50数名の女性が集まるうたごえカチューシャ ここはとてつもなく明るく元気がある
歌声も若く 時には学生のように 張り切り過ぎである
恋も失恋も ほんのりとした叙情も 私が笑うほど元気良く歌う
講師が寂しそうな顔は出来ない 私も笑顔につられて元気が出て来る
トークも笑いを誘いながら いつものように進めることが出来た
それでも 心の中に込み上げる寂しさがあって少し辛い
いっそ 皆さんにも話してしまった方が心が楽になるかなと思いながら進行した
8年も付きあっている講座の方がた 私には 時には仲間のようにさえ思える女性たちだ
そろそろ終わりの段階に来て 実はねと妹のことを打ち明けた
写真を飾り花は絶やさない つぼみで買った百合が開いた
この講座にも顔を出して 特別に歌ってくれた妹 それが20日前突然亡くなった
死因はくも幕下出血 数時間前まで元気で居たのに あっと言う間に 眠るように逝ってしまった
高血圧気味であって 薬は飲んでいたらしい 眼は手術しても治らなかった妹
カラオケ大会の出場 グランプリの数々は 時にはここで皆さんにも私が話していた
それが次の大会の出場曲も決めて 初めて着る着物も用意していた
これも叶わず その着物は棺に入れて見送ったと報告した
私も一番仲良くしていた妹 本心はショックで簡単に立ち直ることが出来ない
でも歌があるから救われているのです
今日の最後に妹の好きだった歌 ここで歌った 「岸壁の母」 皆さんで歌ってくれますか
皆さん 一様に驚いて あの妹さんが絶句していた
私はこれまでこらえていた涙が 席を切るように流れてしまった
すぐピアノに向かって 伴奏を始めた
皆さんが私を励ますように 妹の供養の為にと大きな声で歌ったくれた
中には何人かすすり泣きが聞こえている
ごめんね 折角の楽しい講座を 沈んだ空気にしてしまって 申し訳ないと心で詫びた
もう一曲 これも私が好きな曲 「あざみの歌」を歌って下さい
本当は 涙は無く明るい雰囲気の中で 淡々と話したいと切りだしたのである
それが こんなに涙ポロポロ なんてだらしないのだろう
終わって皆さんにお礼を言った
有難うございました これで私も立ち直れる 今度の時は笑顔で来るからね
打ち明ける仲間が居て良かった リーダーはもっと強くなければならぬ
昨日のリクエスト
あざみの歌 花 もみじ 母さんの歌 芭蕉布 踊り子 手のひらを太陽に 高原列車は行く
つばさを下さい 少年時代 真っ赤な太陽 峠の我が家 柿の木坂の家
鎌倉 坊がつる賛歌 白い花の咲く頃 アカシアの雨が止む時 忘れな草をあなたに
北上夜曲 夏の想い出 里の秋 千の風になって 月がとっても青いから 岸壁の母
最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m