![]() | そして、涙は海になる須田 幸子PHP研究所このアイテムの詳細を見る |
内容紹介
25歳でこの世を去った彼女が病床で遺したメッセージ。
私たちに命の重さと、何気ない日常の尊さを教えてくれる――。
「受け止められない。受け入れられない。
まだ24年間しか生きていないのに
死んじゃうのかな?っていう恐怖でいっぱいだった。」(本文より)
下町育ちで海が大好きなボディーボーダーの幸子は、24歳にして子宮ガン宣告を受ける。
前日も海に出ていたほど元気な彼女。「なんで、私なの?」と泣いた。残酷な現実に母親も、父親も泣いた。
突然連絡が途絶えた幸子へ、心配する電話が鳴り止まない。本当の事を言えず、電話がとれない。
何も知らない人から届く結婚式の招待状。また涙があふれてくる……。
それでも、家族、友人、医師、患者の優しさに触れ、彼女は病気と闘う決意をした。
そして手術・再発を繰り返す過酷な状況のなかで、彼女は「当たり前」のありがたさを実感し、それをみんなに伝えたいと筆を執った――。
今、読み終わって、涙を流しています。「無償の愛」・・・そんな事を考えました。僕の通った中学・高校は、カトリックのイエスズ会で、神父になった同級生から年賀状を貰いました。彼が書いて来たのは、僕たちを教えてくれた今年、87歳の恩師・フリン先生(神父)の事でした。彼は神父になり、より一層、フリン神父の様な人間にはなれないと書いていました。
中一の担任でもあり、中学のバスケット部の顧問でもあり、夏は小豆島や六甲山に僕たちを連れて行き、冬はアイススケートに一緒に行った事・・・フリン先生の故郷は、アメリカのバッファロー、ナイアガラの滝の最寄の空港のある町です。今、先生が認知症になり、アメリカから実の妹さんが来られても、分からない御様子。何十年も故郷に帰っていないのですから、僕たち教え子の顔の方に反応するのです。日本人は「骨を埋める」という表現を使いますが、フリン先生は日本の土となる事になります。「相手に対して、見返りを求めない愛」・・・今回、この本を読んで、この本の著者の書き綴った文章と「キリスト教」や「仏教」の精神がとても似ているなあと感じました。たくさんの人に読んで欲しい・・・特に十代の若者に読んで欲しい本です。
ロバート・M・フリン (Robert M.Flynn 1920年-) は、宗教家・教育者。プログレス・イン・イングリッシュなどを中心とした著作活動や教育活動を行っている。
1920年、ニューヨーク市生まれ。カトリック、イエズス会の私立高等学校(4年制)を卒業後、イエズス会の修道会に入る、フォーダム大学(ニューヨーク市、2年間、文学専攻)、セントルイス大学(ミズーリ州、3年間、哲学専攻)で学ぶ。卒業後、ニューヨークの高校で英語、ラテン語、ギリシャ語、宗教を3年間教え、ベルギーとドイツに留学して神学を勉強する。
1952年、神父として来日。イエズス会のキリスト教主義学校(ミッション・スクール)である六甲学院中学校・高等学校(神戸)や泰星中学校・高等学校(福岡)で35年間英語を教え、その指導実践のなかから、オーラル・コグニティブ・アプローチに基づいた教科書『プログレス・イン・イングリッシュ』全6巻を著す。津和野カトリック教会司祭を務め、現在はイエズス会の「療養所・ロヨラの家」で余生を送っている。
プログレス・イン・イングリッシュ(PROGRESS IN ENGLISH)は、エデック社発行の英語教科書である。略称プログレス。また本項目ではマイナーチェンジ版である「PROGRESS IN ENGLISH 21」についても解説する
PROGRESS IN ENGLISH
概要
おもに中高一貫校で使われている。非常に分厚く高度な内容だが、その分文法からしっかり理解できるため、学び切ればかなりの実力が付くと言われる。この教科書を使っているかどうかを中学受験の際の学校選びの基準にする人もいる。
1年で1冊の計算でBOOK1~6までの6冊に分かれているが、内容が多く難度も高いため、中高6年間でBOOK4ないしは5までしか扱わない学校も多い。 著者は六甲学院や泰星学園で教鞭を取っていたイエズス会士の神父、ロバート・M・フリンである。表紙の色はBOOK1から順に、青・赤・緑・ベージュ・灰・紫。
非常に内容が濃いゆえに、学校の授業だけでは消化不良になる生徒も多い。そこで、プログレス対策を銘打った英語塾も関東・近畿を中心に多く存在する。
なお、BOOK1・2に掲載されている挿画は「ヘタウマの極致」として、このテキストを使用した学校の出身者同士が出会った際、語り草になるほどである。
本には付属のカセットテープが付属し、ヒアリングの練習が家庭でも出来るようになっている。 特にBOOK1の各章の頭で流れる音楽はこの本を使用して学んだものは青春の思い出として語れるほどに、頭に残っている。2007年現在では、カセットテープからCDに音源が変更されている。
PROGRESS IN ENGLISH 21
概要
上記のPROGRESS IN ENGLISHを元に、ロバート・キエサが監修し、私立中高一貫校の英語教師が執筆したものが、PROGRESS IN ENGLISH 21である。
詳しくは→http://www15.ocn.ne.jp/~text/index.html









