本棚の整理をして、不要な本を段ボール箱2つ分出した、と以前書きましたが、
その不要本を昨日市の福祉協会の人たちが引き取りにきてくれました。
今回はスタッフ一人と知的障害のある若い人が二人。
前回もそうだったのですが、この知的障害のある人たちがとてもユニークで面白い。
彼らはいつもわいわいがやがやにぎやかにやってきて、玄関先の段ボール箱をわいわい言いながら台車に積み込み、またわいわいがやがやと去っていきます。ただそれだけなのに、なぜかほんわかと楽しく幸せな気分になります。幸せを運んでくれる人たちです。
また不要な本を出して、この人たちに引き取りにきてもらおうと思っています。
さて、映画ですが、
「LUCY/ルーシー」(リュック・ベッソン監督 2014年 フランス)
主演はスカーレット・ヨハンソン(ルーシー役)です。
ルーシーは(ちょっとおバカな)大学生。ある日ボーイフレンドから、チャンさんという人にアタッシュケースを届けてほしいと頼まれます。断りますが、彼は強引に彼女の手をアタッシュケースに手錠で結びつけてしまいます。
このチャンさん、実はヤクザでかなりヤバい人。アタッシュケースの中身は麻薬でした。ルーシーは逃げるに逃げられず、ついにヤクザたちに囚われ、運び屋として腹部に麻薬の袋を二つも入れられてしまいます。
この麻薬の袋がヤクザの殴る蹴るの暴行により腹の中で破裂。ルーシーの全身を麻薬が駆け巡り、彼女は急激に覚醒し始めます。
人間の進化と脳の発達について大学で講義をするノーマン教授(モーガン・フリーマン)のシーンが交互に出てくるのですが、ノーマン教授によると、
「人間には1000億個のニューロンがあるが、活性化しているのは15%にすぎない。銀河の星の数より人体のニューロンの方が多い。我々の体には膨大な情報網があるが、アクセス方法はほぼ皆無だ・・」
ルーシーの脳はついに20%覚醒し、さらに進化していきます。
「今はすべてが違う。あらゆる音が音楽のように理解できる(見知らぬ外国語も理解できるようになる)。以前はいつも不安だった。自分は誰で何になりたいのか・・今、人間がどういうものか分かる。人間は原始的。不安は障壁・・」
彼女は自分だけでなく他人の肉体も制御可能になります。電磁波や電波も制御できる。TV、電話、ラジオを自由に操ることができるようになる。
ルーシーの脳はどんどん覚醒が進みますが、同時に自分の死を予兆し母親に電話をかけます。
「すべてを感じる。空間や大気、大地の震動、人々、重力も感じる。地球の回転さえも。体から出る熱、血管を流れる血、脳も感じる。記憶の最も奥深く・・熱が出たときママが顔に手を当ててくれたときの手の感覚、ママの母乳の味も覚えている・・ママとパパを心から愛している。本当にありがとう・・」
ここから先はもう超能力のオンパレード。
ルーシーの脳は更に30%、70%と飛躍的に覚醒していきますが、同時に人間らしさを失っていきます。
「痛みは感じない。恐怖も欲望も。人間的な感情が消えていく。それにつれて、ありとあらゆる知識が増える。量子物理学、応用数学、細胞核の無限の可能性・・」
そしてついにルーシーの脳は100%開花して・・
というお話です。
まあ、リュック・ベッソンなので派手なアクションシーンやカーチェイスも満載で楽しいエンターテイメントに仕上がっているのですが、
これ、けっこう面白い。
もちろんフィクションですが、人間の持つ能力は無限の可能性を秘めている、ということを示唆しているからです。
何しろ私たちの意識はサクランボ大だけど、無意識はゾウの大きさ。このゾウの部分にアクセスすることができれば可能性は無限大です。
ルーシーはついに地球のあらゆる場所、あらゆる時代に時間を飛び越えて移動することも可能になり、宇宙の果てまで見通すようになります。
これはもう、神の領域ですね。
そう、ルーシーは神になったのです。
つまり、私たち一人ひとりの中に「神」は眠っている、というわけ。私たち自身が神なのですね。脳内では。
というわけで、人間というのはとてつもない能力を秘めた存在である、ということをわかりやすく教えてくれます。
NLPの実習中にあったことですが、
実習が終わってから、床に置いたポストイットの色を聞かれます。
何気なく置いたポストイットなので、色のことは全く気にしていなかったのですが、それはまさに私自身の気分を反映した色だったので、非常に驚きました。
つまり、私の無意識はちゃんと私自身のことを知っていて、無意識のうちにその色を選んでいたのですね。
この無意識の領域にアクセスする方法はいろいろ開発されているようですが、NLPは中でも近道を教えてくれます。
人間はまだまだ進化の途上にあるようです。