めて「スターウォーズ」を見たのは1977年のことでした。
(まだ20代でした)
その衝撃はすさまじく、劇場を出たあと足元がふらついて心ここにあらずの状態でした。
世の中にこんな映画があったなんて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ところが、一緒に行った友人の一言に更なる衝撃を受けたのでした。
なんか、つまんない映画だったね。
あれから40年~(きみまろ節)
私も長く生きたもんです。
当初はもちろんDVDはなく、ビデオすらなかった時代。
次のエピソードが来るまでに3年待たなくてはいけなかったのです。
3年!!
待ちくたびれたはてに、ようやくエピソード5を見たのでした。
今でも、エピソード5(帝国の逆襲)がスターウォーズの中では一番好きです。
ヨーダが登場する回ですね。
「スターウォーズ」については、ファンとそうじゃない人との間のギャップはけっこう大きくて、最近も友人の一人がこう言ったのを聞いたばかりです。
ジェダイが出るのは見たよ。最初のやつ。
なんであんなのがいいの?
ちなみに友人の言う「最初のやつ」はエピソード1のことで、実はこれ、最初じゃなくて4作目なのですね。
「スターウォーズ」の制作過程についてちょっとだけ触れておきます。
最初に作られたのは、トリロジー三部作、EP(エピソード)4・5・6
その後、
プリークエル三部作、EP1・2・3 が作られ、
そして
去年、ジョージ・ルーカスではなく、JJ・エイブラムス監督による
シークエル三部作の第一作目、EP7 が作られ、
そして、今年、
スピンオフ作品である「ローグ・ワン」が作られた。
全部で8作。
アニメなんかも含めるともっと沢山あります。
「スターウォーズ」について書きだしたらきりがないので、また別の機会にしたいと思いますが、
その「スターウォーズ」のスピンオフ作品である「ローグ・ワン」を昨日見てきたのです。
「ローグ・ワン」は
「スターウォーズ」のエピソード3と4の間を繋ぐ物語です。
エピソード3では帝国が台頭してきて平和で民主的だった世の中を一転させ、ジェダイを殲滅させます。
ダース・ヴェイダーの誕生を語るのが、このプリークエル3部作で、オビワン・ケノービやアナキン・スカイウォーカーが登場します。
「ローグ・ワン」は、エピソード4で物語のキーとなる帝国軍のデススター(巨大な衛星型武器)の設計図を、反乱軍がどうやって手に入れたかというお話です。
スピンオフ作品ということもあり、他のエピソードとは大きく違います。まずあの有名な冒頭シーン
タタタタッターン、タタタタンターン
(ソソソ ドーソー ファミレ ドーソー ファミレ ドーソー ファミファレー)
がない!
宇宙空間を背景に遠ざかっていくストーリー紹介の字幕もない!
いきなり始まります。
え、もう始まってんの??
前半は退屈です。眠くなりました。
(「スターウォーズ」に詳しくないと何が何やらの世界でしょうし)
これが延々2時間続くのかい、と思ったら途中で出たくなった。
(トイレに行きたかったし)
後半になって、ようやく「スターウォーズ」らしさが出てきて、宇宙空間でのドンパチが始まり、
なつかしいC-3POやR2-D2なんかも出てきて、最後にレイア姫らしき後ろ姿もあり・・
おお、これぞ「スターウォーズ」!と思ったのですが、
全体に、なんていうか、
「スターウォーズ EP7 フォースの覚醒」でも感じたデジャヴ感が強くありました。
ジョージ・ルーカスが偉大だったのは、誰もやったことのない新しい冒険をしたからでした。
低予算で採算度外視でとにかく面白い映画を作りたくて作ったのが
「スターウォーズ」でした。
だから作品全体に楽しさがあふれています。
その情熱が観客にもビンビン伝わってきます。
そして「スターウォーズ」は成功し、世界じゅうを虜にして、今や当初ジョージ・ルーカスが思い描いたのとはかけ離れた権威にまで登り詰めてしまいまいました。
誰もかれもが「スターウォーズ」について熱く語り一家言を持ち評論家となりしている世の中では、下手なものは作れない。
というわけで、つまりは旧作を踏襲したものにするのが無難だし、新しいものを創作するだけの想像力も勇気もない。
となると、どうしても、EP7やローグ・ワンのようにならざるをえないのですね。
EP7も悪くない。よく頑張って作りました、という感じではある。
でも、あれは「スターウォーズ」じゃない。少なくともジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」じゃないと思います。
これだけを見ても、ジョージ・ルーカスがいかに偉大だったかよくわかります。
偉大になりすぎて誰も彼の後に続けない。
新しいものを作るなら、「スターウォーズ」じゃないものを作るしかない。
残念だけど、本当に残念だけど、でもまあ、世の中そういうもんだろうなあとも思います。
最初からのコアなファンはそう思っていると思います。
さて、2時間を超える映画がようやく終わり、エンドロールが流れている間にもトイレに行かないとヤバイ!
トイレに行くには、一番前の席をまわりこまないといけない。
でも、立って歩くわけにもいかず、しゃがんで急ぎ足で歩いてたんですね。
真っ暗。足元何も見えない。
つっと足を踏み出そうとした瞬間、もんどりうって顎の先からコンクリートの床に激突してしまいました。
おお、なんたる醜態!
痛いのなんの!!
歯が折れたかと思った。
急いでトイレに駆け込み鏡を見てみると、下唇から血が出ていましたが歯は大丈夫。
でも痛い。
今日もまだ痛みます。
固いものが噛めない。
ああ、年なんだなあとがっくり。
足腰が弱ってきてるのか?
駅のホームで転倒して電車にひかれ、ニュースで報道される姿まで想像したりして、
映画よりもショックでした。
今年もあとわずか。
皆さま、どうか平穏無事でお過ごしくださいませ。
私の厄はたぶんこれでもう落ちた・・・
のならいいのだけど。