越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

佐藤文則 写真展<ダンシング・ヴードゥー>

2009年01月13日 | 音楽、踊り、祭り
23日(金)の午後、明治大学生田キャンパスで開かれていた佐藤文則<ダンシング・ヴードゥー写真展>をゼミの大学院生と見に行った。

ダホメイ(現ベニン)出身の人々の信仰がフレンチカトリックと集合したヴードゥーの祭儀の最中に、神霊に憑依された人の衝撃的な写真に度肝を抜かれる。

あるいは、マイナスイオンの多そうな巨大な滝に打たれて、あるいは見るからに泥水としか見えない水に浸かりながら、神霊に乗り移られる人々。これをエクスタシー(脱魂)と呼ばずしてなんと呼ぶのか?

2年前にポルトープランスに行ったときには、ホテルの外にでられないくらい治安が悪かったので、ヴードゥーどころではなかった。

なのに、佐藤さんはハイチの人々を身近なところで撮っている。

ゾラ・ニール・ハーストンの小説でも、ヴードゥーの理解は必須のように思われる。英米文学の学者(日本人をふくめて)でどのくらいの人がそこまで入っているだろうか?

あらかじめ管啓次郎さんに無理にお願いして、佐藤さんに紹介していただき、生田の学食で二時間くらい歓談した。

佐藤さんは、ハイチに何十回もいかれて、土着の信仰風景を撮られているとのこと。キューバのサンテリアをいつか一緒に撮影に行きましょうと申し上げた。

佐藤さんの写真は以下のHPで見られる。

http://www.k2.dion.ne.jp/%7Esatofoto/