20年前の1986年11月、僕は初めてインドに行った。
当時関わっていた、長いドラマの収録も終わり、会社から長期休暇を貰った僕はかつてから行ってみたかったインドのツアーに申し込んだ。2名から催行のツアーだった。出発の数週間前、申し込んだ旅行会社から連絡があり、未だに申込者は僕だけ。このままではツアーキャンセルになるという。一緒にドラマをやっていた先輩にお願いしたら、一緒に行こうかという話になり、先輩に申し込んで貰った。
ツアーは「現地の日本語を喋れる添乗員さんがデリーの空港で待っている」というパターン。成田で飛行機のチケットを渡され、エア・インディアに乗り込む。香辛料の匂いが鼻を刺激する。ツアーはデリー空港に降り立ってみなければ、何人の参加者か分からない。深夜のデリー空港で添乗員のラジプットさんに出会った時、我々のツアーは僕と先輩とラジプットさんとドライバーの4名で成り立っている事が判明。
9日間の「インドツアー」は二人ともヒドイ下痢になったけれども、面白い旅だった。人と牛とリキシャーと自動車、自転車・・・様々なものが雑多に動いている。それが僕のインドの印象。ジプシーの子供達にも「1ルピー1ルピー」と追いかけられた。ジプシーの子供の中には、生まれてすぐ、親によって手や足を曲げられ、障害を持った子もいた。障害を持った子供の方が観光客にお金を貰える機会が増えるという理由からである。
何で、インドの話を突然書き出したかと言うと、今日「Windows Vista」が全世界一斉に発売される。もう午前0時を回ったので、秋葉原では販売が始まっている事と思う。その開発に大きな役割を果たしたのが「インド人の頭脳」なのである。昨日、今日、明日と「NHKスペシャル」で「大きな変革を遂げつつあるインド」を放送する。インターネットの普及により、「インドの頭脳立国」が可能になったのである。アメリカNASAの技術者の10人に1人はインド人という事を知った。
日本の東京で「104」に電話すると、「青森」や「高知」等の「コールセンター」に繋がり、電話番号を調べてくれる。
アメリカの「104」は電話すると、インターネット回線を通って「インド人の英語を喋れる人達のいるコールセンター」に繋がる。日本の場合は「人手不足」が理由かもしれないが、アメリカの場合、「人件費の削減」である。
番組では2050年には「ロシア」「インド」「中国」「ブラジル」の4カ国が今の先進国をいろんな面で抜くだろうというインド人の女性が書いた論文が紹介されていた。
僕がインドに行ったのは、1986年。ほとんど、日本車は走っていなかった。貿易保護政策がとられていたからである。2007年、21年後のインドに人材を求め、世界中の最先端技術を持った企業が進出をしている。家電などでは、「韓国」の[LG社]のシェアがダントツに高く、日本企業はそれに遠く及ばない。昨日・今日と番組を見てきて、「勉強できる事に対する飢餓感」が日本にはほとんど無く、インドには猛烈にある事に驚愕した。「字を読めない国民」がまだ35%もいるインド。しかし、そこから今、凄いスピードで「頭脳立国」しようとしている。
「常務島耕作」の舞台も「インド」で終わったし、また僕自身、インドに行きたくなった。
















当時関わっていた、長いドラマの収録も終わり、会社から長期休暇を貰った僕はかつてから行ってみたかったインドのツアーに申し込んだ。2名から催行のツアーだった。出発の数週間前、申し込んだ旅行会社から連絡があり、未だに申込者は僕だけ。このままではツアーキャンセルになるという。一緒にドラマをやっていた先輩にお願いしたら、一緒に行こうかという話になり、先輩に申し込んで貰った。
ツアーは「現地の日本語を喋れる添乗員さんがデリーの空港で待っている」というパターン。成田で飛行機のチケットを渡され、エア・インディアに乗り込む。香辛料の匂いが鼻を刺激する。ツアーはデリー空港に降り立ってみなければ、何人の参加者か分からない。深夜のデリー空港で添乗員のラジプットさんに出会った時、我々のツアーは僕と先輩とラジプットさんとドライバーの4名で成り立っている事が判明。
9日間の「インドツアー」は二人ともヒドイ下痢になったけれども、面白い旅だった。人と牛とリキシャーと自動車、自転車・・・様々なものが雑多に動いている。それが僕のインドの印象。ジプシーの子供達にも「1ルピー1ルピー」と追いかけられた。ジプシーの子供の中には、生まれてすぐ、親によって手や足を曲げられ、障害を持った子もいた。障害を持った子供の方が観光客にお金を貰える機会が増えるという理由からである。
何で、インドの話を突然書き出したかと言うと、今日「Windows Vista」が全世界一斉に発売される。もう午前0時を回ったので、秋葉原では販売が始まっている事と思う。その開発に大きな役割を果たしたのが「インド人の頭脳」なのである。昨日、今日、明日と「NHKスペシャル」で「大きな変革を遂げつつあるインド」を放送する。インターネットの普及により、「インドの頭脳立国」が可能になったのである。アメリカNASAの技術者の10人に1人はインド人という事を知った。
日本の東京で「104」に電話すると、「青森」や「高知」等の「コールセンター」に繋がり、電話番号を調べてくれる。
アメリカの「104」は電話すると、インターネット回線を通って「インド人の英語を喋れる人達のいるコールセンター」に繋がる。日本の場合は「人手不足」が理由かもしれないが、アメリカの場合、「人件費の削減」である。
番組では2050年には「ロシア」「インド」「中国」「ブラジル」の4カ国が今の先進国をいろんな面で抜くだろうというインド人の女性が書いた論文が紹介されていた。
僕がインドに行ったのは、1986年。ほとんど、日本車は走っていなかった。貿易保護政策がとられていたからである。2007年、21年後のインドに人材を求め、世界中の最先端技術を持った企業が進出をしている。家電などでは、「韓国」の[LG社]のシェアがダントツに高く、日本企業はそれに遠く及ばない。昨日・今日と番組を見てきて、「勉強できる事に対する飢餓感」が日本にはほとんど無く、インドには猛烈にある事に驚愕した。「字を読めない国民」がまだ35%もいるインド。しかし、そこから今、凄いスピードで「頭脳立国」しようとしている。
「常務島耕作」の舞台も「インド」で終わったし、また僕自身、インドに行きたくなった。
















