Netflixで配信されているミニシリーズのドラマ
「BODIES/ボディーズ」(BBC制作)
がすんごく面白かったので紹介します。
ミステリー、サスペンス、タイムトラベルといろんな要素を備えたドラマで、
1891年、1941年、2023年、2053年と四つの時代を行き来します。
四つの時代にはそれぞれ刑事がいて、同じ場所で同じボディ(同一人物)を発見して、その謎解きをするというもの。
このボディは誰なのか、誰に殺されたのか、なぜ裸なのか、なぜ銃撃されたのに銃弾が見つからないのか・・
多くの謎を秘めたボディなのです。
最初は時系列を行き来するので、これはいつの時代の誰?
と混乱するのですが、そのうち慣れてきて、登場人物たちに感情移入し始めます。それぞれが問題を抱えている様子が短い描写ながら実にリアルに伝わってきます。
そして、最後まで見ると、見事に四つの時代が繋がり、伏線が回収され、テーマも見えてくる。
すごく念入りに、しかもわかりやすく作られたSFで、こんな作品は初めてです。
これを見て思い出したのが、
「ゴジラVSキングギドラ」(1991年)
ここに登場するライターの寺沢は「ゴジラ誕生」という本を書く予定でいたところ、
未来からやってきた未来人が、彼が書いたという「ゴジラ誕生」の本を持参し、寺沢はその本を参考に「ゴジラ誕生」を書き上げる。
じゃあ、オリジナル本は一体誰が書いたのか?
「BODIES」にも同じような疑問が残ります。
タイムパラドクスはなかなか難しい問題です。
まだ配信されたばかりなので、これ以上書くとネタバレになるので書きませんが、
久しぶりに一気見必至の面白いドラマで、後味も悪くない。
印象的だったのは、孤独な少年の姿でした。
愛を知らない少年は世界を破壊することもできる、という意味も込められているのかも・・